まだ生きてる!?絶滅した巨鳥ジャイアントモアを徹底解説!写真や剥製も公開

巨大なジャイアントモアは、一体どこに住んでいたのでしょう。あのような大きな体になるまでにはどこでどのように進化をしていったのでしょうか。ここからはその秘密についてお伝えしていきます。

ニュージランドに生息していた

ジャイアントモアはニュージーランドの灌木地(かんぼくち。高さ約3m以下の低木地帯)、草原、砂地、森などで暮らしていました。ジャイアントモアは大人しい草食の鳥で、キリンのように木の枝の葉や芽を引っ張って食べていたようです。またモアたちは春から夏の間に、地面に巣を作って卵を温めていました。

海に沈んだジーランディア

一般的に島国のイメージが強いニュージーランドですが、実は約2300万年前に海に沈んだジーランディアという大陸の一部が海上に顔を出している形だということがわかっています。この大陸はおよそ93%が水没したままだということですので、かつて海の底へと消えてしまった動植物についても気になるところですね。

モアたちの敵となる可能性のあった肉食の哺乳動物もこの時に一掃された可能性があるようです。初めは小さな姿でニュージーランドにたどり着いたモアの先祖となる種は、天敵となる動物が地上にいなかった安全なこの地で長い時間をかけ、ついには羽までも捨て、飛ばない巨大な鳥の姿へとどんどん大きく進化していったのです。

ニュージーランドには他にもさまざまな鳥が

ニュージーランドには現在でも独特の進化をした珍しい鳥たちが暮らしています。長らく哺乳類が住んでいなかったこの島は、捕食者から飛んで逃げることをしなくても大丈夫だったために飛べなくなった鳥たちの楽園でした。

キウイフルーツの名前の由来となり、ニュージーランドの国鳥でもあるキーウィは特に有名ですね。他にも飛べない人懐こいオウム、カカポなども人気があります。カカポについて気になった方はこちらをご覧下さい。

ジャイアントモアが絶滅した理由

大きく進化した体に、安全な環境。危険にさらされることなどなさそうだったジャイアントモアたちが姿を消してしまったのはなぜなのでしょうか。ここからはその疑問の答えをお伝えしていきます。

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