毎年の沖縄の海の生物による被害件数は、150件以上はあります。多い時で、300件以上の被害がありました。そのうちの半数以上は、ハブクラゲによる被害となっています。
子どもが最も多い
ハブクラゲの被害にあった中で最も多いのは、未成年の被害者です。特に、10歳未満の子供は体積が小さい分、毒のまわりも早いので、大人より重症化がしやすいのです。小さなお子様には特に注意が必要になります。
Contents
ハブクラゲによる事故事例と対応
実際にはどのような状況で、ハブクラゲに刺されてしまうのでしょうか?実際にお子様が被害に遭われてしまった体験談をもとに、ご紹介いたします。
浅瀬で海を楽しんでいたら刺される
ネットのないビーチの浅瀬で、子供を遊ばせていたところ、ハブクラゲの被害に遭った事例がありました。10cmから20cm程度の浅瀬で、刺されてしまいました。小さなお子様が遊べるくらいの波打ち際でも、ハブクラゲに遭遇してしまうのです。
慌てずに適切な行動を
何度も言いましたが、とにもかくにも、まずは落ち着きましょう。ご自身が刺された場合は、落ち着いて陸に上がるか、動けないようなら助けを呼び、陸に上がったら、幹部に酢をたっぷりかける。
お子様やお連れ様が被害に遭われた場合も、まずは落ち着いて、陸に上がらせ、触手のついた幹部には、絶対触らないようにし、酢をたっぷりかけ、毒をこれ以上活動させないようにし、病院へ行きましょう。
観光の際は特に知識がない場合が多い
ハブクラゲは、沖縄や奄美周辺の海にしか居ない為、他所からの観光客は、ハブクラゲやその対処法など、知らない人がどうしても多いのです。海辺に看板をたてて注意喚起されていても、やはり被害は多いのが現実です。
ハブクラゲは食べられるの?
ハブクラゲって、クラゲなんだから、毒さえ取れば、食べられるんじゃないか?と、考える人は、多かれ少なかれ、居るんですよね。確かに、そうなんです、驚くことに、毒を取れば食べられるんです。
意外に美味しい?
ハブクラゲを実際に食べた人から聞くのは、一般的な食用のクラゲとそんなに変わらず、意外だけど、普通に美味しい!のだそうです。毎年のように犠牲者を出している、厄介なハブクラゲが食べられるなんて、驚きですよね。
ハブクラゲの試食会
過去には、ハブクラゲの試食会が何度か開催されたことがあるんです。厄介なハブクラゲを食料として生かそうとした取り組みで、参加された人は、怪訝そうに見ていたものの、食べてみると「癖もなく美味しい」などと評価されていました。
ハブクラゲの食べ方
危険なハブクラゲを実際に調理するとしたら、どうすれば安全に食べられるのでしょうか?気になる下処理方法から、調理例まで、ご紹介いたします!
毒のある触手は必ず処理
海でハブクラゲを捕まえた場合は、酢をかけ毒を失活させましょう。ハブクラゲ本体はもちろんのこと、ハブクラゲが触れた道具も全て、酢で流します。酢で毒の働きを抑えたら、触手は全て切り落とし、傘の部分が食べられるところになります。
クラゲの下処理方法
ぬめりと内臓を洗い流し生臭さを取り除きます。生のままのクラゲは崩れやすく料理にするのは難しい為に、少々手間にはなりますが一般的には、塩漬けして、乾燥させて、塩抜きして、お湯でさっと戻してから、調理をします。
色々な料理に出来る!
冷たいお料理との相性が良いです。熱を加えると、少し臭みが出てくることもあるんだとか。酢の物や、中華クラゲ風にしたり、くらげサラダやナムルなど、いかがでしょうか?変わり種としては、タピオカのかわりに使用することもあるらしいですよ。
ハブクラゲだけじゃない!沖縄にいる危険生物
沖縄で、気をつけなくちゃいけない生物は、ハブクラゲ以外にもたくさん居ます。例えば、どんな生物がいて何が危険なのか、いくつかご紹介いたしましょう。
ウミヘビ
コブラの仲間であるウミヘビは、人を痺れさせる毒をもちます。動けなくなり溺れてしまう危険性があるのです。ですが、何もしなければ自分から攻撃してくることはほとんどありません。しかし、興味本位で近づいてくることはよくあるので、手出しはしないようにしましょう。
ゴンズイ
ナマズの仲間であるこの海水魚は、ひれに毒棘があり、刺されると激痛を引き起こします。釣りでの被害が最も多く、釣り針を外す際、被害に遭う人が多く居ます。
ガンガゼ
ウニの一種であるガンガゼは、一般的に知られているウニよりも、トゲが長く鋭くなっていて、皮膚に刺さると、折れて体内に残ってしまい激痛を伴ないます。ゴム手袋も貫通するので、触らないことが大切です。
その他、沖縄にいる危険なカタツムリについての記事はこちらからどうぞ↓
安全に海水浴を楽しむためにハブクラゲに対する正しい知識を!
海水浴やダイビング、マリンスポーツなどと、楽しい遊びが盛りだくさんの海ですが、危険もたくさんあるのが、海なのです。海へ行く前に、どんな危険があるのかしっかりとリサーチし、自分や家族や友人を守るすべをしっかりと用意してから、楽しく安全に海で遊びましょう!