狐の窓は妖怪を見破る裏技?正しい方法や危険という噂の真偽とは

このように、人々は昔から怪異や異形の者たちを恐れると共にその世界への憧れのような感情を抱いてもいました。そしてその思いは何十年もの間褪せる事無く人から人へと繋がり、姿かたちを少しずつ変化させながら現代に生きる私たちの所にまで伝わってきたのです。

狐の窓は様々な作品にも登場している

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狐の窓は伝承やオカルトとしてだけではなく、文学作品やアニメなど様々な作品にも登場します。「本来見えないはずのものが見える」という現象は、良くも悪くも人の心を惹きつけます。ご紹介する作品群にもその魅力や恐ろしさが盛り込まれています。

国語の教科書にも掲載「きつねの窓」

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「きつねの窓」は道に迷った猟師が花畑で女の子と出会い、摘んだ花で作った染料を指に塗ってもらうと自分の見たいものが見えるようになる、という物語です。染料を塗った指で狐の窓を作ると、亡くなった両親の姿など懐かしいものを次々見ることができました。

しかし、家に帰っていつもの癖で手を洗ってしまうと染料が落ち、再び窓を作っても何も見えなくなってしまいます。その後女の子を探しても見つからず、思い出が二度と見られなくなってしまったという少し悲しい物語です。

アニメ化もした名作漫画「もっけ」

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「もっけ」は体質によって勿怪を引き寄せてしまう姉妹を描いた1話完結の漫画です。妖怪と自然との共存をテーマにした作風が高く評価され、2007年にはアニメ化もしています。この「もっけ」では妖怪を見る方法として狐の窓が紹介されていました。

狐の窓で相手の正体を見破ろう

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狐の窓は長い歴史を持ちながら、その実態が殆どわかっていません。しかし、だからこそ、危険があると言われながらもたくさんの人が狐の窓を試してきたのです。狐の窓を行っても必ず見えるとは限りませんが、もしかしたらどこかで怪異との接触に成功する日が来るかもしれません。

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