牛の首を聞いてはいけない?聞くと死んでしまう最恐の怪談の正体に迫る!

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日本SF御三家の一人である小松左京先生のショートショートにも、牛の首の話が登場します。都市伝説をそのままモチーフとして小説に登場させました。

連載は昭和40年とかなり昔になりますが、この作品のおかげで牛の首の話が広く周知されるようになったと言われており、ファンの間でも色あせない名作として有名なタイトルです。

あらすじ

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怪談好きの「私」は、「牛の首」という恐ろしい怪談がある、という話を聞きつけ、その内容を教えてもらおうとあちこち尋ねてまわるが、誰もが異口同音に「あんな恐ろしい話はきいたことがない」と言うばかりで、内容を話してくれない。そのうちに「私」は真相に気づいて震え上がる。(引用:wikipedia)

あらすじだけ読めば確かによく聞く話なのですが、この「私」が気づいた真相こそが重点になってきます。

また小松左京先生は他にも幽霊、きつね、餓鬼、鏡の世界などオカルト的なモチーフを近代社会に組み合んだ作品を生み出しています。多くの文庫も出版されているので、気になった方はぜひ著書をお読みください。

牛の首は「自己責任」系怪談に近い

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怪談や都市伝説の中にはこういった「話を聞いてしまったことによって何かしらの不幸が起きる」という、口伝自体が召喚の儀を成しているお話があります。

近年ではそういう分類を「それを了承して読む必要がある=自己責任(系)怪談と呼ぶことがあります。では他にはどういった自己責任系怪談があるのでしょうか。

カシマレイコ

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内容は世代や地域によってパターンが異なりますが、不幸な亡くなり方をした女性の霊という点は共通しています。彼女の死にまつわる話を聞いてしまうと、数日ないし当日の夜には彼女がやってきて殺されてしまうというもの。

不思議と大抵の場合、退けるための呪文や、一定の儀式などの対処が存在しています。

紫鏡

誰でも一度は聞いたことがあることでしょう。このワードを二十歳まで忘れずにいると死んでしまうという都市伝説です。

おふざけや嫌がらせとして、成人直前の人に思い出させるためわざと告げる人がいませんでしたか?また対処策として、白い水晶をお守りに持っていると助かるという説もありました。

ババサレ

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自分の話を聞いた人間の家を訪れ、鎌を持って人を襲う老婆の妖怪です。バーサレやババアサレなど地域によって細かく呼び方が異なりますが、妖怪そのものの名前というよりは「婆、去れ」という呪文そのものの呼び方でしょう。

名前を複数回唱えると撃退できると言われていますが、まれに呼び寄せるという説もあります。

さっちゃんの歌

こちらは噂話ではなく歌うことによって招かれる怪異です。さっちゃんは、本当はサチコというあの子です。

バナナが好きな歌の子?なぜ?と不思議に思われた方は、次の記事から詳細をご確認ください。子供の頃当たり前に歌ってきた曲の中に、もうひとつのおそろしい物語が隠されていたのです。

話すことができない怪談シリーズ

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世の中には牛の首と同じく、語ること自体が禁忌とされている話があるものです。聞いてはいけない、喋ってはいけない、見てはいけない…。

けれども、そういうタブーにこそ魅力を見出し、破りたくなってしまうのは、人間のどうしようもない性といえます。次からはそんなお話をいくつかご紹介しましょう。

死人茶屋

こちらは怪談ではなく落語になります。現在はその題名しか記録に残っておらず、誰も内容を知らないものの、落語家も震え上がるほどおそろしかったといいます。

そのせいで誰もやりたがらず、弟子にも教え伝えることをしなかったため、いつしか絶えてしまった。ただその恐怖だけが今も生き残っている…という伝説の落語です。

猿の爪

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この話をすると霊界の門が開いてしまい、身の回りで不思議なことが起きるようになるとのこと。話すことそのものが結界を破る儀式になってしまうので、内容を詳しく語ることは厳禁です。

