アンドレイ・チカチーロはロシア史上最恐の連続殺人鬼|狂気の犯行と殺人の裏側に迫る

まず、サイコパスとは、よくイメージされがちな殺人を楽しむような人のことを指すわけではありません。まず、精神病質者のことを指すのであって殺人者のことを言うわけではありません。そして、異常ではあるのですが、精神病とはまた違い、だいたいの場合は通常の社会生活を営んでいます。

では、サイコパスとは

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表面上は常人のように見えたり、振る舞いができるが、先天的に他者に対して愛情や思いやる心などがなく、善悪に対する考えが欠落しています。なので、社会のルールを犯しても、罪悪感や後悔したりすることがありません。

殺人や暴力事件を犯してないだけで、サイコパスであっても表裏ともに社会に溶け込んでいるといったケースもあります。

人を誘うのがうまい

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愛情などを持たないにもかかわらず、他人が考えていることを理解できてしまうとも言われています。ただ、サイコパスが何かを企むときに必要な時だけ、他者の考えを理解する能力が発動します。

しかし、サイコパスが濃厚と診断されたものの中で、他人の気持ちを読み取る能力が低いものほど、暴行罪を犯すものが多いという研究成果もあります。

サイコキラーとは

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前述のサイコパスの性質をもったものが、何かのきっかけで殺人などに歯止めが効かなくなったものをサイコキラーと呼びます。

なので、チカチーロは二重生活を行いながら殺人を続けていたし、他者を思いやるような気持ちや善悪の概念がないように見受けられる点からもサイコパスの要素が濃厚にあったと猟奇的な人殺しだととも言えます。

アンドレイ・チカチーロの凶行を止められなかった原因

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どうして12年間というとても長い間彼は捕らえられなかったのでしょうか。そこには当時の旧ソ連の社会の在り方が影響していました。それだけでなく、チカチーロは通常の人とは違う、特別な体質を有していました。

そのおかけでより、逮捕に至るまでかなりの年月を要してしまいました。殺人として縦横無尽に行動していた納得の事実が存在します。

ソ連社会に蔓延していた事なかれ主義

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当時のロシアでは、政府を批判することはとてもリスクがあることでした。もし、何か不満や意見を述べようものなら、社会主義という社会自体へ反旗を翻すことと捉えられ、弾圧される対象に十分になりえたからです。

人助けですら、厄介事に巻き込まれかねないですし、当時の人々は、何事に関わりたくないという風潮がありました。

同一犯だという判断がかなり遅かった

チカチーロはとても広範囲に渡って犯行が行われていました。また、前述の事なかれ主義もあってか、現場毎での警察の連携もうまく取れていなかったこともあり、なかなか方々で起こる事件が同一人物のものとは推測されづらいという状況がありました。

当時の状況は殺人を犯すうえでとても彼にかみ合った環境だったと言えます。

血液型と精液の型が一致しない特異体質

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残忍な連続殺人を重ねていただけでなく、それに輪をかけてチカチーロにとっては都合の良いことがありました。とても珍しいケースなのですが、なんと血液型と精液の型が違うという特殊な体質を有していました。

その確率は100万人に1人というかなり希少な体質です。なので、さらに輪をかけて捜査を難航させる要因となりました。

アンドレイ・チカチーロの逮捕後とは?

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ついに捕まえられたチカチーロですが、その後はどのような感じだったでしょうか。尋常ではない行動をいくつも起こしています。しかし、一説には意図的ではないかという見解もあります。

そのあたりについてご説明していきます。また、死を迎えるあたっての最期の言葉もとてもショッキングなものでした。しかも、日本に関して述べています。

裁判では異常行動が目立った

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法廷にポルノ雑誌を持ち込んだり、被害者の怒声に対しても、挑発するような言葉を返していました。時には、下半身を丸出しにしてみたり、脳が放射能に汚染されているとか自分は妊娠しているなど無茶苦茶なことを言ったりと、奇行を繰り返しました。そして、裁判長のレオニードから再三の怒りを買い法廷の退出を命じられていました。

異常行動は死刑を免れるための芝居?

チカチーロが独房にいる時は監視カメラが回されていました。人前では奇行を繰り返していましたが、独房では至って正常でした。法廷での奇行の数々は死刑にならないための演技ではないかと言われています。

精神異常者として判断されることによる無罪を目論んでいたと推測されてます。しかし、責任能力があると判断され、死刑が判決されました。

死刑前の最後の言葉に衝撃

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死刑される直前に驚くべきことを言いました。まず、二度と自分のような人間が出現しないように、自分の脳を研究に回せと言いました。そして、銃で脳を撃つなと言い、驚くべきことに日本人が自分の脳を買いたがってるとまで言いました。まさか、他国の死刑囚がこのような形で日本を話に出してくるのは衝撃的でした。

アンドレイ・チカチーロは作品の題材にも

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これだけ、常軌を逸した恐ろしい殺人者でもあるので、さまざまなアートにも取り上げられました。音楽、小説、映画と多種多様な作品で描かれました。実際、チカチーロは今でさえこんな人間が存在したのかと思うほど、現実味がまるで感じることができない作り話の中の人物のような存在だったとも言えます。

音楽作品「サイコパシーレッド」

ロシアではなく、アメリカ合衆国のバンドでヘビーメタルのバンドでも有名なスレイヤーが、チカチーロを題材にした曲を作っています。

2009年に出したアルバムの「血塗られた世界」に収められてます。楽曲をお聞きになってもらってもわかるように、スピード感に溢れていて、ギターリフをはじめ凶暴性が滲み出ている曲です。

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