牛の首を聞いてはいけない?聞くと死んでしまう最恐の怪談の正体に迫る!

実はこの怪談に類似した都市伝説も存在します。インターネット上でまことしやかに語られ続ける噂、その名を鮫島事件と言います。

もしかしたらこれをお読みの方も、どこかで聞いたことがあるかもしれませんね。これはその名を口にすることすらタブーとされる事件です。

鮫島事件とは

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匿名掲示板の書き込みがきっかけで生まれた「おそろしすぎて口にするのも憚られる」とされる都市伝説です。

時折その詳細を知るらしき人物が「その件はもう語るな」などと書き込むため、内容を知らない人間にも「何かよほど衝撃的な事件だったのだろう」ということだけは伝わってきました。

牛の首に通じる要素

これは内容のない創作であり、いわゆるネットミームです。ジョークとして作ったのだと制作者が宣言しましたが、今も鮫島事件は実際の事件として拡散され続けています。

自分以外の人間があえて沈黙しているのか、それとも知ったかぶりをしているのか、受け手にはまったくわからないという、牛の首の話と同じ構造になっています。

牛絡み?牛頭天王との関係性

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牛頭天王は京都などで祀られている日本の神です。ちなみにギュウトウでもギュウズでもなく「ごず」天王と読みます。

いかにも牛の首と関係がありそうな名前ですね。またその影響力の強さ、人ならざる者であるという点にも大いに共通点があります。

牛頭天王とは

京都府の八坂神社に祀られている、流行り病をつかさどるいわゆる疫病神です。誤解されそうですが何も病気をまき散らすわけではありません。

信仰すれば病から加護してくれる心強い神様であり、現在も近隣地域に「天王」とつく地名が残っていますが、それはイコール牛頭を指すほど人々から近しい位置にある存在なのです。

牛の首が出てくる話がある

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また遠く東欧の民話にも、自分が牛の首であると名乗る異形が登場します。見た目は小さく牛の角が生えていて、親切にしてやるとささやかな財宝や幸福をもたらしてくれます。

ですが要求に応えられなければ怒って物を壊すなどするとのこと。場合によっては福の神にもなるあたり、日本の伝承とはまったく別物のようです。

牛の首の正体を考察

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色々連ねてはきましたが、要するに、牛の首とはいったいなんなのでしょうか?冗談?嘘?それとも史実を元にした昔話?

次からはその正体を様々な方角から考察してくことにしましょう。真実が確定されていない以上、どの説を取るかは、あなた次第です。

人の好奇心を利用したジョーク

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英国のTV番組発祥の創作ネタです。とある作家が考案したジョークはあまりにおもしろすぎて、見聞きしたすべての人間を笑い死にさせてしまうといいます。致死率100%という脅威から最終的に兵器として葬られたというオチです。

「聞いたものは必ず死ぬ」というよく似た構造のため、牛の首もジョークの類でないかという説です。

実際に何らかの事件などがあった

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先に記載したように、事実として起きた事件が民間伝承に転換され、都市伝説として変容したのではないか、という説です。

飢饉や残虐事件も実際起きたことではありますし、あまりに昔々のことであれば、その詳細が牛の首のように曖昧になるのも無理はありません。ただ、いつの時代も共通する感情、恐怖だけが引き継がれてゆきます。

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