平和の滝へのアクセス
オカルト系の話になると耳にする機会の増える「平和の滝」ですが、どこにあるのでしょうか。また、どのような交通手段で、どういったルートで行くのが最善なのか、まず初めに、平和の滝へのアクセス情報について詳しくご案内していきます。
平和の滝の所在地
まず平和の滝の住所は、「北海道札幌市西区平和435」となっています。札幌の中心部からは少々離れた場所にありますが、交通網の発達により、現在ではわりと気軽にアクセスしやすい場所となっています。
中心部から公共交通機関で約1時間半
かかる時間は、札幌の中心部から長く見積もって一時間半です。車やバスから下車後、20分程度は歩くことになるでしょう。車で行く場合の時間は登山口までおよそ40分,距離にして約13kmです。駐車場もありますが、夜19時以降は使用できなくなるそうなので、ご利用の際には注意が必要です。
地下鉄でのアクセスは、東西線の「琴似駅」で下車、その後、駅前からJR北海道バス「琴42」または「発42」の、「西野平和線」もしくは「平和の滝入口行」へ乗り換えます。下車するバス停は「平和の滝入口」です。
平和の滝の概要
「平和の滝」の名前を持ちながら、心霊スポットとして有名になってしまったこの滝。そもそも、なぜ平和の滝という名前なのでしょうか。付近にはほかに観光できる場所などあるのでしょうか。ご紹介していきます。
名前の由来
平和の滝の「平和」は、地名からとられています。この地名、珍しいと思いませんか?実は、この地を切り拓いていくのは、かなりの重労働だったそうです。たくさんの犠牲者も出てしまいました。そのような過去を背負ったうえで、「少しでも平穏で和やかに過ごせるように」という願いを込め、付けられた地名のようです。
入り口にある記念碑と慰霊碑
平和の滝の入り口には、3つの石碑があります。1つの記念碑と、2つの慰霊碑です。記念碑は「韓日友好の広場碑」と呼ばれるものです。慰霊碑のひとつである「朝鮮人殉職者慰霊塔」とともに、終戦記念日には広場で慰霊祭が行われます。人権を無視した労働を強いられ、命を落とした人々を弔う石碑です。
もうひとつの石碑は、「相沢良慰霊碑」です。津軽手段真の相沢良は、女性平和活動家でしたが、反戦運動で捕らえられ、獄中で拷問を受け、病を患い、25歳の若さでこの世を去りました。石碑は故郷の浪岡にも建てられています。浪岡では、毎年5月に、良を偲んだ碑前祭が執り行われます。
周辺のスポット
平和の滝の周辺には、注目すべき場所があります。ひとつは登山ルートとしての手稲山、ふたつめに、恋愛のパワースポットとして名高い西野神社があります。手稲山には、平和の滝を経由しての登山ルートがありますので、登山に励む際にはきちんと下調べをしていきましょう。
西野神社は、3人の神様が祀られています。一人目の豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)は、厄除け、縁結び、海上安全の神です。二人目の鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)は、主に子育てを司る神です。三人目は、譽田別命(ホンダワケノミコト)で、戦勝祈願や厄除、文学、裁縫や呉服を神徳としています。
心霊スポットとしての平和の滝
心霊現象がよく起きる場所としても「平和の滝」は、よく名前が上げられます。このような噂がたってしまったのも、実際に自殺者や特殊な事件、現象が多く発生したからです。どういった噂か、少し触れていきます。
自殺者の噂が
この滝ではたくさんの自殺者が出ているから、この辺りはひんやりと寒気がする…という話は、あながち間違いではありません。落差10mほどの滝ですが、滝壷があり、一度転落してしまえば自力で這い上がるのはほぼ、というか、間違いなく不可能です。実際にこの場所での身投げは頻発しているようです。
近くの公衆トイレで焼身自殺者も
駐車場のトイレも、よく「出る」と評判の場所で、オカルト好きには堪らないスポットのようです。具体的には、同じ場所の旧トイレでは焼身自殺があり、建て替えたトイレでは高校生が首をつって亡くなったという事件もあります。
心霊写真も撮影されている
こういったいわくつきの場所では、心霊写真が撮れると言われます。写真の中に閃光が走っていたり、人影が写り込んでいたり、何か違和感を覚える写真が撮れることは、そんなに珍しくないようです。
心霊スポットへ行くときの心構え
いわくつきの場所に足を運ぶわけですから、それなりの心構えと準備をしていかなければなりません。平和の滝で起こる心霊現象のお話をする前に、心霊スポットとの向き合い方を知っておきましょう。
今では「心霊」と呼ばれる現象は、人間の脳が恐怖することで生み出す、自己暗示のようなものだとされています。霊を信じるかどうかは本人次第です。しかし、面白半分でそのような場所に行くのはやめましょう。
心霊スポットへ持っていくもの
肝試しといえば、やはり夜です。夜に出発するわけですから、実用的なものとして「懐中電灯」は忘れずに持っていきましょう。それから、連絡手段としてスマホは大切です。また、馴染みのない場所に行く場合は、紙媒体の地図を持っていた方が良いでしょう。そして気休めかもしれませんが、塩も持ちましょう。
心霊スポットには、あまり一人でいくのは良くないと言われています。夜ですから、何かあった時のためにも、一番は恐怖心を抑えるためにも複数で行くことをおすすめします。出発時間も、ムードもありつつ、日の出まで程よく時間の空いた午前三時頃が良いでしょう。
やってはいけないこと
心霊スポットでは、何点かやってはいけないことがあります。まず良かれと思ってされることが多いのは、「線香をあげる」という行為です。供養のための行為ですが、その行為によって、霊が「この人は自分に興味があるのだ」と勘違いし、憑いてきてしまうことがあるといいます。
もうひとつは、その場で塩をまいたり、盛ってしまう行為です。霊をそこから追い出そうとする行為であるため、霊が逆上して危害を加えてくるおそれがあるので、絶対にやってはいけません。あとはゴミを捨てたり、逆にそこに落ちてるものを持ち帰ってしまったりするのもNGです。
帰り道は?
