ヒバカリってどういう動物?その生態は?
皆さんはヒバカリという動物をご存知でしょうか?そんな単語を聞いても、きっと日計りとイメージするなどどんな動物か想像つかないはずです。今回はそのヒバカリにスポットをあてて記事を書いていきます。
特徴
ヒバカリ400mm~650mmくらいの小さなヘビなのです。色は濁った黒色や濁った茶色のものが多く、お腹の部分は綺麗な白色をしています。また何を食べるかと言いますと、蛙やおたまじゃくし、そして稚魚のような小さい魚などを食べます。
日本に広く生息
ロシアや中国、朝鮮といったユーラシア大陸全域に広く分布していますが、ここ日本国内でも全域に分布しています。日本各地に分布しているのですがあまり知名度がないのは、都会や都心などと言った環境ではなく、田舎の様な自然が多い環境でしか住めないからなのです。
大人になっても小さいヘビ
先ほどの「特徴」のコラムでもお話しした通り、大変ミニサイズのヘビで大人になっても400mm~650mmくらいにしかならず、子供の時は大人の大きさ半分よりもっと小さく、その小ささが人気の理由なのです。
ヒバカリの性格は?
古い日本では、そのヒバカリのことを獰猛で猛毒を持っていると、噂されていたくらい恐ろしい性格なのそうなのですが、実際のところは違うようなのですが、果たしてどんな内面をもっているのでしょうか?
穏やかなヒバカリ
大蛇やアナコンダなんていう存在を聞くと、どうしてもヘビにはおっかない、狂暴といったような印象をうけますが、この子は大変お人やかで、つつましい性格をしていて穏やかな生き物なのです。そこ魅力の一つと言えます。
むしろ臆病すぎる?
日没や日暮れ時に活動的になりますので、その時刻に我々人がこの子に出くわした場合、この子はその姿を一瞬でも見かけたらすぐに草花や木々のなかに逃げていきますので、むしろ臆病すぎるくらいなのです。
ヒバカリは毒を持っている?
古い日本では猛毒を持っていて獰猛な生き物だと恐れられてきた小さなヘビなのですが、果たして本当に猛毒を体内や牙などに潜ましているのでしょうか?その真相についてお答えしながら解説していきます。実際に猛毒を持っていて最凶と言わしめるヘビがいます。その蛇について気になる方はこちらをご覧ください。
大安心!ヒバカリに毒はなし
じつは猛毒を持ってはいないので安心して、このキュートでミニサイズのヒバカリに触れる事ができるのです!しかし一つだけ注意点があります。ヘビという生き物は口の中に殺菌がいる可能性が高く、万が一、噛まれた場合その傷口から殺菌が入る恐れがありますので、噛まれた際は必ず消毒をして下さい。
名前の由来は勘違いだった?
そんな古い日本まだ、医学も生物学も進んでいない太古の日本では、ヒバカリに出くわしたら直ぐに逃げろと言われていました。それはすなわち猛毒を持った牙に噛まれたら、そいつの命はその”ヒバカリ”と言われたための名前の由来でしたが、それ自体勘違いとされています。一方で名前の由来の説でこのようなものもあります。
夕方など比較的短い時間に多数の個体が活動することから、「時間を測ったように出てくる(日計り)」からヒバカリという名がついたという説の方がしっくりと理解できるように思える。
(引用:Snakes of Japan)
猛毒を持っているヤマガカシとの見分け方
もともとはヘビ種とはいってもその見た目生態、毒の有無など様々な要点がかけ離れているヤマガカシですが、最近ではそんなヤマガカシとヒバカリを見間違えることがあるそうです。このコラムでは見分け方について解説していきます。
ヤマガカシは超危険
ヒバカリはお人やかでビビりで毒もありませんが、ヤマガカシはその逆です。つまりは獰猛で猛毒を持ったザ・毒蛇なので絶対に見間違えて素手などで触ろうとはしないでください。大きさや色などの要素は明らかに違うのですが、まれに似ているヤマガカシが存在します。
複数の見分けるポイント
ヤマガカシのほうが頭部から鼻までの長さが若干長いという点が見分けるポイントで、ほかにはヤマガカシの色がヒバカリに類似していたとしても、赤色の鱗が見えればそれも判断基準になります。そして決定的なのは、その鱗の質感もヤマガカシはざらついているので、トータル的に判断して見極めましょう。
ヒカバリはペットとして飼える?
あまりにもビビりで臆病で、毒はないけども口の中に細菌を含んでいると危険性の感じられるヒバカリですが、やはりそのミニサイズの可愛らしいルックスは是非飼ってみたくなるはずです。はたしてペットして飼えるのでしょうか?もふもふとした見た目で可愛い生き物アンゴラウサギについてはこちらをご覧ください。
飼える!
先に結論を言うとズバリ、ペットとして飼うことが可能です。こちらの記事の後半ではしっかりと飼育方法や注意点に関する要素について、分かりやすく記載していますので、是非目を通してください。
出会いは野生かペットショップかの一期一会
ヒバカリを飼育するために出会うルートはおおよそ二つしかないでしょう。一つは野生で、大自然の山や森なので見つけて捕獲する。もう一つはペットショップや爬虫類専門店などに足を運んで、購入することです。その二つの出会い方についてはのちの大見出しでご紹介していきます。
ただし飼育は非常に困難
是非飼ってみたいそんなへびなわけですが、飼育するうえで困難な点がいくつかります。その一つは臆病たるゆえ人間に懐かないのです、そして見た目とは裏腹に大変食いしん坊かつ、生きたエサ(蛙など)しか食べないのです。さらには栄養バランスもきちんと考慮していかないといけないので、非常に飼育が困難なのです。
ヒバカリをペットショップで購入する場合
こちらのコラムではヒバカリをペットショップで購入する場合についての、相場などの価格や注意点についてくわしく記述していきます。ヒバカリを購入するうえでの予備知識として是非参考にしてみてください。
相場は2,000円
ペットとして飼える様々なヘビの相場はピンキリですが、だいたい5000円から20000円と言われていますが、ヒバカリはその見た目がミニサイズなようにお値段もコンパクトに2000円くらいと言われています。
野生のものを採集したものがほとんど
ペットショップで販売されている爬虫類をはじめとするいろいろな生き物は、ペットブリーダーがその種を雄と雌掛け合わせて繁殖させて生まれた生き物を販売いたしますが、このヒバカリはほぼ、山や森などの自然で採集してきたものなのです。
常に流通しているわけではない
つまり安定して、ペットショップや爬虫類ショップもお店に並べられないということなので、常に流通しているわけではないので、売られているか売られていないかはその都度足を運んで確認するしかないのです。
自分でヒバカリを捕まえよう
爬虫類ショップやペットショップで2000円をだして購入しても、もちろん良いですが大自然の森や山などの生息地で野生のヒバカリを見つけて、飼育したほうがもっと愛着と親のような心がわいてくるのではないでしょうか?
生息地を探してみよう
ビルや住宅地が連なる都心部、都会といった環境では絶対と言って過言でないくらいに生息していませんので、田舎のほうの山や森、そして水辺周りにいることが多いので、川などを中心に探してみましょう。
捕獲時期は春から夏がベスト
当然ヘビであることから、寒い冬の時期には冬眠するわけなので、今日この頃のような春先から夏までにかけて、捕獲したり捕まえに行くのがベストな時期です。秋や冬の時期でも出会えないことはないですが、その時期には寒さのため非弱していますのでお勧めできません。