死刑囚・関根元とは?生い立ちや埼玉愛犬家連続殺人事件とその判決など紹介

娘は事件後友人たちから関係を切られてしまうなどされ、そして年齢が上がるにつれ親に対しての憎いという気持ちも増していきました。しかし成人後には母である風間博子とは文通を交わしており、心の中で何かしらの変化が起きています。

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しかし母親とは向き合っていったものの、父とは現在まで一度もあっていないとも語っていました。そして事件についての本当のことを、しっかりと話してほしいとも語っています。やはり娘は未だに事件については複雑な思いを持っているようでした。

関根元らによる“埼玉愛犬家殺人事件”をモチーフとした映画作品

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こうして様々な遺恨を残したまま結末を迎えたこの事件ですが、実はこの事件をモデルとした映画作品が存在するのをご存知でしょうか。ここでは関根元の起こした事件をもとに製作された映画作品を紹介していきたいと思います。

園子温監督作品『冷たい熱帯魚』

この事件をモデルとして制作された映画は冷たい熱帯魚というタイトルで放映されました。所々事件の内容と変更されている点がありますが、事件の核心的な部分である狂気的な犯行内容に関してしっかり再現されており、非常に猟奇的な場面も存在しています。ですので視聴するさいには注意が必要かと思います。

ペットショップを熱帯魚屋に置き換えたストーリー

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この映画では犯人の経営している店がペットショップから映画のタイトルにあるように熱帯魚を取り扱う店に変更されてストーリーが進んでいきます。そしてこの映画のおおまかなあらすじですが、熱帯魚屋の店主が自身の娘が万引きを働き、逮捕されるという状況を同じく熱帯魚屋を経営している男の仲介によって助けてもらいます。

その後この熱帯魚屋同士は親しい間柄になります。しかし真相は娘を助けてくれた男は殺人鬼であり、それに気づいた熱帯魚屋の店主は彼の持つ狂気的な雰囲気に飲み込まれていき、そして後戻りのできない領域にまで足を進めてしまう、といった内容となっています。

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この作品内は今回の事件がモデルになっているということもあって非常にグロテスクな犯行の場面が多く登場します。死体を完全に処分するという内容もしっかりと再現されており、人間の狂気ともいえる部分をこれでもかと押し出す内容となっています。

世界にもいた!アメリカの死刑になった連続殺人鬼を紹介

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ここまで事件について見ていきましたが、世界を見渡すと異常な犯行を行う連続殺人鬼は多く、彼らに共通するのは狂気的な人格、精神面だと感じます。ここでは世界の連続殺人鬼について紹介していきたいと思います。

14歳から殺人を続けたヘンリー・リー・ルーカス

ではまずは未成年での殺人、そしてその後の殺人人数が異常である連続殺人鬼を紹介していきたいと思います。この人物は性欲的な意味で異常な精神構造を持っており、わずか14歳での殺人からなんと逮捕されるまでに300人以上の殺人を行い、そして死刑となっています。

彼の精神をここまで狂気的に形作ったのは幼少期の経験であると考えられ、親から受けた激しい暴行と、それによる女性に対しての感情が彼をここまでのモンスターにしてしまいました。やはり幼少期に受ける感情というのは、非常に重要な要素であることが分かります。

ヘンリーが持つ異常な性的嗜好

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そして彼の暴力的な衝動の中心にあったとされるのは女性、そして性的なものでした。彼は自身について相手を殺害しなければ快感を得られないといった発言もしており、暴力と性的嗜好がリンクしてしまっている異常な精神の持ち主でもありました。

また、彼も関根元と同様に虚言壁の持ち主だったようで犯行について自供した際には3千人以上を殺したと警察官に話しています。殺人鬼と虚言には何かしらの類似した関連性があるのかもしれません。

30人以上の女性を殺害した死刑囚テッド・バンディ

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世界の連続殺人鬼について紹介しましたが、次は頭脳明晰でハンサムな容姿でありながら、女性だけを標的に異常な数の殺害を行ったアメリカの連側殺人犯について見ていきたいと思います。この犯人の残虐な犯行内容も、とても人間とは思えない常軌を逸したものでした。

テッド・バンディの異常な犯行内容

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彼の犯行内容はサイコパスと言うほかありません。女性だけに対して声をかけ、警戒が解けた瞬間に相手の意識を奪い、強姦といった行為を行う狂気に満ちた犯行を終えた後、殺害するという手口で何十人もの女性を殺害しています。

さらにこの犯人が恐ろしいのは死体に対しても強姦を加え、さらにはそれを楽しんでいたという点です。さらにこの犯人はこれらの犯行に対して何の罪の意識も持ち合わせていないという、とてつもなく邪悪な心の持ち主でした。

1989年に死刑が執行される

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今回の犯人ももちろん死刑の宣告を受けました。そして42歳の時に死刑は実行され、アメリカの電気椅子を用いた方法で処刑されました。そして犯人の死について信じることが出来ない市民の為に死体の写真が大きく載った事でも話題になりました。

これだけの数の殺人事件を起こしておきながら、何の罪の意識がないというのは異常としか言いようがありません。彼が死刑執行までの間、ほんのすこしでも罪の意識が芽生えていたことを、切に願うばかりです。

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