逆にこの世ならざるものを招きたい時にこそ話すと良いでしょう。有名な「猿の手」という魔のアイテムと関係があるという説もあります。

赤い洗面器の男

警部補 古畑任三郎 1st DVD-BOX

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これは推理ドラマ「古畑任三郎」シリーズに登場する劇中の小噺です。何度も登場するのですが、結局そのオチは一度も明かされることがないまま終わる、というのがお決まりであり、物語の本筋には関係ありません。

登場人物たちの反応を見るにホラーとは限らないようで、内容が気になってしかたがない!と悲鳴を上げたファンも多いとのこと。

動画サイトにおける牛の首事件

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驚くことに、実際牛の首の怪談を語ることで、怪奇現象が発生した…という事例が発生しました。しかもそれが動画という証拠となって、確実に残る形で残されているのです。

それは人気youtuberコンビ、水溜まりボンドの怪談朗読動画で発生しました。こちらがその問題の動画になります。

youtuberに起きた怪

問題のシーンは3:06付近から発生します。家鳴りとは明らかに違う、規則的な異音が急に鳴りはじめます。まるで「これ以上続けるな」と言わんばかりに…。

やはり現代においても牛の首の話は禁忌なのでしょうか。他にも細かく異常が起きているようで、コメント欄の反応にも注目です。

参考はこちら:水溜まりボンド

youtubeにおける牛の首朗読

なお動画チャンネル・ヤミツキテレビでは、また異なった牛の首の朗読を聞くこともできます。視聴の際はくれぐれもご注意ください、周囲で怪奇現象が起きたとしても身の安全は保証できません。

なお上記に紹介した動画の続編も制作されているので、興味を持たれた方はチャンネルページからぜひどうぞ。

参考はこちら:ヤミツキテレビ

人と獣の身体、両者を併せ持つものたち

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古来より人間にとって動物は、食料や資産であると同時には身近な脅威、つまり恐怖そのものでもありました。

そのため最も基本的な怪物の形態として、人と獣の特徴、両方を持ち合わせた幻獣がたくさん生み出されてきたのです。次からはそんな怪異たちの容姿と特性をお伝えしていきます。

アマビコ

アマビコ: 大山鷹一郎の不思議捜査シリーズ2

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奇妙に丸い猿のような体、3本足、人の顔をつけたような姿をしていると言われています。人の言葉をしゃべり、天災・流行病・豊作など人の世にまつわる大きな予言をもたらしていきます。

その姿を絵にしたものを護符として貼っておけば、予言された災いから逃れることができる、と言い伝えられています。

馬頭明王

仏教に登場する明王様であり、苦悩を断ち切る厳しい性質を持っています。最高神ヴィシュヌの化身とも言われ、その名の通り馬の頭部を持っているため、馬やその他動物を救うものとされています。

類似した(あるいは一致する)ものとして馬頭観音が挙げられます。後者は石仏として身近なため見かけた方もいることでしょう。

マンティコレ

アジアに生息する人食い虎を噂を伝え聞いた中世ヨーロッパ人が、イメージで作り上げたと言われているのがマンティコレです。

人食い獣と名付けられたその生物は、人の顔に毒貼の尾とするどい牙を持っていました。当時の人たちが考える恐ろしいものをたくさん詰め込んだ姿であることが伝わってきます。

人面犬

なお、近代日本にも次のような半人半獣の怪異伝説があります。人の顔を持っている、言葉を話す、何かを告げるだけの妖怪は、上記のアマビコや、やはり予言をするという人面牛体の怪異・くだんに通じるものがあります。

家畜やペットで身近な動物と人間をかけ合わせるのは、日本人の持つ共通のイメージなのでしょう。

人は簡単に死なないものだが…

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人間は意外と強いと言われていても、ちょっとしたきっかけや思い込みがきっかけで、後戻りできない事態に陥ることもよくあります。

特に怖がっている人に無理やり怪談や都市伝説を聞かせては、パニックに陥って何が起こるか分かりません。決して無理強いなどせず、あくまで自己責任として納得できる人だけが楽しみましょう。

さっちゃんの歌に関する記事はこちら

猿の手に関する記事はこちら

人面犬に関する記事はこちら