しばらくは焼けた跡がトイレに生々しく残っていたようですが、改修工事が行われ、新しく生まれ変わりました。しかし、新しいトイレでも悲劇は繰り返されます。高校生が首を吊って自害したというのです。駐車場でも首を吊る人が多いそうで、たちまち駐車場の公衆トイレの怖い話は広まったのです。
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平和の滝で起こる心霊現象④
次にお伝えするのは、これもまた心霊スポットにありがちな、「心霊写真」が撮れるというお話です。きれいな景色を撮ろうとしたのに写ってしまった…なんて話も珍しくないようです。滝に限らず、水辺ではよく心霊写真が撮れると聞きます。どのような写真が撮れるのでしょうか。
心霊写真
ここでひとつ、トイレの焼身自殺が関係しているとしか思えないような心霊写真についての怖い体験談を、要点だけ掻い摘んでお届けしようと思います。あくまで「聞いた話」ですから、話半分に聞いていただいても構いません。
ある人がデジカメで写真を撮ったとき、画面の中に黒い人が居たそうです。その黒い人は動いており、どんどん近づいてくるにつれて、焦げたような臭いが強くなったといいます。恐ろしくなりデジカメを放り投げると、その人影はデジカメから出てきて、トイレの壁にもたれかかるように消えていったといいます。
北海道の心霊スポット
北海道には、意外とたくさんの心霊スポットが存在しています。その多くは廃墟ですが、平和の滝のような一見何も怖い噂が無いようにみえる場所が、実は心霊スポットだった、なんていうこともあります。
平和の滝と同じような「観光地」としては、「西岡水源地」や「チミケップ湖」が挙げられるでしょう。どちらの場所も入水自殺があったという噂があり、水面から手が伸びてきたなどという話も聞きます。
観光と心霊は紙一重?
このようにあまり目立たない観光地と心霊スポットとは紙一重な関係にあると言えます。人が集まる場所には当然霊も引き寄せられますし、霊が増え、霊障が増えると興味本位の来客が増えるのです。霊障について詳しくはこちらをご覧ください。
考察!平和の滝でどうして心霊現象が起こるのか?
さきほどから、「平和の滝」についてオカルト的な側面からお話をしていますが、どうしてここまで恐れられる場所になってしまったのでしょうか?その土地の性質から、謎を紐解いていきましょう。
日蓮宗の修行場だった神聖な場所
「平和の滝」は、古い名で「右股の滝」とも呼ばれます。日蓮宗の修行の場としてこの滝は長く使用されており、結界も張られ、元来よりとても神聖な場であったのです。しかしだんだんとその結界も効力を失い、様々な霊が居つくようになってしまったと言われています。
現在では心霊スポットとして浸透してしまい、昔のような神聖さは薄れたように見受けられます。また、実際に生前滝修行をしていた霊を見た人によれば、その霊は「修行場の神聖さが失われ嘆かわしい」というようなことを口にしていた、なんて証言もあります。
水辺は霊が集まりやすい
水辺はそもそも異界に近い場所なので、霊が寄ってくるのも不思議ではありません。水辺に霊が集まる、という話にはいくつか説があり、死に際にはひどく喉が渇くために不浄霊は水辺に引き寄せられるとされたり、水そのものに「陰」の性質が備わっているから留まってしまうのだとも言われています。
相手も元人間
しかし、霊が悪い形で現れてしまう一番の原因は、悪ふざけをする人たちの存在ではないでしょうか。自分が命を落とした場所で、自分の死を悲しんでくれるわけでもなく、面白半分に「出て来い」と言われたり…いくら幽霊とはいえ、元は同じ人間で、同じように感情を持っているとしたら、不快になるに決まっています。
心霊スポットと呼ばれる場所でも、マナーは大切です。公衆トイレの話じゃないですが、その場所にあるモノをその場のノリで壊したり、汚したり荒らしたりして帰ったりするのは、人としてあり得ない行為です。何より夜中に騒ぐのは迷惑なので、節度を持って探索しましょう。
平和の滝は普段は神秘的で迫力ある滝です!
