桔梗の見頃の季節はいつ?種類別の開花時期やおすすめのスポットをご紹介

日本の野花として有名な桔梗ですが、景観と桔梗がマッチしているおすすめの観光スポットがあり、その見どころやおすすめの季節をご紹介させていただきたいと思います。桔梗を知る上で是非ご自身の目で桔梗の良さを体感してみてはいかがでしょうか。

蘆山寺

紫式部の邸宅跡として有名な蘆山寺ですが、別名「桔梗の寺」としても有名です。本堂前に敷き詰められた白砂と約1.000株にも及ぶ、桔梗の花がとても綺麗で気品高い景観を生み出しています。訪れる際のおすすめの時期は桔梗の開花時期である6月中旬~9月の上旬です。

香勝寺

日本3大桔梗寺の1つである香勝寺は4万株の桔梗が植え付けられた、日本最大の桔梗園としても有名です。桔梗園の開園時期は開花に合わせた6月1日~7月下旬のみなので、是非この期間中に香勝寺を訪れてみてはいかがでしょうか。

谷性寺

光秀ゆかりゆかりのお寺として有名な谷性寺は「ききょうの里」としても有名で、約5万株の桔梗が植えられています。青紫や白色といったオーソドックスな桔梗の他にも桃色の桔梗や、沢ききょう、八重咲きの桔梗など珍しい桔梗も鑑賞できます。例年6月下旬~7月下旬にかけてイベントが開催されています。

桔梗は絶滅危惧種に指定されている

Yuri_B / Pixabay

日本で古くから野花として見られていた桔梗が絶滅危惧種に指定されている事をご存知でしょうか。道を歩く最中に桔梗を見かけるという方は想像が出来ないことかもしれません。しかし、桔梗は環境省レッドリストに「絶滅危惧種Ⅱ類(VU)」として指定されているのです。

桔梗以外にも数多くの動植物が絶滅危惧種として指定されています。同じ地球に生きている生き物として、文明の利器を使用する私たちの開拓などによる森林破壊で失ってしまう命があり、更に詳しく絶滅危惧種に関してご興味がある方はこちらの記事も参考にしてみてください。

自生株は近年減少している

桔梗は風通しが良く日当たりの良い場所に生えるため、今までは様々な所で目にすることができました。しかし、今では桔梗の自主株が減少の道を辿っています。園芸店などで売られている桔梗の種は野生種を基に品種改良された種のため、野生で生息する自主株とはまた別のものとなっています。

住宅建築や道路整備で生息地が減少

MichaelGaida / Pixabay

これは桔梗だけに当てはまる事ではありません。地球に生息する数多くの動植物が近い将来桔梗と同じ道をたどる可能性が大いにあります。進み行く住宅建築や道路建設で、砂利道の道端に生えていた野草達を目にすることが無くなってきました。

比較的環境に強い桔梗ですが、アスファルトに生息し花を咲かせることはできません。また風通しの良い山などにも生息する桔梗ですが、登山道が整備され人が入ることが多くなった今では、桔梗にとって山をも生息しにくい土地となっているのも事実です。

NEXT 桔梗は昔から愛されている