ルビアスの特徴
期待を裏切らない有能さ
ルビアスのダイワリールでの立ち位置は、ハイエンド機種であるイグジスト、セルテートに続く三番手。慣れてきたしそろそろ少し高めのタックルに乗り換えたいと考えるのは多くの釣り人が通る道ですが、ルビアスはその少し高いと思える値段に対し期待を越える働きを見せてくれるような、釣り人としてのステップアップに最適の一台だと思います。
ルビアスに対するインプレ
プロも指摘する有能さ
小池貴幸【バス】「全く不満のないリール」
高橋慶朗【ソルトウォータールアー】「前作以上のハイコストパフォーマンス」
高田達也【トラウト】「カスタムを愉しむベースとしても最適」
(引用:ダイワ公式サイト)
「軽さ」「ドラグ性能の向上」「リトリーブの滑らかさ・安定感」など、15ルビアスに対する好評価は人気だった前作にも負けず劣らずよく耳にされます。上位機種にも引けを取らない使用感の良さにコスパ最強との呼び声も?
12ルビアスと15ルビアス、モデルチェンジで進化した点
性能アップと軽量化
2012年発売の前モデルも人気機種でしたが2015年に新たに発表されたのが15ルビアスです。この15ルビアスで大きく変化した点は、より良い動作を追求しなおかつ軽量なエアローター・滑らかさと安定感を増したATD(オートマチックドラグシステム)の採用のふたつ。
2500番台が細分化されるなど、これまで以上にユーザーのニーズに寄り添ったと言える15ルビアス。見た目もどことなくシックになり高級感が増しました。これ以降モデルチェンジは行われていませんが、正直なところ、12・15モデルが十分素晴らしいリールであるだけに、ユーザーの期待を超えていくのも大変なように思えてしまいますね。
マグシールド搭載
マグシールドとは
ダイワのリールの説明でマグシールドに触れないわけにはいかないので紹介しようと思います。マグシールドは一部のダイワリール内部に施された防水機能です。塩や埃は蓄積されることでリールの性能をことごとく落としてしまいます。
それを、磁性を帯びた液体「マグオイル」によって塩や水、埃の侵入を可能な限り防ぐのが「マグシールド」です。ルビアスにも搭載されています。もちろん最低限のケアは定期的にしなければなりませんが、買ったときのままの気分で長期間使い続けられるのは嬉しいですね。
リールの選び方
型番から特徴を知ろう
リールの型番には数字や英字が並んでいますがこれにはそれぞれ意味があります。「2508PE-DH」を例に確認してみましょう。まずは数字ですが、2508の「25」はリールの大きさが2500番であること「08」は糸巻量を示しています。「PE」と合わせてPE0.8号を150m巻けるという意味です。「DH」はダブルハンドルの略。
この他にも「H」=ハイギヤ、「C」=コンパクトなど、型番のからリールの特徴を最低限知ることができます。どう使用したいか、リールにどんなスペックを求めるか、好みにより選ぶリールは変わっていきます。これからルビアスを順に紹介していきますが、リール選びのための参考になれば幸いです。
ルビアス全モデル①ルビアス1003
スペック
スペック……巻き取り長さ(ハンドル一回転)60㎝、ギヤ比4.8、自重175g、最大ドラグ力2㎏、ベアリング(ボール/ローラー)8/1、ハンドル40㎜(I型コルク)。糸巻き量(ナイロン)2号-150m、3号-100m/(PE)0.3号-120m、0.4号-100m。
1000番台モデルです。トラウトやアジングメバリングのなどライトゲームに利用するなら、この1003か後述の2004、2004Hでも快適に使用できそうですが、軽さという点を鑑みればもちろんこの1003が一番軽いですね。
ルビアス全モデル②ルビアス2004
スペック
スペック……巻き取り長さ(ハンドル一回転)64㎝、ギヤ比4.8、自重185g、最大ドラグ力2㎏、ベアリング(ボール/ローラー)8/1、ハンドル45㎜(I型コルク)。糸巻き量(ナイロン)3lb-140m、4lb-100m/(PE)0.4号-120m、0.6号-100m。
2000番台モデルです。こちらのモデルもライトゲームに主に利用されるリールですが、ボディは2500番台と同じなのでパワーがあり、繊細さと力強さの両方をハイレベルに実現させていると思います。
ルビアス全モデル③ルビアス2004H
スペック
スペック……巻き取り長さ(ハンドル一回転)75㎝、ギヤ比5.6、自重185g、最大ドラグ力2kg、ベアリング(ボール/ローラー)8/1、ハンドル45㎜(I型コルク)。糸巻き量(ナイロン)3lb-140m、4lb-100m/(PE)0.4号-120m、0.6号-100m。
2004のハイギヤ仕様です。型番上ではHの一文字で表現されていますが、要はハンドル一回転につき巻き取れるラインの長さが違います。2004は一回転につき64㎝巻き取りますがこちらは75㎝巻き取ります。
ハイギヤの利点
ハンドル一回転で巻き取れるラインの量がノーマルギヤより多いハイギヤモデルですが、つまり同じ長さのラインを巻き取ろうとしたときにハイギヤの方がハンドルの回転数が少なくて済むということになります。ハンドルの回転が少ないことで巻く際の手元のブレを減少させ、番手の大きいリールにおいては長時間の釣行が気持ち楽に感じられますね。
ルビアス全モデル④ルビアス2506
スペック
スペック……巻き取り長さ(ハンドル一回転)72㎝、ギヤ比4.8、自重200g、最大ドラグ力3kg、ベアリング(ボール/ローラー)8/1、ハンドル50㎜(I型コルク)。糸巻き量(ナイロン)4lb-170m、6lb-100m/(PE)0.8号-130m、1号-100m。
他のモデルとの大きな違いは、単板ワッシャーのフィネス仕様ドラグを採用している点だと思います。滑らかさと粘りの共存したこだわりのATDのドラグ性能で、ラインブレイクをかなり防止してくれます。
ルビアス全モデル⑤ルビアス2506H
スペック
巻き取り長さ(ハンドル一回転)84㎝、ギヤ比5.6、自重200g、最大ドラグ力3㎏、ベアリング(ボール/ローラー)8/1、ハンドル55㎜(I型コルク)。糸巻き量(ナイロン)4lb-170m、6lb-100m/(PE)0.8号-130m、1号-100m。