何事もないのが一番ですが、異変を感じたらすぐに撤収しましょう。周りの空気が変わったと感じたり、場にそぐわない音が聞こえてきたり…とくに腐敗臭がしたら、悪い霊が近くにいる証拠とされているので、十分に気をつけましょう。そして帰りには必ず「寄り道」をすることが大切です。
霊を擦り付ける形になってしまいますが、人が多いところに行けば、霊感が強い人のいる確率はあがります。どこかに霊を置いていくという意味で寄り道は重要なのだそうです。また、家に着いたら、玄関先で塩をまき、きちんとお風呂に入って休みましょう。ファブリーズも効果的なので、こちらの記事を参照ください。
平和の滝で起こる心霊現象①
視覚的に訴えかけてくる心霊現象として、真夜中に現れる「人影」の存在があります。様々な体験談をもとにしながら、滝の周辺ではどういった現象がみられると言われ、何が起きてきたのか、お話していきます。
動かない人影を見たものは…
ひとつの噂に、真夜中に平和の滝へ行くと、滝を見つめたまま微動だにしない不審な人の影を目撃することがあるといいます。この「人影」の顔をみてしまうと、滝に魅入られたかのように身を投げてしまうのだそうです。顔の見え方は様々で、見る人次第で性別はおろか、大人か子どもかまで変化するといいます。
また、滝の周囲だけでなく、入り口付近の駐車場でも、謎の女性や老婆を目撃したなどという証言もあります。平和の滝付近で老婆を見かけた女性が、夜道で危険だから乗せていこうと提案したが、同乗者には見えなかったことがある…なんていうお話もあります。
平和の滝で起こる心霊現象②
次に紹介するのは、聴覚的な心霊のお話です。滝に向かう道でも、滝についてからも、何か不可解な音というか声が聞こえてくる、という経験をした人も少なくは無いようです。恐怖心による聞き間違いともとれるかもしれませんが、具体的にどんな恐ろしい音声が聞こえるのか紹介します。
ささやく声が聞こえる
心霊スポットにありがちな「うめき声」はもちろん、「来るな」という声が聞こえたという人も中には居ます。はっきりとその場にいる全員が聞く、ということはめったにありませんが、あるネット掲示板では、全員が「あんたがたどこさ」のメロディーを耳にし、半狂乱で逃げ帰った体験談がつづられています。
それとは反対に、滝で「あんたがたどこさ」のメロディーを聴いてしまうと、足が滝から離れられなくなるという噂も囁かれています。ここまで具体的な曲名があげられると、その曲自体が不気味に思えてきてしまうものです。
平和の滝で起こる心霊現象③
そして、極めつけは「トイレ」です。このトイレもひとつの目的として肝試しをする方も多いことでしょう。なぜか事件の多いこのトイレですが、どのような事件が起き、今はどのような現象が現れるのかを紹介ます。
ちなみに…近年このトイレを破壊する行為が多いようで、一年のうちに三度も修復した時もあったようです。次の破壊行為がみられた場合は撤去する旨の看板も建てられています。丁寧に扱いましょう。
公衆トイレに現れる霊
公衆トイレでは、木造の頃、真冬に焼身自殺が起きました。試みたのは中年男性単独だと言われたり、夫婦であったと証言されたり、嫁と子供の無理心中だったと言われていたり、噂は様々です。このことからトイレで霊が出てくる時は焦げ臭いにおいがするとか、火だるまの霊が飛び出してくるとも言われます。