ウキ止めとは
ウキ止めというのは、ウキを止めるためのストッパーのことで、ウキ釣りでは必要不可欠な仕掛けの一部です。遊動ウキ仕掛けというウキ仕掛けでは、ウキ止めがないと道糸が送られてしまって根がかりという水底の岩礁や漁礁などの障害物に仕掛けや針、ルアーが引っかかるトラブルの原因になります。
例えば、固定ウキ仕掛けというウキ仕掛けの場合、ウキ止めを用いることでタナを変えやすくなるメリットが有るので、ウキ止めは釣具を収納するタックルボックスにストックしたいマストアイテムです。
ウキ止め
複数のメーカーから種類、多様なサイズのウキ止め糸が販売されています。数多くの道具の中でどれを選択し、使用すればいいのかは釣りをしていれば悩む方も多いでしょうが、その悩みが釣りの楽しみでもあります。まずは、主に5種類あるウキ止めの特徴とメリット・デメリットを紹介しましょう。
ウキ止めの種類
ワンタッチウキ止め糸
ウキ止めの結び方を知らない方でも、すぐに簡単に使う事が出来ます。メリットは、すぐにウキ止めをセットできることそして見えやすいことです。しかし、お金がかかってしまうことと仕掛けが完成した後では、つけることができないというデメリットがあります。
ワンタッチウキ止めゴム
メリットは、道糸にウキ止めを簡単にセットすることが可能で糸に比べてゴムの寿命長いことです。デメリットは、結構大きいコブができてしまい、ガイドという竿に付いている糸を通す為のリング状の金具に引っかかり、ずれやすく、見えづらいことです。一度取れてしまうともう一度つけるのが難しいという難点もあります。
ウキ止め糸
ウーリーナイロン糸、道糸を使い、自分で結び方を覚えてウキ止めをつけます。メリットは、ワンタッチ式よりも、リーズナブルで結び方を覚えれば、オリジナルの結び方ができることです。デメリットは道糸を使うと、視野性が悪く、結び方を覚えなければならないのですぐには使用できないことです。
ウキ止めゴム
自分で結び方を覚えて、ゴム製の糸でウキ止めをつけます。メリットは、ワンタッチに比べるとリーズナブルで、ワンタッチウキ止めゴムに比べると小さくウキ止めを作る事が可能であることです。ウーリーナイロン糸に比べてしまうとウキ止めが大きくなる点がデメリットです。
ウキ止めに使う材料
ウーリーナイロン糸
釣り糸の材料と同じナイロン糸を加工し、ふわふわで伸縮性を持たせた糸がウーリーナイロン糸です。ウーリーナイロン糸をウキ止め糸に使用するメリットは伸縮性があり、きっちり道糸にウキ止めを固定することができ、且つやわらかい糸なので道糸を傷つけません。道糸と異なる色のウキ止め糸を使うことでウキ止めの位置を把握しやすくもなります。
ゴム
ウーリーナイロンの次にウキ止めとして多く用いられているのが、ゴムです。ゴムもまた、ウーリーナイロン糸と同様に伸縮性があり、きっちり道糸に固定できる点とやわらかいので道糸を傷つけないというメリットがあります。
道糸を使う
釣り糸のうち、釣り竿の先端から錘までの部分の名称を道糸といいますが、釣りに慣れてきた人では、ウキ止めにこの道糸を使う人が多いです。道糸を使うメリットは、ウキ止め糸をわざわざ買う必要がなくなり、持つ道具を減らす事ができることです。道糸はしっかり絞めさえすれば、まったく問題なく使用できます。
選び方で重要なのはウキ止めのサイズ
ウキ止めはサイズが小さすぎるとシモリ玉やウキをすり抜けてしまうので道糸、ウキの口径、シモリ玉の口径にあったサイズのウキ止めを選ぶのが重要です。ウキ止めの袋にサイズと適応する糸の号数が記載されています。使用しながら自分に合ったウキ止めのサイズを模索していきましょう!
ウキ止めの色は天候、時間帯によって変わる見えやすい色を選ぶ
ウキ止めは、自分が流している仕掛けの棚を知るうえで、自分の仕掛けがどのくらい海中に入っているのかがとても重要になります。ウキ止めの位置を把握しておくことでとても正確にエサの付いた針が、どの棚にあるのかを知る事ができるため、見えやすい色のウキ止めが必要になります。ウキ止めと、ウキの色を変える方法もあります。 自分の見えやすい方法で行うといいでしょう。
ウキの色:オレンジ
オレンジ色のウキは、条件として日中の釣りで水の濁っている場所や水面に背後の山や樹木が映っている場所で使用すると、視認性が良くなります。つまり天気がいい日に使用するのがおすすめです。
ウキの色:イエロー
イエローのウキは、釣り場の周辺が暗い時、曇天や雨の日、海面から沈めて使う時や海面が澄み切っているときなどに使用すると視認性が良くなります。天気が悪い日や暗い時間に使用するのがおすすめです。
ワンタッチ取り付けウキ止めの使い方
画像はゴム糸での説明になりますが、結び方は同じです。ウキ止め糸が結んであるプラスティックの溝に道糸を通します。ウキ止め糸を道糸の方にスライドさせてウキ止め糸をプラスティックから外し、道糸にかぶせます。ウキ止め糸の両端を引っ張り、絞めこみ、余った端糸を根本から2~3mm残してカットします。
ワンタッチ式ウキ止め糸をきれいに付ける使い方は、唾や海水などで濡らしてつけ、しっかりと絞め込みますが、締め込み過ぎないようにししょう。強く引っ張りすぎると切れてしまうので注意です。道糸を傷つけずにまたずれないような付け方は難しいですが、気付いたときに締めなおすように心がけをしましょう!
ワンタッチ式ウキ止めゴムの使い方
ゴムに裁縫用の針に糸を通すときに使うスレダーと同じ要領で糸を通していきます。この時、きちんとゴムが固定されているか確認してください。ゆるゆるだった場合は、1サイズ下のウキ止めゴムに変更しましょう。
ウキ止め糸の結び方
手順1
道糸とウキ止め糸を用意します。ウキ止め糸の長さは約10cm程度です。画像のように平行に並べるといいでしょう。