座敷わらしに会える旅館は実在する?ご利益やおすすめ旅館の体験談をご紹介

座敷わらしという妖怪をご存知ですか?座敷わらしが住む家は栄え、もし見ることができれば幸運になるとも言われています。その反面、災厄を呼ぶ悪霊とも言われます。そんな彼らに出会える不思議な旅館が日本には実在するんです。

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釣りにキャンプや登山までアウトドア大好きライターです。 最近狩猟免許を取得しました。
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座敷わらしに会える旅館とは

言い伝えが多く残されており、その正体は地域によって多少の違いがあります。3歳から15歳ほどのおかっぱ頭の子どもの妖怪、または精霊というのがもっとも多い説です。

国内には会うことができる旅館が存在し大変な人気があります。なぜこれほどまでに著名人を始めとする多くの人の興味を惹きつけるのでしょうか。

座敷わらしが本当に住んでいる旅館

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出会うことのできる旅館では、実際に座敷わらしが暮らしているとされている所がほとんどです。その多くは敷地内に祠を設置していたり、おもちゃを敷き詰めた専用の座敷を設けていたりして、大切に祀られた状態にあります。

泊まったら幸福が訪れる?

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姿を見たものには出世や富を得るなどの幸運が訪れるといった伝承があります。その言い伝えを信じ、少しでも恩恵を授かろうと旅館にはたくさんの宿泊者が訪れます。

宿泊しただけでもご利益がありそうですが、実際には姿を見たり不思議な体験をした人に大変な幸福が訪れるとされています。

座敷わらしの目撃者も多数あり

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「寝ている最中に上に乗っかられた」「着物を着た子どもが歩いていた」「おもちゃが急に動き出した」など、単なる都市伝説だけでは片付けられないほど、生々しく詳細な目撃談や奇妙な経験談が多く残されています。

またこちらの動画では遠野の語り部による体験談を聞くことができます。

座敷わらしのご利益!目撃できれば更に幸福に!

妖怪といえば悪さをしたりして人に不利益なことをもたらすという考え方が一般的ですが、それとは逆で、人に幸福をもたらすという点が多くの人を強く惹きつける1つ大きな要素となっています。

さらにその恩恵を授かり後世に名を残した著名人も現れるほど。単なる伝承では片付けられない訳を見ていきましょう。

宿泊するだけで幸運が訪れる

宿泊する人のほとんどが会いたいという希望を抱いています。がしかし、すべての人が姿を目撃できるわけではありません。

ただし泊まるだけでもご利益があり、その後の生活にいい変化が現れたという人もたくさんいます。

座敷わらしに出会えると男性は出世、女性は玉の輿!

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基本的に子どもには見えて大人は会えないとされていますが、そんな中で運良く出会えた人には「繁栄」が約束されると伝えられています。

男性は出世を、女性は玉の輿に乗ることを約束されるとされており、このご利益にあやかるため今も多くの宿泊希望者がいます。

実際に大成功した著名人も!

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この話が単なる伝承で終わらないわけは、実際に大変な幸福を手にした人がいるという事実談があることが大きく影響しています。

第19代総理大臣であった原敬や、ホンダの生みの親である本田宗一郎、作家の遠藤周作、人気デュオゆずの岩沢厚治など蒼々たる顔ぶれが宿泊者リストに名を連ねています。

旅館の座敷わらしは怖い?火災が起きて全焼した旅館

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岩手県の北部にある二戸市金田一温泉。座敷わらしが出ることで全国でも有名な旅館が2009年に火事により全焼してしまう出来事がありました。

一説には座敷わらしが家を出てしまった故に起きた災いだとも囁かれていました。やはり災難をも引き寄せる妖怪なのでしょうか。

座敷わらし旅館で有名な「緑風荘」が全焼

テレビや雑誌などでも数多く取り上げられるほど有名な旅館「緑風荘」は1955年に旅館業を開始し、以後、不思議な体験ができることで有名になりました。

今日まで多くの著名人や一般客の宿泊を受け入れています。がしかし、2009年10月に築300年以上もの歴史を持つ母屋を含めたほとんどが全焼する火事に見舞われました。

原因は浴室ボイラーの過熱か

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火災は浴室のボイラーが過剰に熱を持ち発火した、また配電盤がショートしたなど、さまざまな憶測が今も飛び交っています。

