テンレックの護身術がかわいすぎる!その生態や特徴、飼育方法まとめ

床部分には小動物用の紙や牧草などを敷いてあげましょう。エサ箱や給水器、寝るための場所もお忘れなく。彼らは本来は夜行性だそうですので、昼間の大きな物音には注意してあげるといいかもしれません。

エサは生餌がおすすめ

テンレックの餌はハリネズミフードで代用することができます。ですがそれだけでは栄養に偏りが出てしまうので、2〜3日に一度くらいでも生のコオロギやミールワームなどの生餌も与えてあげると長く元気でいてくれます。たまにおやつで果物を与えるのもいいでしょう。

回し車は必須

野生で生活するものと違い、飼われているテンレックは移動距離も少なく運動不足になりがちです。その対策としての必須とも言えるのがハムスターなど他の小動物と同じく回し車。とことこ歩く彼らを見守るのもとても癒されるものです。また、野生のテンレックたちは木の上で過ごすこともありますので、登り木を置いてあげてもいいでしょう。

温度には気をつけてあげよう

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テンレックの飼育に適した温度は、10℃〜30℃と言われています。日本の夏は少々暑すぎるかもしれませんので、直射日光でない風通しのいい場所にケージを移してあげましょう。小動物全般に言えることですが、涼しくなるからといってエアコンの風がダイレクトに当たる場所はNGです。冬にはペット用のヒーターを付けてあげるのもいいですね。

診てもらえる獣医さんを探しておこう

テンレックはペットとしてはまだ珍しい動物ですので、もしもの時のために、自宅にお迎えする際には診てもらえる獣医さんを探しておくことをおすすめします。エキゾチックアニマル診療可能としている獣医さんだと診てもらえる可能性は高いですが、ホームページや電話などから確認を取るようにすると確実です。

テンレックはなぜ子だくさんなのか?

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一般的に、成長の過程で多くが命を落としてしまう生物は生まれる子供の数が多いという傾向があります。大きな体で水族館の人気者のあのマンボウは、一度になんと3億個もの気の遠くなるような数の卵を生みますが、大人になるまで生き残れるものはわずか一握りだと言います。マンボウについて気になった方はこちらをどうぞ。

ではテンレックは?

ではテンレックたちには、なぜこんなにもたくさんの赤ちゃんが生まれるのでしょうか。一度にたくさんの赤ちゃんを出産するテンレックですが、乳首の数が常に子供の数に対して充分だとは限らないようです。最多記録は29個だそうですが、通常はもっと少ないそうです。

他の哺乳動物においてもお母さんのお乳をしっかり飲むことができなかった弱い子は衰弱して死んでしまうことがありますから、残酷なようですが、生存本能に長けた強い子が生き残るようにとこのような生態になったのかもしれませんね。

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