死刑囚・関根元とは?生い立ちや埼玉愛犬家連続殺人事件とその判決など紹介

実は犯人が顧客の男性に販売した繁殖用の犬は老犬だったようで繁殖が難しい年齢だったことが後に判明します。つまり関根元は初めからこの男性から金を騙し取る目的で今回の話を持ち掛けてきたのです。

もちろん騙されたことに気づいた会社員の男性は関根元に対して犬の販売代金の返金を求めます。しかしこのトラブルを、犯人はあまりにも恐ろしく、そして常軌を逸した方法方法で解決しようとするのです。

金銭に困っていた関根元は会社員男性を殺害

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返金を求められた夫婦ですが、この時返金に応じられるだけのお金はお店にはありませんでした。その為会社員男性の男性を犬を殺処分するときに使用される毒薬である硝酸ストリキニーネを用いて殺害します。こうして最初の殺人事件は金銭問題と人間関係の問題がきっかけとなって起こったのです。

アフリカケンネルの役員・山崎永幸も共犯者に

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この会社員男性を殺害する際に夫婦は同じくペットショップの役員を務めていた山崎永幸にも殺害した死体を見せ、協力するように脅迫します。こうして事件の共犯者は風間博子と共に役員の男性も含まれることとなったのです。

こうして酷い商売方法による人間関係の問題が原因となって最初の殺人事件が起きてしまったのですが、殺害された被害者はさらに増えていくこととなります。次からは殺害された暴力団員男性についてその犯行内容を見ていきます。

関根元らが起こした“埼玉愛犬家殺人事件”その②暴力団関係者を2人を殺害

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ここまで今回の連続殺人事件の最初の犯行である会社員男性の殺人について見ていきました。そして犯人の次の魔の手は反社会勢力にまで及ぶのです。ここからは次の事件の犯人の犯行について見ていきたいと思います。

トラブルがあったときの仲裁役をしていた暴力団関係者

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今回の犠牲者はどうやら関根元が引き起こした問題を仲介して解決するといった役割を担っていた暴力団関係者の男性です。このように一目では協力関係にあるようなこの人物がなぜ殺害されてしまったのか、それはこの人物が殺人について感づいてしまったからです。

殺害したことに勘付いた暴力団関係者は関根元に口止め料を要求

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そして関根元の最初の殺人事件に気付いた反社会勢力の男性は彼に対して口止め料として金銭を要求しだします。この脅迫を聞いた犯人は今ある有り金全てをむしり取られてしまうのではないかという恐怖心に支配され、この男性を殺すことを決意するのです。

全財産を取られると考えた関根元は暴力団関係者を殺害

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こうして犯人は金の保身という稚拙な動機から再び殺人を犯します。殺害方法は最初の殺人事件同様犬の殺処分用に使っていた薬を用いての毒殺でした。このように関根元は殺人を自身の現在を打破するために当たり前のように行うという異常な精神状態であることが分かるかと思います。

暴力団関係者と共にいた運転手も口封じのために殺害

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そして3人目の殺人は2人目と同じ時間に行っていました。反社会勢力の男性と同じ場所にいた運転手の男性も同じ方法で殺害します。ここまであっさりと人を殺すというだけでも恐ろしいですが、殺害理由が一緒にいたからというのも非常に猟奇的です。

また、この殺害した死体の処理に際して、犯人は最初の犯行の際に共犯者として脅して加えていた男性と共に後述する非常に残忍で人の行う行為とはとても思えないような方法で処理を行います。こうして3人目の犠牲者が出てしまったのです。

関根元らが起こした“埼玉愛犬家殺人事件”その③従業員の母を殺害

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こうして次々に殺人を繰り返す犯人ですが、その数はさらに増えていきます。ここでは実際に認められた殺人事件の最後の犠牲者である女性について、その犯行内容とどういった動機で殺人に踏み切ったのかについて見ていきたいと思います。

アフリカケンネルで働く息子を持つ母は関根元と肉体関係に

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殺害された女性は関根元の経営するペットショップで勤務する男性の母親で、さらに彼はこの女性と浮気をし、肉体関係も持っていました。こういった事もあってこの女性は犯人に対して強い信頼を寄せていました。この頃になっても今回の犯人の浮気癖は治っていませんでした。

経営難の打開策?従業員の母に株主になるように持ち掛ける関根元

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犯人はこの浮気の関係から生まれた強い信頼関係を利用して女性にビジネスの話を持ち掛けます。それは女性に株主になってほしいという相談で、女性はこの話を承諾して関根元に対して出資金を支払っています。

しかしながらこのビジネスの話は全くの作り話で、犯人の幼い頃からの虚言壁から作られた架空のものでした。信頼していたというのもありますが、うそを簡単に信じ込ませる能力も、この男は持ち合わせていました。

返金を求められる前に従業員の母を殺害

しかし犯人はここでも女性から嘘がばれた際に返金を求められてしまうのではないかと疑心暗鬼に陥りまたもや殺害をする事を決めます。殺害の際にはこれまでと同じように薬品を使っての殺害方法を行いました。

この犯行が他の犯行内容と違う点は妻が共犯したという証拠がないという点で、この殺人事件だけは関根元の単独での犯行だとされています。また、死体を処分する際にもこれまでの共犯者の男性を被害者がしたいになってから初めて合わせるといった相違点も見受けられます。

“埼玉愛犬家殺人事件”の特徴とは?遺体なき殺人?

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この連続殺人事件の大きな特徴の一つとして、完璧なまでに死体を処分するという点が挙げられます。ここでは今回の事件で犯人が行った非常にグロテスクで常軌を逸した死体の存在しない殺人事件とも言われる処理方法について見ていきます。

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