みのむしが絶滅危惧種?その理由や面白い生態と一生、中身まで解説!

一方の雌は成体になったとしても、通常想像される蛾の様な翼や脚部などもありません。頭と胸、そしてお腹のみで形成された生物なのです。成体になってもその蓑の中で一生を過ごすのです。そして交尾の相手である雄をその中で待つのです。

みのむしの寿命と儚い一生

ハエの幼体に体の中から食べられてしまう、そんなかわいそうな蓑虫ですが、こちらの見出しでは寿命と儚い一生について解説していきます。寿命がどれくらいであり、雄と雌それぞれの違う一生を分かりやすく記述していきます。

みのむしの寿命は約一年

秋から冬にかけて、まさしく蓑虫の姿で幼虫として暖かくなる春まで冬眠します。そして春になると冬眠から目覚めて、そこから夏にかけて徐々に蛹の状態から成体になっていきます。そのため寿命は約一年と言われています。

みのむしの雄の儚い一生

ようやくさなぎの状態から成体に変わり、羽が生えてまさしく蛾のように空を飛んでも、口がないために長くは生きながらえることができません。その短い命の中で次の子孫を残すために、懸命に蓑の中にいる雌を探すのです。交尾が終わると静かに一生に幕を閉じるのです。もちろん相手が見つからない場合もあるのです。

みのむしの雌の儚い一生

一方の雌は先ほども説明した通り、成体の状態になっていても、蛾の様な羽も生えていないためその一生を蓑の中で生活します。そして雄が自身を見つけ出してくれることを信じて、静かに待ち続けるのです。雌も交尾が終わると卵を産み、最終的には干からびて木から落ちて死んでしまいます。

誰もが気になるみのむしの中身!どうなってる?

絶滅危惧種であることから最近では滅多に見かけることがなくなってしまった蓑虫ですが、そんな蓑の中身はきっと誰しもが気になるのではないでしょうか?こちらのコラムではそんな気になる中身について解説していきます。

丈夫な蓑の先にはいもむしのような虫が

ここまで記事を読んでいただいている方なら、何が入っているかわかるはずです。蓑を剥いだらこの中には蓑虫の雌の個体か幼虫が入っているのです。当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、実際にこのように剥ぐことが今現在できなくなってしまっているので、この事実は案外知られていないのかもしれません。

蓑を剥いでも死ぬ訳ではない

雌にとっては一生をも過ごすその大切な蓑を剥いだり、取り除いたりしても実は死ぬわけではないのです。もし蓑がなくなるともう一度新しく作り出すのです。その際色のついている材料になるようなものを与えるとカラフルな蓑が出来上がるのです。

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