一般的にルアーフィッシングの場合は、ポイントに向かって、なるべくラインがたるまないように直線的に投げ、テンションを保ったままでルアーを操作することが求められます。30gとか40gのジグの場合には、この考え方でいいと思いますが、70g以上のジグで遠投(100m以上)しようと思うと考え方が変わってきます。
遠投するほどショックリーダーは長いほうがいい
タラシを長くすると、竿先(ロッドティップ)を中心に重さのあるジグが円を描き、キャスティング時には遠心力が生まれるので、ロッドのしなりにプラスして遠くに飛ぶ力が生まれます。つまり、ショックリーダーとタラシがある程度長さがあるほうが、遠くに飛ぶことになります。
ポイントは狙いにくくなる
遠投する場合には、約45度、時計で言うと10時の位置で指を離して放物線を描くように投げます。しかし、ちょっとした角度の違いも、遠くなればなるほど、ジグの着水位置が狙いとずれます。その分隣の釣り人と糸が絡んだり、サーファーに当たったりする可能性も高くなります。十分注意し、また練習した上で行ってください。
ジグのじかまき
河口や湾奥で、しかも30gほどのジグでシーバスを狙うなどの場合は一般のミノーのようにスイベルやプラグでルアーをつける方法でよいでしょう。しかし70g以上のジグで遠投となると、ジグも常時底にすれ、船でのジギングに比べても激しく結束部位が消耗します。ショックリーダーを長めにしてジグ交換時には結びなおすことをおススメします。
キャスト時における長さ考察③: メインラインの太さ
メインライン、つまりリールに巻く糸は、細いほうが風などの抵抗を受けることが減るので良く飛びます。だからといって、ジギングはどんな魚が食いついてくるかわかりません。食ってきた魚はバラシたくありません。場所や対象魚によって太さを選ぶ必要があります。では、メインラインの太さとショックリーダーの関係はどうなのでしょう。
太いメインラインは, スプール上で食い込みにくい
PEラインを使う場合に、1番気になるのがライントラブルです。ナイロンに比べて、スプール上でPE同士が絡んでしまう。あるいはガイドに絡むことがあります。PEには4本の糸をよったものと8本の糸をよったものがあります。できるだけ8本拠りの糸を使い、しかも太いラインを選んだほうが絡みにくくなります。
細いメインラインには短いショックリーダーを
PEラインは細いとショックリーダーにも巻きつくことがあります。つまり、あまりショックリーダーを長くしてスプールに巻かれるほどの長さを持つと、メインラインとスプール上で絡む可能性も高くなります。細いメインラインをご使用の場合には、ショックリーダーは短くしたほうがよいでしょう。
ショアジギング用ショックリーダー長さ考察2.フッキング時
魚が食いついたとき、針がしっかり刺さるように合わせを入れます。この一連の動作がフッキングです。魚の活性が高く合わせが必要ないときもあります。しかし一般には合わせが必要です。フッキングするときには、遠くにあるジグを瞬時に操作できる能力がラインシステムに求められることになります。
PEメインラインは, フッキングの良さも長所
PEラインは、ナイロンやフロロカーボンに比べて糸自体が伸縮しない性質をもっています。そのぶん、波や風で糸がたるみにくいだけではなく、魚のアタリが来たら、瞬時にアワセに応じられるのです。では、ショックリーダーを使いながらPEのこの長所を生かすには、長さをどうすればよいのでしょう?
長いショックリーダーは, 低伸縮性を損なう
ナイロンにしてもフロロカーボンにしても、ライン自体は伸縮します。ショックリーダーが長ければ長いだけ、ラインが伸縮して、ロッドの動きを伝えにくくなります。つまりフッキングを考えるならば、できるだけショックリーダーは短いほうが、ロッドの動きを伝えやすいのです。