「コドモのコドモ」という作品をご存知でしょうか。タイトル通り、「子ども」が「子ども」を産んでしまうという内容のお話です。どのような内容であるのか、ご紹介していきます。興味の湧いた方は、ぜひ作品を購入してみてください。
小学生妊娠について描く映画「コドモのコドモ」
映画「コドモのコドモ」は、2008年9月27日に公開されました。監督は荻生田宏治、主演は甘利はるなです。当時11歳の甘利はるなが出産シーンを演じるということで、大きな話題を呼びました。
物語の主人公は、小学5年生の女の子、持田春奈です。ある日公園で立ちションをしていた幼馴染のヒロユキを茂みに誘い、「くっつけっこ」という遊びをしてしまいます。その後、学校で性教育の授業を受けた春奈は、自分自身が妊娠していることに気付いてしまいます。そこから物語は始まります。
小学生妊娠の「コドモのコドモ」、原作は漫画
原作者は「さそうあきら」です。2004年5月20日号から、『漫画アクション』(双葉社)上で、連載が開始されました。単行本はぜんぶで3巻です。『漫画アクション』の読者へ向けて、小学生の妊娠を描いてほしいとの依頼だったそうで、決して子ども向けの作品ではありませんでした。
「コドモのコドモ」が問いかける問題とは?
この作品には、賛否両論あります。まずよく耳にするのは、「出産を軽視しすぎだ」という言葉です。主人公の春奈は、秘密基地でクラスメイトたちが見守る中で出産するのですが、そのシーンはあまりにも現実離れしたものです。この作品では、出産の生々しいシーンや、小学生が妊娠することのリスクが一切描かれません。
「小学生でも赤ちゃんが産めるんだ!」と純粋に思った子もいるかもしれないことを思うと、ここで議論が巻き起こるのも当然のことです。しかし、小学生の妊娠を現実に起こるものとして考える、議論する良いきっかけとなった作品であることは、間違いありません。
小学生の恋愛事情
ここまで読んでみても、「小学生の妊娠なんて身近に想像できない」、「自分の子どもには無関係…」と考えている方もいるかもしれません。そこで、今の小学生の恋愛事情がどうなっているのかお伝えします。
大人と変わらない!
今の小学生は、私たちが考えているよりも、ずっと大人びています。「JS向け」のファッション誌なんかを見ても、小学生には見えないモデルの子が、大人顔負けの恰好をしていたりしますよね。外見だけ着飾っているわけではなく、行動も大人となんら変わりありません。驚くべきことに、合コンをする小学生も居るといいます。
男女交際も大人顔負け!
「小学生の恋愛なんて、告白して終わりでしょ?」と思っている方も多いでしょう。しかし、今の小学生の交際は、大人がしていることと代り映えしません。デートでは手を繋ぎますし、ハグしたり、キスだってします。
初体験を小学生のうちで済ませる子もいます。ここで問題視されるのが「避妊」です。小学生ではコンドームを入手できないことが多く、コンドームを装着しないまま、セックスをしてしまう小学生カップルもいるのだとか。こういった現状を鑑みても、親が子に性教育を行う必要性が高まっているのです。