ここからは、実際にスナネズミをペットにする際、どのような準備が必要なのかお教えします。
見た目も似てるし、同じネズミだし、ハムスターと同じでいいんじゃないの?とつい考えがちですが、そこは彼らがどういう生き物かを思い出して、ふさわしい環境を整えてから迎え入れてあげましょう。
ケージまたは水槽
極力底が深く、頑丈なケージが最適とされています。豪快に散らかすため巣材や砂がそこら中に飛び散って大変だからです。
中にはクリアタイプの水槽のように、側面に隙間のないケースを選択している飼い主もいます。ただ薄手のプラスチック製にしてしまうと、いずれかじり開けられてしまう危険性もあります。
藁
スナネズミは大変な巣作り名人です。藁やおがくずなど柔らかい素材を敷き詰めてあげれば、いそいそと制作に勤しみます。完成した巣穴は彼らにとって最も落ち着く場所なので、ストレスを溜めないためにも自由に作らせてあげてください。
掃除の際には壊さなくてはならないので少々罪悪感がありますが、定期的に交換して衛生状態を保ちましょう。
砂浴び用の砂
砂漠にいた頃の習性で、スナネズミにとっては砂浴びが入浴の役割を果たしています。とにかくサラサラの砂が大好き!この動画のようにとにかく大はしゃぎするので大いに散らかります。
上蓋つきの専用ケースを用意するか、底の深い瓶などを利用しないと、ケージの中は蹴りだされた砂で大変なことになってしまいます。
回し車
ハムスターが使うような滑車ですが、好む子もいれば見向きもしない子もいる…と個体差が激しいアイテムです。
必須ではありませんがやはり運動状態も心配なもの、駄目でもともとで用意してあげたほうが良いでしょう。使わなかったら撤去すればいいだけです。ちなみに回転音はなかなかの騒音なのでご注意ください。
かじる用の木
ネズミの仲間であるため歯の手入れをしてあげないと病気や怪我の原因になります。噛みごたえのよい素材を与えてください。
りんごの枝などが販売されています。わりばしやかまぼこ板など加工品は素材が向かない可能性もあるので避けてください。また硬めのペレットには歯を削る効果があるため、与えている場合齧るものは不要です。
Contents
スナネズミの飼育方法②餌
さて、暮らしのことはわかりましたので、次は何を食べるかという話です。ペットの食事内容はとても重要で、私たち人間よりずっと健康と寿命に直結しています。
最後まで快適に過ごしてもらうためには、飼い主である我々が十分に考慮してあげなくてはなりません。いくらかわいくても、自分が食べてるおやつなんかあげてはいけませんよ。
ペレット
専用フードが見つからなくても、ウサギやハムスターなどの餌で代用することができます。乾麺など人間の食べ物も好みますが、ジャンクフード的な扱いになります。
ハムスターより太りやすいのでヒマワリの種なども要注意です。健康面を考えるならペット専用フードと、水分を含んだ葉物野菜にするのが一番です。
水
砂漠の生き物であるという性質上、スナネズミはほとんど水分を必要としません。生野菜など水分の多い餌を食べていればまったく飲まない個体もいるほどです。
ですが念のため少量でかまわないので新鮮なお水を用意しておいてください。飲みたくないのと、飲めないのでは、似ているようでもまるで違う環境なのです。