可愛すぎるUMA「ジャッカロープ」は実在する?角の正体は実はイボだった?

2005年8月にはアメリカで、この未確認生物のものと思われる生き物の死骸が見つかりました。それには明らかに噂の未確認生物の特徴とも言える角状のものが見受けられました。そこで、獣医師たちによって調査が開始されたのです。

角の正体は実はイボだった!

pixel2013 / Pixabay

調査の結果、この角状のものの正体は「イボ」の一種であることが判明しました。見た目は角の生えたウサギと思われたのですが、実は「ウサギ乳頭腫ウイルス」に感染したウサギの頭部に、角のようなイボが生えたものだったのです。

イボは感染するため、第一発見者の群れで見た証言にも合致

manfredrichter / Pixabay

実際このウイルスは感染力が強く、同じエリアで生息していたウサギに次々と感染していったと考えられいます。目撃情報で「群れをなしているのを見た」というのは、集団で感染してしまいイボが生えてしまった多数のウサギを目撃したものだったのでしょう。

世界中にはジャッカロープに似たウサギがいる?

RyanMcGuire / Pixabay

アメリカに限らず世界には同じように角を持ったウサギの話はたくさん存在します。そんな言い伝えの中から、中国に伝わるものとヨーロッパに伝わるものをご紹介します。

中国南北朝時代「述異記」の言葉

enriquelopezgarre / Pixabay

述異記(じゅついき)とは中国の南北朝時代にあった、梁の文学者が編集したいわば小説集です。内容は地理に関することや、珍しい動植物に関することが集められており、このなかに「亀毛兎角(きもうとかく)」という言葉が出てきます。

「毛の生えた亀」や「角のあるウサギ」ということなのですが、実際にそんな生き物が実在したとは考えにくいことです。これは、普通ではあり得ないようなことが起こるという、この時代であれば戦乱の世が訪れる予兆の言葉として使われました。

NEXT ヨーロッパの「レプス・コルヌトゥス」