かわいい!鳥のキウイ
みなさんはキウイと聞くと黄緑色のフルーツをご想像されるはずです。しかし全く同じ名前の鳥もこの地球上には存在するのです。そんな鳥のキウイもフルーツのように可愛らしく愛嬌溢れる姿をしています。
ニュージーランドの国鳥
オーストラリアの南西方面にある島国、ニュージーランドに主に生息しています。とても自然あふれる環境で山や川そして森など、見るものを圧倒する大地が広がる国なのですが、そんな国のシンボル、国有種として知られています。
人懐っこい性格
そんな愛嬌たっぷりの見た目の鳥なのですが、自然界に住む野生の個体でさえも私たち人間に恐れたりせず、むしろ興味をもって近づいてくるほどなのです。このようにとても人懐っこい性格で穏やかな性格と言えるのです。
この鳥や犬のように、人懐っこい性格をした生き物はたくさんいます。そんな生き物はその見た目だけではなく性格さえも愛くるしいと感じるものです。ハリスホークという鳥もまた犬のように人懐っこく忠誠心ある生き物なのです。そんなハリスホークについて気になる方はこちらの記事をご覧ください。
名前の由来
名前の由来は恐らく勘の鋭い方はすぐに察するはずですが、あの果物のキウイフルーツからとったもの。実は反対なのです。どういうことかといいますと、果物のキウイがアメリカに輸出される時に、鳥に見た目が似ていることも相まって名づけられたのです。ということで鳥のほうが元祖キウイということになります。
鳥なのに飛べない鳥キウイ
この地球上に生息していて、空を飛べない鳥はなかなか珍しいです。有名どころで言うとヤンバルクイナなどがそれにあたります。そしてこの鳥もまた空を飛べない鳥として知られているのです。なぜ飛べなくなってしまったのか、ほかにもどんな特徴があるか触れていきます。
敵がいないため飛ぶ必要がなくなった進化
基本的に鳥が飛ぶということは、他の生物から逃れるための手段として進化したしたものです。逆にニュージーランド諸国に住むこの鳥を獲物とする、つまりは敵がいなくなったため飛ぶ必要がなくなり、環境に合わせこのように進化したのです。代わりに足が強化されて、足の速さはダチョウ並みと言われています。
大きさはニワトリくらい
その愛嬌溢れる姿をしている鳥は、私たちのかなり身近な存在と知られている鳥である、ニワトリと同じくらいの大きさと言われています。そのちょうどよい大きさと人懐っこい性格が相まって、余計に愛くるしい鳥と言えるのです。
嗅覚が優れている
足だけではなく嗅覚も進化して優れています。また羽の触覚も優れています。これは後に記述して説明する「夜行性」に合わせた進化のために発達したものなのです。視界よりもそのほかの五感が発達したといえます。
キウイの基本情報
先ほどの見出しでは大きな特徴について、お話ししていきましたが、ここではさらに詳しく、その鳥の生態について解説していきます。先ほど触れました夜行性についても、もう少し掘り下げてお話ししていきます。
夜行性で森林などに住む
この鳥は環境に適応した進化の過程で、夜行性の鳥になりました。当然夜は視界よりも、そのほかの五感を使って生活しなくてはなりません。そのため触覚と嗅覚が発達したのです。また森や林など、雑草などが生い茂る場所に住んでいます。
地面に掘った穴に住んでいる
空を飛ぶ鳥となれば、当然棲家は誰もが想像するようなまさしく「鳥の巣」なのですが、この鳥はいかんせん進化の過程により、空を飛ぶことができません。そのため棲家は地中なのです。すなわち地面に掘った穴で生活をしています。
エサは虫や果物
捕食するエサは、幼虫や、ムカデなどの多い脚が印象を受ける虫などを食べたり、またニュージーランドに生えている、いろいろな果物も好物で食べます。ちょっと面白い話ですが、同じ名前のキウイフルーツも食べるのです。
大きな卵を産む
ダチョウの卵と言えば世界一デカイ卵として知られ、その大きさはなんと1.6キログラムにもなるわけですが、この鳥もまた負けておらず0.6キログラムもの大きな卵を産みます。また体長の1/4くらいの大きさの卵を産むことになるので、人間からすると体重15キログラムもする赤ちゃんを産むことになります。
キウイとマオリ族との関係
ニュージーランドに住むポリネシアンのことをマオリ族と呼びます。そんなマオリ族とこのキウイ鳥は切っても切り離せない関係を持っているのです。そんな二つの関係性についてこちらのコラムで解説していきます。
森の王様の使いと言われている
昔その地域の森が地中に潜む虫たちによって蝕われてしまい、そのときその森の長である王様が、キウイ鳥に守ってくれと命じて、その命を守り翼を魏勢にして懸命に森を守ったとされています。それが所以となり、そのマオリ族からは森の王様の使いと呼ばれているのです。
羽は外套、肉は食用…
伝説の鳥の割には食べて利用しているようで…日本の国鳥であるキジに通じるものがあります。現在は保護されていることから食べることはできませんが、果物を食べる分肉に臭みが少なくあっさりしていて、足が強いことから地鶏のように歯ごたえがあるかもしれませんね。…あくまでも想像です。
世界の国鳥
日本では桃太郎の昔話でも出てくるようなキジが国鳥であり、ニュージーランドではマオリ族では森の王様の使いとして知られるキウイが国鳥でありますが、世界のほかの国々ではどんな鳥が国鳥なのでしょうか?このコラムでは有名な国の国鳥を箇条書きでまとめてみました。
- 日本:キジ
- タイ:シマハッカン
- インド:インドクジャク
- 台湾:ヤマムスメ
- フランス:鶏
- アイスランド:シロハヤブサ
- ドイツ:シュバシコウ
- オランダ:ヘラサギ
- イギリス:ヨーロッパコマドリ
- アメリカ:ハクトウワシ
- メキシコ:カラカラ
- チリ:コンドル