てるくはのる事件とは?犯人岡村浩昌の生い立ちや動機、暗号の意味も

こうして様々な説が流れたものの、そのどれもが関係性のないものだと判明した今回の暗号ですが、ではこの暗号は一体どのような意味を持っているのでしょうか。ここでは非常に深い謎を持っていた今回の暗号の真相について見ていきます。

押収品の中にヒントがあった

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様々な憶測を巻き起こした今回の事件に登場した暗号ですが、実はこの暗号最大のヒントは、非常に近いところに存在していました。犯人から押収した物の中に、この暗号に関してのメモが見つかったのです。そしてそこから判明した真実は、何ともあっけないものでした。

か行の索引を並べただけ

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警察は犯人から押収した物の中に、索引について記載されている紙を発見します。そこから犯人の自室の本棚にあった辞書を見つけ出します。そして犯人が書いた雨もにある索引通りに調べていくと、そのページのか行の格言の最後の文字をただ並べただけの文字列だと判明したのです。

てるくはのるに意味はなかった

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つまり今回の事件において犯人が犯行場所においたこの暗号めいた文字列は、何の意味もなく、ましてや犯人に関してのヒントが隠されているといった事は一切ない、ただの辞書にある最後の文字をそのまま書いただけの代物だったのです。

これだけ世間が騒いだ暗号騒ぎの最後は、非常に味気の無い無情な結末となってしまいました。しかしなぜ犯人がこのような暗号を残したのか、その真意は二度と分かることはありません。そういった意味では一章解明することのない謎は残ることになってしまいました。

てるくはのる事件後のその後

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こうして何とも無情な暗号の真相が分かりましたが、今回の事件は犯人の自殺後、どのような結末を迎えたのでしょうか。ここでは事件後の今回の事件について、どのような進展があったのか、また被害者が出版した本についても見ていきたいと思います。

犯人岡村浩昌死亡により不起訴処分に

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今回の何の罪もない子供の命を奪った残忍な事件ですが、自殺による容疑者の死亡の為に処分は下されないといった判決を下しました。殺された人たちからすれば憤りしか感じられない結末だと感じます。どうして子供の命を奪ったのか、それが語られることは永遠に失われる事になってしまったのです。

2004年に凍情書を提出

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その後今回の被害者の家族は今回の事件に対しての訴えを書類で裁判所に提出するなどしていました。その中には今回の事件で精神的な傷、そして世間の目に晒されてきたことを主張し、遺族の権利の主張を訴えました。少しでも被害者家族が立ち直ることが出来る世界になることを切に願うばかりだと感じます。

「聞け、”てるくはのる”よ」を出版

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そしてこのような訴えを起こした後、家族は今回の事件に関する手記を書いています。この中には犯人が自殺によって何の罪を償うことなくこの世を去ったという事に対して警察に対する不満感が沸いてきたと語っています。

さらに家族は犯人がもしあのまま生きて逮捕され、判決を受けることが出来ていたら、死刑を宣告されることを望んでいるとも語り、この事件においてどうしてもぬぐいきることのできない思いがあるという事も明かしていました。

酒鬼薔薇聖斗事件から見る今回の事件との類似点を紹介

ここまで今回の非常に身勝手な殺人事件を見ていきましたが、日本には今回の事件に類似する点の多い事件が存在します。ここでは今回の事件の犯人とここで紹介する未成年の少年の起こした殺人事件の犯行においての類似点を紹介していきたいと思います。

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