2キロ先からも火の手が上がっているのが見えたほど大きな火事でしたが幸いなことに延焼することなく鎮火しました。

実は座敷わらしのおかげ?火災でも怪我人は0

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大火でも宿泊者、従業員とも死傷者はゼロでした。これは座敷わらしのおかげではないかとも言われています。

また満室続きで満身創痍であった従業員が営業停止により身体を休めることができたことや、老朽化した建物が東日本大震災の直面を免れたことなども、実は座敷わらしのおかげではと当館の経営者は語っています。

座敷わらしにまつわるちょっぴり怖い伝承

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それは一体何者なのか?ということは多くの民俗学者が研究してきました。

中でも遠野物語の著で有名な民俗学者、柳田國男とともに活動をした遠野出身の佐々木喜善は「自分の家にも住み着いていた」と話すほど身近な存在であったと言います。ここではその佐々木喜善を始め、学者が推測する座敷わらしの起源を紹介します。

佐々木喜善:間引きされた子の幽霊説

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昔、貧しい農村地帯では「間引き」といって必要以上に子が生まれたり、障害を持った子が生まれると子殺しをしていたという伝えがあります。

その殺された子が幽霊となって現れ後に座敷わらしと呼ばれるようになったという説を佐々木喜善は唱えています。こちらには水子の都市伝説に関連して間引きの記事が掲載されています。

殺された子は墓には埋葬されなかった

この「間引き」によって殺められた子は墓に埋葬されることなく、土間など家の中に埋められました。

中でも障害を持った子は神への生贄にされることもあり、その子が後々家の守り神となって住み着くようになり、座敷わらしになったとされています。

佐々木喜善の家にも座敷わらしがいた

佐々木喜善の家にも住み着いていたそうです。しかし、本人の代になると途端に家を出て行ったそうで、その姿を目撃した喜善は全財産を処分して家を去り、仙台に移り住みました。しかし患っていた病が悪化し47歳でこの世を去ってしまいます。

河童説

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この説を唱える人は非常に多く、家の近くの淵で暮らす河童がある時から家に居座るようになり、そのうちに座敷わらしになったというものです。

この場合、幸福を呼び込む者というよりは、悪戯をする小僧という印象が強く、どちらかというとマイナスなイメージをかぶせられています。

高橋貞子:大工の呪い説

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岩手県出身で作家、民話収集家の高橋貞子は著書の中で、大工や畳職人が家を建てる際に、仕事の依頼者との折り合いがうまく行かず、その腹いせに呪いをかけたという説を唱えています。

木片を薄く剥いだ呪いの人形を柱などに仕込み、それが座敷わらしになったと説明しています。

UMA説

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UMAとは未確認生物を指しています。先ほど紹介したように河童と同一視していたこともあったり、人間の姿とは違った形の座敷わらしの目撃談もあることから、モデルとなったUMAの存在を疑う説もあります。

なお、UMAについての詳しい記事はこちらもどうぞ。

旅館の座敷わらしは守り神?それとも悪霊?

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本当のところ、もたらしてくれるのは災いなのでしょうか。それとも幸運なのでしょうか。これにはケースバイケースなところもあり一概にどちらとも言えません、良い面も悪い面も持ち合わせているようです。

座敷わらしがいる家は繁栄する

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家に居つくと福をもたらしてくれると信じられており、現代においても呼び込もうとする風習が色濃く残る地域が存在します。岩手県二戸市ではおもちゃを置いた子どもが好むような小部屋を作って家に招こうとする風習が残っています。

座敷わらしが出て行くと家が潰れる

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一方で家を出て行くと家が没落すると言われ、多くのエピソードが残されています。「資産家の家が没落した」「食中毒で一家全滅した」など、内容も生々しいものばかりです。

こうしたことから、家に住みつく福の神、もしくは守護霊的な一面があるともいえます。

座敷わらしがいる旅館の火災は「幸運」との見方も

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「緑風荘」の火災のように火事はむしろ幸運だったとする見方はこれだけではありません。もともと火の神として祀ってあったところでは、火事に見舞われた際にどういうわけかそこだけ被害を免れたといったエピソードも残されています。

座敷わらしに会える旅館は日本各地に存在する

どうしてもマスコミに取り上げられるのが岩手県をはじめとする東北地方の旅館ばかりなために、北日本にのみ存在しているように思われがちですが、実は全国に点在しています。

ここでは伝承のある旅館をまとめていますので、興味を持った人はぜひ近くの旅館に出かけてみてはいかがでしょう。

北は岩手から南は九州まで

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