平和の滝は、観光として訪れるにもピッタリな場所です。どうしても怖いイメージが払拭できないという方も、昼間の平和の滝を堪能すれば、一気に印象が変わるはずです。ここでは「平和の滝」の魅力をご紹介します。
四季折々の風景と滝を楽しむ
平和の滝は、実はパワースポットとしても名を馳せています。力強く流れる滝からは、マイナスイオンも出ています。この滝の水は澄んでおり、万病を取り除く、老化を防ぐとも云われているそうです。水だけでなく、景色も美しいのです。秋には紅葉、冬には雪化粧と、四季折々で表情を変え、目を楽しませてくれるのです。
手稲山麓の自然を楽しむ
平和の滝ルートからの、手稲山登山もおすすめです。手稲山は初心者向けの登山コースであるため、自然を楽しみながら登山に挑戦してみたい方には良い場所だと言えます。また、冬場にはスキーができるようにもなります。スキーセンターではミニたい焼きも販売しているようなので、ぜひご賞味ください。
手稲山は標高差774m、登りでかかる時間は平均3時間、下りは2時間半程度のコースです。かつて札幌五輪の会場にもなった場所です。「手稲」の由来は、アイヌ語の「テイネ・イ」、「湿った場所」が語源だそうです、山麓が未開拓の時、この土地は低湿地帯だったのだそうです。
穴場スポット
正式には「裏見の滝」とは言えませんが、平和の滝の裏側から覗くのは、また違った景観が楽しめ、自分だけの特別な景色かのように錯覚させてくれます。平和の滝は四段になっていて、石段を下りてみられる場所は二段目なのだそうです。滝の上流と下流で勢いが違うのも、また見どころです。
もしも手稲山を登るのであれば、山頂からの景色もそうですが、大きな岩が積み重なってできたガレ場と呼ばれる「ゴーロ地帯」は見どころです。登っている途中だとうんざりしそうですが、強烈なインパクトがあります。ゴーロ地帯は紅葉が美しいので、秋の登山がおすすめです。
登山をする前に!
少し登山に興味が湧いて来たという方のために、登山をするときの準備や心得をお伝えします。たった数時間の登山でも、準備を怠ると確実に痛い目を見ることになります。平和の滝ルートの登山を計画するなら、目を通してみて下さい。
用意するもの
登山で必要な物を上げていきます。まず、「ザック」です。リュックのことです。必ず体系に合ったものを背負ってください。次に靴ですが、足首を覆えるハイカットのタイプが望ましいです。あと、滑り止め付きの手袋の着用と、帽子は被っておきましょう。
ザックのなかに入れる物は、食料、飲み物(2リットル以上)、そして必ず「雨具」は入れておきましょう。低い山でも、天気は変わりやすいのです。また、ごみを回収できるように袋も持っておきましょう。
山を登るときのマナー
山登は、「登り優先」です。なぜなら、登るときのほうが視野が狭くなるからです。下山の際には見通しが良くなるので、狭い道ですれ違うことになりそうな場合は、登ってくる方を優先しましょう。
そして、山に咲いている花や、生き物などは捕獲してはいけません。写真は撮っても良いが、現物の持ち帰りは禁止なのです。自然を荒らす行為もいけませんし、ごみも必ず持ち帰らなければいけません。暗黙の了解です。
手稲山の歩き方
手稲山の平和の滝コースは、初めこそ緩やかな林道で歩きやすいのですが、徐々に岩場が増え、中腹には圧倒されるようなガレ場が存在します。岩場は滑ったりしないか心配ですよね。どのように登るのがベストなのでしょうか。
岩場ではまず、足を八の字とは逆の形にします。その足の形で、親指の内側に力を入れながら、身体を安定させ、登っていきます。ガレ場に差し掛かったら、今度は足の形は問わず、つま先に体重をかけて登ります。かかとに体重をかけると滑りやすくなってしまいます。登山の際は、気をつけましょう。
明るいうちに観光目的で訪れてみてください!
心霊スポットとしての「平和の滝」と、観光地としての「平和の滝」の一面を紹介していきました。まだまだ不気味なイメージが強く、怖くてあまり近づきたくない場所として扱われることが多い印象です。
しかし、明るい昼間の「平和の滝」は、とても静かで穏やかな、美しい場所です。百聞は一見に如かず、真夜中に興味本位で肝試しに来るだけではなく、ぜひ昼間に訪れて、「平和の滝」の魅力をその目でたしかめてみてください。
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