韓国人のルーツは山葡萄原人?発見の経緯やDNAの特徴までまとめ

出土した2つの標本は英独独3国共同研究チームであるUNISTゲノム研究所に預けられ、綿密なDNA調査が行われました。そして新規の発見として、その原人を「山葡萄原人」とする事が科学雑誌やニュースにも正式に発表が行われました。

山葡萄原人のゲノム

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UNISTゲノム研究所の2つの女性頭蓋骨解析標本の新しい原人発表ですが、実際にはどういった遺伝子だとわかり、一般的な反応としてはどのようなコメントを人々は行っているかも含めてご紹介させていただこうと思います。

「悪魔の門」からのゲノム

「悪魔の門」で採取された頭蓋骨サンプルは現代の韓国人にみられるような、茶色い目やシャベル型の切歯(shovel-shaped incisor)を発現する遺伝子や、牛乳消化ができない変異や、高血圧に弱い、体臭が少なく耳たぶが薄めになる遺伝子などの遺伝特性を持っていたことが解りました。

世間から寄せられたコメント

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ニュースで大々的に発表されたことや、国際的的な学術誌である「Science Advances」でも発表したことよりもこの説は世間の目に広くふれわたりました。それをうけ、偶然洞窟にたどり着いたのでは、サンプルがたったの2つは少なすぎるといった異論や疑問を訴えるコメントも多く寄せられています。

悪魔の門とは

他の原人とはDNAが異なっていた山葡萄原人達が他の原人と関わる事無く住まいとしていた洞窟が、「悪魔の門」という特徴的な名前で呼ばれた理由は何なのでしょうか。「悪魔の門」という命名の由来なども含めてご紹介します。

豆満江の北にある洞窟

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「悪魔の門」(Devil’s Gate)は豆満江の北、ロシアのアムール川流域に位置しています。深い森林に囲まれた山肌に数々の洞窟が存在し、単独部族が他の部族に見つからずに生活を送るには格好の場所だと言えます。

また、山葡萄原人の力強さはこういった洞窟での生活から鍛え上げられたものであり、そういった特徴により、洞窟を拠点とした単独部族での生活が可能であったといっても過言ではありません。

人間が捕食される

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「悪魔の門」命名の由来ともなっていますが、その洞窟に近づく人は神隠しのようにいなくなっていまい、悪魔の住む洞窟と言われだしたことが始まりでした。洞窟の中には何者かが住み着いており、人間を捕食しているという言い伝えが今でもなお残っています。

実際にも山葡萄原人は人も捕食対象としていたとされる説もあり、古くからの言い伝えや、「悪魔の門」(Devil’s Gate)のような不気味な名前が付けられました。現代でも犬を食べる文化がある中国の一部も、このカニバリズムの考えがもとだとされる一面もあります。

他の人類の起源は?

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では朝鮮民族以外の他の人類の起源はどうなっているのでしょう。科学的にも数多くの旧人や原人が発表されていますが、ここでは教科書レベルに有名なものをとりあげてご紹介させていただきます。

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