姥捨山は実在した?歴史から検証する伝説の真偽と現代の姥捨山型老人ホーム

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上で紹介した楢山節考の監督の息子が2011年に発表したのがこの映画です。別の作者が発表した「デンデラ」という小説を原作にし作られており内容としては山にすてられた老人たちが力を合わせ復讐するという衝撃の内容になっており、伝説のその後をイメージさせる映画です。

ビートたけしのコラム「姥捨山を復活させろ」が話題に

芸人、映画監督として異色の才を放っているビートたけしですが、彼が発する言葉はほとんどの場合深い意味合いを持っており世を騒がせています。そんな彼がこの高齢化社会に対して言及したコメントが話題を呼んでいます。

「新潮75どうする超高齢化社会」に4つの提言

新潮75のコラムに掲載された、4つのビートたけしがコメントした提言は衝撃的な内容でした。当時の新潮を読んだ人たちからは肯定的な意見もあれば、激しく批判する人達もいました。その内容についてご紹介します。

①75歳以上から選挙権を取り上げる

古い昔の考えを持った人が多いと現在の政治がうまく回らないという考えです。世界の状況は日々変わっているので昔の考えで政治を動かさないほうがいい。どうしても、投票したい人は選挙権を10万円で購入するシステムにする事で財政を潤わせる。という考え方です。

②75歳からは医者にかからない

発展してきた医療に頼り長生きするのではなく自然に任せた人生をおくったほうがいい。自然に任せて生きるからこそその人自身の人生に責任と覚悟を持って生きていけるのではないかと言われています。

③切腹を復活させる

自分自身の生き死には自分で責任を持ち判断できるようにする。安楽死などを認め死ぬことを自分で公式に選択することができるようにする事で、自分自身の尊厳を守るのがいかにすごい事なのかを知る事ができる。

④姥捨山を復活させる

そしてこの悲しい山を復活させるという4つの提言でした。現代で高齢者が悪い影響を与えている面も否めないし、無理に長生きさせるのではなく尊厳を持って死を迎えることができるべきだという聞いただけでは批判を呼びかねない内容でした。

あなたはどう感じますか?

このビートたけしの内容を読んで、どのように感じましたか?当時の日本では話題になったのは間違いありません。一見すると過激な内容ではありますが、日本が今対面している超高齢化社会が抱えている問題を語っていると感じる人も多いようです。

現在の日本が対面している問題の一つでもある超高齢化社会について考える上で、この衝撃的な内容や、歴史を理解すると現代社会に対する考えも、もしかすると少し変わるのかもしれません。

心霊スポットとしての姥捨山

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このような悲しいバッググラウンドのある伝説ですが、日本中様々な場所に同じような歴史を持つ山が存在しているとご紹介しました。現在では昔の風習なども曖昧になってしまい、昔どのような事が行われていたのかも知る人は多くありません。

夜の山や峠には気をつけて

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心霊スポットとして知られている山でも、普通のキャンプ場等でも不思議な心霊体験をする事があります。老人が出てきたりする場合、その地の歴史を辿ってみましょう。もしかするとその場所は昔うばすて山として多くの老人が無念の死を遂げた場所なのかもしれません。

超高齢化社会を迎える今こそ姥捨山について考えたい

うばすて山という悲しい風習や歴史から生まれた伝承をご紹介しました。昔の食糧難などによる生きていくための方法の一つとして行ってきた悲しい風習、それを繰り返す事のないようにどんな人でも愛を持って受け入れるようにという教えを近代の高齢化の社会でも覚えて生きていきたいものです。

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