古代生物とは?まるでCGのような生物たちを紹介!現代に生き残りも?

お次にご紹介するのは、大海原を住処としていた生物たちです。初めにお伝えしたように生命の起源は海中と言われています。現在でもまだ謎の多い海の中には、過去には超巨大なものから手のひらサイズのものまで、さらに多様な興味深い生物たちが暮らしていました。

長い首で獲物を狩るエラスモサウルス

リボンのトカゲという意味の名前をもらったこの生き物はエラスモサウルス。リボンのようだと呼ばれたのは、それだけで8mもあった長い長いその首でした。体全部の長さだと14mほどにも成長したそうです。主に魚やイカを食べていましたが、たまに近くを飛んでいる翼竜を口にすることもあったようです。

深海に生息する巨大生物!カメロケラス

なんと長く貝殻でしょう。その長さは6mとも11mとも言われています。奥まで全部体が入っているのではなく、殻の3分の2程度にはガスと特別な液体が入っており、そのために体を浮かべることができました。この構造は他にもアンモナイトや、後程ご紹介するオウムガイなどが持っています。

余談ですがファイナルファンタジー11の釣りクエストで登場したこともありました。今では見ることのできないこの巨大な生物を、現実で釣ることが出来たならどんな気持ちがするものなのでしょうね。

頭はどっち?ハルキゲニア

幻や幻覚という意味の名で呼ばれる、こちらの奇妙なトゲトゲの生き物はハルキゲニア。このとても小さな5mm〜3cmほどの生き物の正確な姿が調査によって確定したのは、ごく最近の2015年のことでした。その年、今まで尻尾側と考えられていた方向に小さな歯と目が見つかり、そちらが顔であったということがわかりました。

彼らの化石において、その個体が化石になる前にお腹が潰されてしまっており、結果的にそこが丸く頭のように見えていたために長らく前後を取り違えて考えられていたのだということが、それと同時についに判明することとなったのです。

バージェス頁岩の仲間たち

硬い殻を持つものや不思議な姿など、生物の多様性が一気に増したカンブリア期と呼ばれる時代。その時代の貴重な生物たちがたくさん見つかっているのが、カナダのバージェス頁岩(けつがん)と呼ばれる地層です。頁岩とは、岩の層をまるで本のページのようにめくることができるためにこう呼ばれています。

ハルキゲニアはこの地で発見されました。同じ地層からは5つの目を持つことで知られるオパビニアや、ディノミスクス、ウィワクシア、オドントグリフス、そして当時の海の覇者アノマロカリスなど、天然の古文書からはたくさんの個性的な生き物たちが姿を現しました。

昆虫と同じ眼を持つ三葉虫

恐竜でない化石というと、この形を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。彼らの名は三葉虫。彼らの目は、現在の昆虫と同じく複眼という小さなレンズがたくさん集まってできた構造をしていました。海底に住む彼らにとってどのように世界が見えていたのかとても気になりますね。

まるでゲームの世界!空に生息した古代生物

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陸の上に、海の中。生き物たちが活動していたのはそれだけではありません。現在の鳥や虫たちに先立って、そのご先祖様に当たるかもしれない太古の生き物たちは、すでに大空へと飛び立っていました。ここからいくつかご紹介していきます。

最大の虫!メガネウラ

およそ2億9千万年前の、アースロプレウラが這っていたような森では、飛ぶ虫も今よりもずっと巨大な姿をしていました。羽を広げた長さが65㎝から75㎝ほどもあったこのトンボはメガネウラといいます。メガネウラについてもっと詳しく知りたいという方はこちらをご覧ください。

すべての足に羽を持つミクロラプトル

ミクロラプトルはヴェロキラプトルなどと同じ恐竜の仲間ですが、あまりに不思議な羽を持っていましたのでご紹介しておきます。彼らは脚にも立派な羽を持っていました。全長80㎝弱、羽を広げても1mほどの小柄な彼らは、4つの羽を使いすばやく旋回ができた狩りの名手でした。

すごく便利そうなこの4つの羽でしたが、現在の空を飛ぶ生き物たちは誰もこの羽を受け継ぐことはありませんでした。太古の地球ではこうした進化の新たな試みがたくさんなされていたのかもしれません。

空飛ぶキリン?ケツァルコアトルス

次にご紹介するのは、こちらも神の名を冠する翼竜、ケツァルコアトルス。アステカ神話に登場する、文化と農耕の翼を持つ蛇神様『ケツァルコアトル』から名付けられました。身長180cmの人とケツァルコアトルスとの比較図がこちらですが、彼らが大きいのではなく人間が逆に小さくなってしまったんではないかと錯覚してしまう巨大さですね。

巨大な翼を広げたら

ケツァルコアトルスが翼を広げると端から端まで12mほどもあったとされており、これはキリンの身長の2倍にも相当します。最初の方の比較写真のように翼をたたんで地面に降りている状態だとキリンと同じくらいの身長であったようです。この生き物が今も生きていたならば、旅客機との衝突が危ぶまれるのではないでしょうか。

日本で発見された生物たち

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太古の生物たちは、私たちが住む日本の地層からもいくつか発見されています。それはいったいどのような生き物だったのでしょう。日本ができるはるか前、この地にはどのような生き物が息づいていたのでしょうか。

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