この記事の冒頭部分では、野生の個体が自然の中でどんなものを食料として、生活しているかをお話ししましたが、我々人間が飼育する場合はどんなエサをどれくらいの量をあげればいいのでしょうか?そこについて触れていきます。
ハムスター用の餌
ハムスター専門店やペットショップで買えるような、市販のハムスター用のエサでしたらなんでも大丈夫です。とはいえ野生の血がまだ強いので人工的に作られたものはあまり好まない傾向があるので理解しましょう。
野菜・果物
私達が食べる緑色の野菜でしたらほどんど食べることができます。例えばキャベツやレタス脳様なものです。また果物も全般食すことができるのです。クルミなどの木の実も食べてくれます。これは簡単にスーパーやコンビニなどで入手することができます。
ミルワーム
ハムスターだけではなく、色々なペットとなるような生き物が食べることが多いミルワームですが、このミルワームもエサとして与えることができます。そしてミルワームはその小ささや柔らかさや、自然にあるものなので簡単に食べてくれ、また入手法も比較的簡単などでお勧めするエサです。
Contents
クロハラハムスターの飼育方法③注意点
先ほどの見出しでは食料、つまりはエサについて解説していきましたが、こちらの見出しでは実際に飼育する時の注意しなければならないことについて、まとめ記載していきます。当然その一筋縄ではいかぬ性格や生態があるので注意点も多く気を付けなくてはならないのです。
単独飼育をする
このクロハラハムスターという種族は大変獰猛で、野生的あり縄張り意識が高いのです。そのため他の生き物と同じスペースで飼いならした場合は喧嘩っ早いせいもあり、他の生き物を傷つけてしまう恐れがあるので、飼育する場合は必ず単独飼育してください。
頑丈なゲージにする
獰猛でギラギラと襲い掛かるのは何も人間や生き物だけではありません。ゲージの様な物体に対してもストレスや警戒を感じた場合、噛んだり傷つけたりする可能性も考えられますので、頑丈なゲージにしてください。また飛翔力も高い生き物なので、抜け出せないようなつくりをしているゲージを選びましょう。
運動時間を確保する
回し車などで遊ばして健康維持をするためにもちゃんと運動時間を確保しましょう。運動する際はゲージのドアや窓を閉め切った状態にしてからにして、ゲージからくれぐれも逃げ出さないように注意しましょう。
クロハラハムスターは販売されている?
ハムスターでありながら、色々とペットとして飼育するのが困難な点が数多くありますが、そんなクロハラハムスターは実際にペットショップなどで販売されているのでしょうか?そこについて考察していきたいと思います。
日本に来たのは1997年ごろ
実はペットとして日本に輸入されてきたのが1997年頃と、かなり最近の事なのです。今は2019年になりますから約20年前にこの日本にやってきたことになります。最近の事なのにあまり名が知られていないのはなぜでしょうか?
現在は入手困難
物をかじるのに適した牙やアゴをもったリスやチンチラのような類をげっ歯類といいます。クロハラハムスターもげっ歯類に属し、そのげっ歯類は輸入制限が掛けられているのです、さらには飼いたい飼育してみたいという人もあまりいない、つまりは需要がないためお店にも並ばず、入手が困難なのです。
値段は高額
入手が困難は言い換えれば、希少ということであり、つまりは希少価値が付くのです。なので値段は高額で、普通のハムスターの相場では考えられないくらい高価なのですが、その希少さゆえに、過去の価格データなどもあまり残っておらず一般的には数万はするのではと言われております。
クロハラハムスターは絶滅の危機?
げっ歯類の規制、飼育したいという人が少ないという需要の少なさだけではなく、悲しいことに絶滅の危機であるということも希少さを大きくしているのです。その悲しい事実について解説していきます。
世界には現在さまざま生き物たちが絶滅危惧種になっています。メキシコサラマンダーというウーパールーパーもまた現在絶滅の危機に立っています。もし気になった方や興味がある方はこちら記事をご覧ください。
環境の変化により住処が減少
これまで自分の巣穴に合った土や砂など、また近くの農村などから十分な食物を得てきて生活していましたが、科学の進歩により、農作業はより効率化され土や砂も一変し、収穫率も向上されたため、十分な食物や棲家を得ることができなくなってきてしまったのです。これによりどんどん減少してしまったのです。
ドイツでは保護プロジェクトも
かつてはクロハラハムスターが多く生息していたドイツでは、絶滅を危惧しての保護プロジェクトが行われています。我々人のために改革してきた土地や自然を、もとの生き物の棲家や食料をきちんと得られる環境に戻すといったような内容です。
ヨーロッパでの知名度は?
私たちアジア諸国の日本では、それこそその名前も生態もあまり耳にせず、知識としてほとんどないような生き物でありますが、生息地、原産地である、本場ヨーロッパでの知名度はどれほどのものなのでしょうか?
別名ヨーロッパハムスター
原産地、生息地がドイツ・ベルギー中心のヨーロッパ大陸ということもあり、そのままのとおりヨーロッパハムスターという呼び名もあります。つまりは向こう海外ではEuropean Hamsterと呼ばれているのです。
知名度も人気度も大違い
絶滅の危機にあるとはいえ、古くからその地に深く根付いている小動物なだけあって、知名度はもちろんのこと人気もかなりあります。やはり獰猛とは言えどそのチャーミーな可愛さにきゅんと来るヨーロッパ人が多いようです。実際に野生の個体を観察しながらスケッチできるくらいには身近な存在であると言えるでしょう。
日本の動物園で会える?
絶滅危惧種とはいえど、大型有名な動物園に足を運べまその姿を一目見ることができそうな気がします。実際にあの有名な上野動物園に行けば半分以上は絶滅危惧種のリストに載っている動物を見れるそうなのです。果たして動物園に飼育されていて実際に見ることができるのでしょうか?
日本の動物園では取り扱っていない
残念ながら2019年現在、日本国内の動物園ではどこもそのクロハラハムスターを取り扱ってはいないそうです。すなわちペットショップでレアである子の生き物を探さなくては、見れないということなのです。ドイツでの保護プロジェクトやげっ歯類ということも大きく関わっているのではないのでしょうか?
クロハラハムスターは凶暴だけどかわいい!
今回の主役であるクロハラハムスターは、実は絶滅危惧種であるということ、さらには需要も少なく、げっ歯類の規制により、その名前の知名度はおろか、ペットショップでお目にかかるのも希少であり珍しい小動物なのです。
確かに野性的で獰猛で時には人間を襲ってしまうかもしれませんが、そのこともきっと恐怖心や警戒心から来るものと考えてみるのもどうでしょうか?また見た目は大変チャーミーで心をつかまれてしまいます。飼育上級者や大切に飼ってみたいと意志の強い方は、是非この機会に飼育して愛を注いでみてはいかがでしょうか。