ハブクラゲとは
名前からして、物騒なイメージをもってしまうハブクラゲ。生息する地域では、浅瀬でフヨフヨと泳いでいて、暖かくなってくると、あちらこちらでよく出没するこのハブクラゲについてご紹介します!
南国など比較的水温が高い地域に生息
ハブクラゲは、暖かい地域である、沖縄や奄美大島周辺の海に生息しています。海水浴シーズンである、6月から9月頃にかけてをピークに、子供でもいけるくらいの浅瀬に、フヨフヨと出没しています。
半透明であり触手の長さは人間の大きさくらいになる
近づいてもなかなか気づけないくらいの、透き通った体をもつハブクラゲ。傘の隅から出る長い触手が特徴です。個体それぞれですが、長いもので、2メートル近くもある触手をもつハブクラゲもいます。
人間を死に至らしめる毒性を持つ
沖縄にいるクラゲで、ゆういつ強い毒をもっているこのハブクラゲ。他種のクラゲでは、エサであるエビや魚を麻痺させて捕食するのですが、ハブクラゲは、毒で瞬殺してしまうほどの強い毒があります。
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ハブクラゲに刺された時の症状
捕食する際に、自身の猛毒で獲物を瞬殺するハブクラゲは、海水浴シーズン真っただ中に、ひざくらいの浅瀬でも、活動していたりするため、人間がハブクラゲに刺されてしまう事もよくあるんです。
激痛が走ると共にミミズ腫れに
ハブクラゲに刺されると、激痛とともに刺された箇所は、赤く腫れ上がります。やけどのような水泡になったり、細胞が壊死することもあります。痛みはしばらく続くようです。
重症の時は死に至る場合も
小さなお子様には、大人よりも重症化することが多く、注意が必要です。また、大人でも、適切な処置をせずに、放置したりすると、熱を出して重症化することもあります。また、過去に刺されたことのある人が、再度刺された場合に引き起こす、アナフィキラシーショックで、呼吸困難や、最悪の場合死に至ることもあるんです。
傷は一生消えない可能性もある
ハブクラゲに刺された箇所は、適切な処置をしていかないと、傷跡が一生残ってしまう可能性があります。市販の、傷・やけど跡用のクリームでケアしていく事も効果がありますが、傷跡が特に気になるようなら、皮膚科を受診しましょう。
重要!ハブクラゲに刺された時の対処法
自身や、家族や、友人など、もし身近でハブクラゲに刺されてしまった場合、実際のその場では、どのような対処を行えば良いのか、気になる所ですよね。もしもの時の場合のために知っておくと、役立つかも?しれませんよ。
素早く陸に上がる
ハブクラゲに刺されてしまうと、かなりの激痛が走り、パニックになってしまうかもしれませんが、まずは出来るだけ落ち着いて、素早く陸に上がってください。ハブクラゲは他種のクラゲよりも泳ぎがうまく、姿が見えづらいため、気づけば、すぐ近くに居たりなんてこともあります。もし周りに人がいれば、知らせてあげましょう。
食酢をかけて針を抜いて最寄りの病院へ
陸に上がったら、刺された幹部に、酢をかけて処置します。幹部に残っている毒のある刺胞の働きを食い止めてくれる効果があります。くっついている触手には触らずに、酢をかけ白くなるのを目安に、たっぷりかけてください。
重症化することもあるので、必ず最寄りの病院へ受診します。皮膚科に受診するのが一般的ですが、ハブクラゲが出没する地域では、内科などの他の科でも診てもらえるようです。
応急処置でやってはいけない事
とにかくまずは落ち着く事が大切です。動きすぎると毒が回ってしまう可能性もあります。そして、毒を流す時には、真水やアルコールで流すのはハブクラゲの毒には、逆効果なんです。砂をかけるのもNGです。触手がくっついていても慌てず、触らず、まずは酢をかけて、触手の毒のある刺胞を固め、処理しましょう。
ハブクラゲに刺されないようにする対策
刺されて痛い思いをしたり、傷が一生残ったり、やっぱり嫌ですよね。自身や、家族が、ハブクラゲに刺されないために、出来るだけの対策を施して、海水浴を楽しみましょう。
肌を露出しない
肌は出来るだけ露出しないことが、ハブクラゲ対策には最重要です。ハブクラゲの毒針は、そんなに長くないので、長袖のTシャツやレギンスを着ているだけでも、かなり防げます。Tシャツよりも、生地がしっかりしているラッシュガードなら、尚良いです。
決められた範囲での海水浴を楽しむ
沖縄周辺の主なビーチでは、ハブクラゲ対策のネットが張られています。そのネット内での遊泳を楽しむようにしましょう。また、ネットにはハブクラゲがくっついていたり、毒のある触手が、ネットなどの影響で、ちぎれて浮遊している可能性もあるので、ネット周辺にも、むやみに近づかないようにすることが大切です。
毎年ハブクラゲによる被害者が続出している
沖縄や奄美周辺のビーチでは、注意喚起の看板をたてていたりするなどと、対策はされているものの、被害は毎年続出してしまい、沖縄周辺の海では、ハブクラゲの被害がいちばん多いのです。
被害が出る時期
暖かくなる6月頃からハブクラゲの目撃情報や被害が出始めます。海水浴シーズンのピークである、7月から8月は特にハブクラゲの被害が多くなり、9月くらいまでは被害者がでているようです。ですが、年中ハブクラゲは存在しています。夏以外でも注意は必要なのです。