メアリー・ベル事件|サイコパスと呼ばれた殺人鬼の生い立ちと現在

1968年にイギリスを震撼させたメアリー・ベル事件。犯行はどう行われたのか、メアリー・ベルは10歳ながら連続殺人という犯罪を犯します。その中には悲しい生い立ちがあるかもしれません。メアリー・ベルの現在とは。自伝を出すに至った現在までに注目して紹介いたします。

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最先端かつ大自然、そんな北欧ライフスタイルに恋い焦がれる日々です。

メアリー・ベルとは

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1957年の5月26日、イギリスでメアリー・ベル(メアリー・フローラ・ベル)は生まれました。聡明で、歌が大好きな可愛らしい女の子…しかし、どこか違和感を感じずにはいられない、人間として重要な部分が欠けた異様な子供でもありました。ゆえに「恐るべき少女」と呼ばれてしまう運命をたどる事になるのです。

10歳の連続殺人鬼

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メアリー・ベルは、3歳と4歳の少年をその小さな手で殺めてしまいます。この事件は捜査にあたった警察を激しく混乱させ、真相が明らかになった際にはイギリス中を震えあがらせさせました。犯行時10歳・逮捕時11歳という年齢は、作り話かと思ってしまうほど信じがたいものです。

サイコパスの代名詞と呼ばれたメアリー・ベル

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ぞっとするような思考と言動を多々見せ、「かわいそう」「悪い事をした」という気持ちがぽっかり抜けていたメアリー。身の回りにも、そういった片鱗を感じさせる人はいませんか?もしいるのであれば、こんな感想を抱くはずです。「この人、サイコパスだな」と。

メアリー・ベルがサイコパスと呼ばれる理由

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とても頭の良い子供であったメアリー。その頭脳から紡ぎだされる雄弁と虚言は大人をも霍乱させてしまう程でした。また、自分より力の弱い者を虐げる事に快楽を見い出していたサディスティックな性癖の持ち主で、のちに逮捕された際も弱い者いじめの楽しさを無慈悲に語ってみせたといいます。

サイコパスと精神病者の違い

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サイコパスとは、「サイコパシー(精神病質)」という反社会的人格を持つ人物を指す心理学用語です。〝精神病〟という言葉が使われてはいますが、精神疾患に苦しむ全ての人が「サイコパス」ではありません。くれぐれも偏見を持たないよう、正しい知識を持ちましょう。

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では、サイコパスに分類される特徴とは具体的にどのようなものなのでしょうか。おおまかな定義としては、『極端な冷酷さ』や『人らしい感情の欠如』があげられます。根本的に普通の人間らしい思考や価値観を有していない、本能的に異常だと感じざるを得ない性質の人物なのです。

サイコパスと呼ばれる人物は、実在するシリアルキラーだけではありません。あの国民的アニメに登場するあるキャラクターが、これに当てはまるとしか思えないとネットを騒然とさせているのをご存知ですか?より詳しいサイコパスについての説明も一緒に記載されていますので、ご一読ください。

メアリー・ベルの悲しい生い立ち

この世に生を受けたメアリーを待っていたのは、優しく愛に満ちた家庭とはかけ離れたものでした。殺人、それもまだ片手で数える程度の年数しか生きていな幼児2人を手に掛けた、極悪人と言われても仕方のないメアリー。その生い立ちは、まさに地獄でした。

薬物依存症の母

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母親はベティ、売春婦をしながら17歳の若さでメアリーを出産します。悲しい事に、ベティはメアリーに一切愛情を持ちませんでいた。それどころか危険ドラッグの常用者でもあったため、使用していた薬物をメアリーが誤飲して危うく死にかけるという事故すら起こしています。

逮捕後、メアリーは女性警官に「ママは私を嫌っているの」と言います。「そんなことはないわ。ママはあなたを愛しているわよ」と女性警官が答えるも、「なら、なんで私を置いて行っちゃうの?」と悲しげに続けたそうです。母の愛がない事は、幼いメアリーにもよく分かっていたのでした。

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