上申書殺人事件の概要!先生・三上静男と後藤良次の生い立ちやその後

上申書殺人事件は死刑囚・後藤良次が先生こと三上静男と共謀した3つの殺人の上申書を提出したことにより発覚した殺人事件です。この記事は、上申書殺人事件の概要と2人の犯人の生い立ちやその後、後藤を取材し続けた新潮の宮本太一の記録をご紹介します。

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読みやすい記事を心がけています。2人の男子を育てるシングルマザーです。

世間を震撼させた上申書殺人事件とは?

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他の事件で死刑が決まっていた後藤良次という罪人が、信頼関係を得ていた人物の裏切りによって、関わりのある事件を公表し、次々と凶悪事件が世に出ることになりました。また同時に雑誌「新潮45」が報じたことで世間に拡散された事件です。

上申書を提出したのは元暴力団組員・後藤良次

殺人や覚せい剤取締り法違反、銃刀法違反など数えきれないほどの有罪を受けており半生の多くを塀の中で過ごします。更生を誓うも先生と慕う人物と出会い、裏切りが発覚したことで激高し、事件に関わった人物を訴え、復讐しようとしたのです。

なぜ告発したのか?

自身の裁判中に他のトラブルもあると訴えます。これには自分だけが捕まり塀の中で過ごすのに対し、事件の指示を出していたアウトローがのうのうと自由に毎日を過ごしていることが許せなかったと明かしています。

人間関係の難しさ

信頼関係を築くことは素晴らしいことですが、ボタンを掛け違えば関係を悪化させることとなり、深い親密度を築けば築くほど憎悪も深くなるのです。そんな人間関係の難しさを物語っています。

先生・三上静男や共犯者らを告発

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この経緯は、頭脳犯である三上が指示を出しそれに従って行動を起こしていたのが彼でした。人を殺めることで報酬を受け取る約束を交わしていましたが、彼が別件で逮捕されたことで報酬が闇に消え去り無報酬だったのです。

巨額の報酬が消えたこと、可愛がっていた舎弟が自決したことが発端となり、このままでは収まらない怒りを事件と関係あるアウトローとして訴えたのです。

上申書とは

警察などに対し、法的な所定の手続きをしなくても意見や報告を行う際に使用できる書式のことです。この方法を用いて裁判中に意見を述べ、警察一同を動かすきっかけとなったのです。

特例だった

通常では裁判は罪が決まっていてその刑量を決めるための話し合いの場であることから、それにそぐわない意見は述べてはいけません。上申書を用いて訴えたことは、特例だったのです。

三上静男と後藤良次が共謀した3つの事件とは?

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違う方面で主従関係が生かされれば素晴らしい功績を残せたのでしょうが、人を殺めることに力を注ぎ残虐な方法で巨額の利益を得ます。共謀した3つの冷酷な内容の真相に迫ります。

石岡市焼却事件

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この事件で彼らは億単位の金を手に入れたと言います。1999年11月中旬に事件は起こります。金銭トラブルが原因のこのトラブルは、被害者を廃材と共に焼却し黒焦げにします。身元確認困難なほどに遺体を残さないようにしました。

名前もわからない人を殺害

被害者は身元確認できないほどの状態で、推定60歳代の男性とおおまなことしかわからないままです。証拠が揃っていないとして有罪にまでは至りませんでした。

お金が人間関係を悪くする

現在でも多くのトラブルが発生しており、ほとんどが金銭の絡みです。お金は便利な道具ですが人を挟んでしまうと平気で人を抹殺してしまう道具ともなるのです。

お金欲しさに盗人をしたり人を傷つける行為は、体の傷だけでなく心にも深い傷を残すこととなるのです。

北茨城市生き埋め事件

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身寄りのない資産家を拉致した後、生き埋めにしました。同じく1999年11月下旬の出来事です。いまだに本人は見つかっておらず居場所は謎のままです。この行動で7000万もの大金を入手しています。

DNA鑑定できない人を殺害

男性には身寄りがいないため、DNA鑑定が難しく徹底的な本人確認までに至っていません。そのため誰が関与しているのかが判定できず、三上が関与しているのかいないのか定かでありません。

頭を使った犯罪

土地の売買では名前の変更などの手続きが必要なのですが、このトラブルでは用意周到に名義を変更していますが確実な罪になる証は見つからないように頭脳を使っています。

日立市ウォッカ事件

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ショップ経営者を病死と見せかけました。この経営者が糖尿病と肝硬変を患っていたことに目を付け、無理やり高濃度のウォッカを飲ませ、山中に遺棄しお金のやり繰りに困って自決したとみせかけ保険金1億円を入手したのです。

三上に依頼した殺人事件だった

殺害をした男性の妻や娘、娘婿に依頼されたことで起こった殺人だったのです。被害者のズボンの中には小銭を入れ自殺とみせかける用意周到な事件でした。後ほど詳しくご説明します。

用意周到の殺人事件

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上記の事件で身元確認できないように遺体を焼き証拠が残らないようにしたり、もともと身寄りのない人を狙ったりと、自分の後影を残さないようにした犯罪能力の高さがうかがえる事件です。

完全犯罪に仕立てる

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病的ともいえるほど、人を殺めることに何の抵抗を感じない彼は、凶悪そのものです。頭で考え後影を一切残さないように完璧に仕立てるプロともいえるでしょう。

サイコパスだった

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精神病質である人をこう呼びますが、彼もそうだったと言われています。苦しむ人を見て楽しんでいたとされ、異常な精神ということがうかがえます。この計画は後藤が訴えなければ透明人間のように闇に葬られていたことでしょう。

見た目は同じ

精神疾患は外見で判断されにくい特徴をもっており、深い付き合いにならないと性格異常が発覚されないため、彼のような精神疾患とのトラブルは避けにくいのです。

今も殺人を繰り返していたかも

もし訴えられず、今も日の当たる場所で生活をしていたとしたら、用意周到な残虐手口で殺めることを繰り返していたかもしれません。

唯一刑事裁判が行われた「日立市ウォッカ事件」

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凶悪な主従関係だった彼らだけでなく、被害者の身内までもが関わっているトラブルなのです。上記の3つの凶悪な事件のなかで、ウォッカ事件だけが唯一、証拠が一致したことから事件として扱えることとなったのです。

家族が殺人を依頼した「保険金殺人事件」

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インテリアショップを営んでいた被害者は、経営悪化しており6000万の負債がありました。そして生活も困窮しており保険金も支払えない家庭状況だったと言います。

土地を売って何とか工面しようと知り合いの会社経営者に相談をしたところ、不動産ブローカーだった三上を紹介されたのです。

自殺と見せかけた殺人

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被害者家族の妻、娘、娘婿の依頼で保険金目的の完璧計画が進みます。そして大量の酒を1か月間飲まされ呼吸不全で亡くなり山中へ運ばれます。自決とみせかけた完全に自分たちの後を残さないように実行したのです。

監禁し苦しむ姿も楽しむ残忍さ

糖尿病と肝硬変を患っていた被害者が、酒を大量に毎日飲めば体調悪化は素人でも想像できるものであります。被害者はトイレの便器にしがみつき苦しんで吐血を繰り返していたようです。この姿をみて三上は楽しんでいたと言います。

お金は親族同士でも道徳心は壊れる

生活していくためにもお金は最低限必要です。なんでも変える便利な道具でもありますが、一度裕福な思いを経験してしまうとそれ以下の生活を送ることが苦痛となり、心も貧しくなります。たとえそれが家族だったとしても正常な道徳心が奪われていくのです。

殺人事件の依頼を仲介した人物が謎の事故死

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