まだ生きてる!?絶滅した巨鳥ジャイアントモアを徹底解説!写真や剥製も公開

かつてニュージーランドに住んでいた史上最大の巨鳥「ジャイアントモア」。現在では絶滅したと考えられていますが、今でも目撃情報が後を絶ちません。この記事ではジャイアントモアの剥製写真とともに、絶滅理由や生存しているかもしれない可能性についても触れていきます!

この記事をかいた人

音楽と執筆をしています。幼稚園の時にジュラシックパークを映画館で観てからというもの古生物好き。英語をよく使う環境にいます。

ジャイアントモアとは

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かつてこの地球上を歩いていた、史上もっとも背が高い鳥ジャイアントモア。この鳥はどこでどのように生活していたのでしょうか。そしてなぜ姿を消してしまったのでしょう。この記事では、謎に包まれたジャイアントモアの魅力をたっぷりお伝えしていきます。

史上最大の鳥「ジャイアントモア」

まずはジャイアントモアがどのような姿をしていたのかお伝えしていきます。ジャイアントとその名にある通りにとても大きな鳥でした。日本においての和名は「オオゼキオオモア」、高さはおよそ3.6mと鳥としては最大でした。体重は250kgにも達したと言われています。

2階建くらいの身長

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175cmの大人の頭の上に、同じく175cmの人がもう1人サーカスのように垂直に立ってみても、まだこの鳥の3.6mもの身長には追いつくことができません。また、日本の一般的な2階建住宅の高さは地面から3.5mほどですので、もし自宅の庭にこの鳥が来たならば2階のベランダに登ってようやくこの鳥の頭を撫でることができるのです。

体重においては、2019年2月25日時点の日本国内の現役力士の体重で1番重い方でも226kgですので、いかにこの鳥が大きかったのかおわかりいただけることでしょう。2階建ての高さと、お相撲さん以上に重い体重。まるで恐竜のようなこの大きな体がこの鳥の最大の特徴でした。

卵も巨大

この写真はダチョウの卵とガチョウ、アヒル、鶏の卵の比較です。ダチョウの卵の大きさが際立っていますが、ジャイアントモアの卵はそれよりさらに大きなものでした。ダチョウの卵の長さが17〜18cmほどなのに対し、ジャイアントモアの卵の長さは24cmもあったのです。

羽がない鳥類

ジャイアントモアは空を飛ぶ羽を捨て、走ることに特化した鳥でした。羽は人間にすれば腕に当たるものですが、彼らの骨格にはその痕跡すらありません。現在飛べない大きな鳥といえばダチョウですが彼らには羽があります。ダチョウの身長はおよそ2.3m、体重は136kgほどになりますので、どちらもジャイアントモアが大きく上回っています。

走るスピードにおいては、時速50kmだったと言われているジャイアントモアに対しダチョウは時速70km。身軽な分ダチョウの方が速いようです。それでもこれだけ大きなジャイアントモアが車くらいのスピードで走ることができたとは驚きです。

オスよりもメスの方が大きい

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ジャイアントモアはオスよりもメスの方が1.5倍も大きな体をしていたようです。これは鳥の世界ではとても稀なことでした。オスはダチョウぐらいの大きさだったようですので、なかなかの身長差カップルですね。巣の卵や雛を守るためにメスはこれだけ大きくなったのでしょうか。きっと頼もしいお母さんだったに違いありません。

名前の由来

ジャイアントモアの名前の由来は諸説ありますが、ひとつ有名なものは、ヨーロッパ人がマオリ人たちに調査のためにこの鳥の骨を集めさせた際、もっと持ってこいと英語で伝えていたところ、彼らがその言葉を鳥の名前と勘違いした、という説です。

「More bones(もっと骨を)」からMoaという名前になったというのは面白いですね。また、モアの仲間はジャイアントモア1種だけでなく、6属10種以上もの多様な種類が存在していたようです。

体重は最大ではない

250kgもの体重を誇るジャイアントモアですが、実はさらに重い鳥が存在していました。それはアフリカのマダガスカル島に生息していたエピオルニスです。エレファントバードとも呼ばれるこの鳥、体重はなんと400kg〜500kg。身長は3〜3.4mほどで、ジャイアントモアよりもさらにどっしりとした体型だったことが伺えます。

ジャイアントモアの生息地

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