人民寺院の悲劇|集団自決を決行させた教祖の正体や幻の音源テープとは?

このようなショッキングな事件ですが、衝撃が大きかっただけに、人民寺院を題材にした映画がいくつか制作されています。どのような事件だったのかを垣間見るにはわかりやすい教材の一つですので、お時間のある時に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

「ガイアナ人民寺院の悲劇」

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ジョンソン(ジム・ジョーンズの名称を変更した)というサイコパス教祖を主人公に、彼の異常な思考回路・行動が忠実に再現されているのが特徴です。演説で自分の思想を訴えるシーンなどが分かりやすく描写されているほか、人民寺院の闇の部分(ジョーンズタウンの生活や拷問シーンなど)も表現されています。

「サクラメント 死の楽園」

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こちらも「ガイアナ人民寺院の悲劇」と同じく人民寺院を題材にしていますが、少し演出や創作を織り交ぜた作品です。潜入取材を試みるという主人公の視点による映像が臨場感を高めた演出を可能にしています。やや事実と相違する部分がありますが、カルト集団の実態を認識することが出来る作品です。

嘘か本当か?まことしやかな噂

ジム・ジョーンズが設立した人民寺院が巻き起こしたこの事件は、世界に与えた衝撃が相当に大きかったことから、事件の背景や結末を巡って色々な憶測も飛び交っています。ここでは、そのうちのいくつかをご紹介します。

実はCIA共同の実験だった…

今回の事件は、教祖であるジム・ジョーンズが信者を心理的に操り、財産を提供させたうえで、自分の思い通りのコントロールするカルト集団が起こした事件です。これは実はCIAがカルト集団を対象にマインドコントロールがもたらす影響を実証実験したのではないか、という憶測がまことしやかに言われています。

8000枚以上の非公開文書の存在…

また、本件に関わる調査文書は合計8000以上に達すると言われています。しかし、文書を管理するアメリカ政府はこれらを未だに公開してはいないのです。これはつまり、公開することが出来ない何らかの理由が存在する、政府にとって都合が悪いことがある、という説も言われているのです。

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