江戸幕府が倒れると再び天狗党の流れを組むものが藩の実権を握ります。その結果保守派の要人をことごとく処刑します。水戸藩では天狗党の中心をなした人物も保守派の中心をなした人物もお互いに殺しあってしまいました。幕末最大の悲劇とも言われる内ケバです。
左翼思想の他にもあった学生運動
1960年代から70年代にかけて新左翼の活動が活発になっていた時期と同じくし全国の大学でもストライキやバリケードを作る学生運動が盛んにおこなわれました。大学生の組織を全学共闘会議、略して全共闘と呼びました。
日大全共闘と東大全共闘が特に先鋭化
全共闘の中でも特に先鋭化し投石やゲバ棒で機動隊と激しく衝突したのが日大全共闘と東大全共闘です。現在の日本大学と東京大学です。学生は大学を封鎖し生活擁護や授業料の値上げを阻止しよとしました。
大学からの譲歩は得られない
多くの学生運動が全国各地の大学で勃発しました。しかし、それらの多くは大学側からなんの譲歩も得られないまま終結しています。全共連は当時の流行だったという人も多いです。しかし、全共連に参加することから新左翼の活動家になった人もいます。
50年以上も前の新左翼や学生運動の残滓が今も残る
50年以上も前に大学生で学生運動から新左翼の思想に取りつかれた活動家の中には現在もその世界の中で生きている人たちがいます。おそらく現在の社会に与える政治的影響は皆無だと思われます。しかし、いまだに内ケバのようなものが続いています。
機関誌は未だに発行されている
中核派や各マル派の機関誌は未だに発行を続けています。機関誌の発行部数から推察するとシンパシーを感じているのはおよそ3000人程度。この数字を多いと見るか少ないと見るか。3000人では革命は無理でもテロは出来るかもしれません。
過激な思想を持つ左翼団体は今も大学内部にいる
中核派は反原発を掲げる学生団体『NAZEN』を創設。革マル派には専従活動家が約200人いて、そのうち約100人が、対立する他セクトや警察などの情報収集を担う非公然部隊『情報調査部(INF)』である。出典:週刊ポスト2017年6月30日号
週刊ポスト2017年6月30日号によると学生団体『NAZEN』は原発反対という意識の高い若者が参加しやすい問題を提起して賛同者を集めているようです。しかし中身は中核派で危険な左翼思想の隠れ蓑だといいます。
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なぜ内ゲバが起こる?
左翼の根本的な思想である社会主義は、資本主義や自由主義の弊害から解放された真の平等が実現された社会を目指すことです。マルクスは社会主義を実現するためには社会革命が必要だと説きました。
左翼の掲げる「平等主義」のジレンマ
社会主義の掲げる平和主義を実現するためには、自由主義、資本主義路線を取る日本では革命が必要でした。真の平等を得るためには上位下達の軍隊型の組織が必要となるという根本的なジレンマを抱えていました。そのジレンマが内ケバとして現れた面は否定できません。