カナヘビは湿ったところや日陰となるような場所を好みます。したがって湿り気が維持しやすいような床材や土を配置したり、自身のカラダが完全に隠れるような、空洞ができている木の幹を設置したりして工夫したレイアウトをしましょう。また水たまりを設置する場合も適度な深さ、大きさにしましょう。
カナヘビの生態
ここまで飼育するために必要なアイテムや餌、そして注意点など飼育するうえでのことを説明していきましたが、こちらの見出しではカナヘビの実際の生態や特徴について、改めて皆さんに解説していきます。飼育する前にきちんと生態などを理解しておきましょう。
生息場所
ニホンカナヘビでしたら、北は北海道から南は九州まで広い範囲、各地に分布して生息しています。カナヘビの仲間でしたら、イギリスやユーラシア大陸やアフリカ大陸など世界のいたるところに生息しています。
海辺に近いところや富士山のように標高の高い地域まで広く生息していますし、我々の近くに合う公園や住宅周りにも生息しているのです。しかしながら現在東京都、千葉県ではその数が減少して、あまり見かけなくなっているだけではなく、準絶滅危惧のリストに載っているのです。
カナヘビの特徴
全長はおおよそ20センチメートル前後で、見た目は濁った茶色やこげ茶に一直線に白色の線が走っています。お腹の部分はクリーム色や黄色と言った感じでツヤがあります。カラッとしている背の部分とは対照的です。
二ホントカゲとの違い
大変類似している二種類の爬虫類ですが、カナヘビの方が若干、目と耳が大きく、よくわかる違いとして耳が大きくまた色も黒く濃くなっています。そして尻尾のながさもカナヘビのほうが長いです。そのため見分けるときは耳と尻尾に注目してみると良いでしょう。
カナヘビは懐く?
実際に爬虫類ペットとして飼育するカナヘビは我々人間に懐いてくれるのでしょうか?そこの部分はペットとして飼育するうえで大切なポイントとなってくるはずです。もし懐くのであればその柔らかそうな体に触れてみたり、手のひらに載せてみたいものです。
大前提として性格が臆病である
そもそもカナヘビもヤモリもそうなのですが、私たち人間に対して怖がったり驚いたりしてしまうような臆病な性格であることを理解しましょう。つまり臆病ということはなかなか心を許してはくれない生き物だということなのです。
個体差による部分が大きい
飼育している人の声を聞くと、臆病すぎて手や自身が近づいただけですぐに隠れてしまったりする個体もいれば、反対に手のひらに乗せても驚いたり逃げたりもせず、安心してどっしりとしてくれる個体もいるそうなので、結局は個体差による部分が大きいといえます。
場合によっては自切することも
自切というのはトカゲやカナヘビによくみられる行為ですが、自らが危険を感じると尻尾を切り落として脱出することをいいます。私たちが不意に手を近づけたり、無理やり触ったりすると、危険と感じて自切を行ってしまう危険もあるので、十分注意しましょう。
かわいいカナヘビを飼育してみましょう!
今回はとってもかわいいカナヘビを飼育するために必要なアイテムや餌だったり、気を付けなくてならない注意点や、テラリウムとしても楽しめるということを皆さんにたくさんご紹介いたしました。また本来は冬眠する生物なので、その点も飼育するうえでどうしたらよいのかも触れていきました。
日本の各地に生息していて、小さな爬虫類ペットとして昔から大変人気の生き物ですし、皆さんの中には子供のころ、一度飼育した経験があるのではないでしょうか?今回の記事を参考にして、飼育したことがある方もそうでない方も、是非かわいいカナヘビを飼育してみてはいかがでしょうか?