ネズミのような小動物は、犬や猫に比べて寿命が短いものです。それでも家族として迎え入れた以上は、少しでも長生きしてほしいのは当然です。
できるだけ長く健やかにいてもらうため、どういう心がけをするべきなのでしょうか。
3~5年程度
通常、スナネズミの平均寿命は3年から長くても5年です。ハムスターよりは長く、デグーより短いとされるのが一般的です。適切で良質な環境で飼育すればもう数年は寿命が延びるとされています。
もしもっと長生きのスナネズミを飼っている方がいるとしたら、飼育のコツをぜひ教授してもらうべきでしょう。
1頭飼いでより寿命を延ばせる
多頭飼育も不可能なわけではありませんが、基本的に1頭での飼育の方が向いている動物です。
寂しいだろうからたくさんの家族と一緒に…、と気を遣うより、一国一城の主として短頭飼育してあげたほうが、彼らとしてはストレスなく快適に過ごすことができるのです。
スナネズミの天敵
天敵を知るということは、その生き物が最も苦手とする性質を把握するということです。
この点を知っていると、ペットに対し致命的なストレスを与えることを避けることができます。大切だからこそ相手の嫌いなものも知っておきたいものですね。
生息地の環境の厳しさにより天敵はあまりいない
すでに記したことですが、スナネズミには天敵がほとんどいません。彼らの暮らしている砂漠の環境は天敵どころか生き物自体がとても少ないのです。
警戒心の低さはここか来ているとされていて、これは極寒の地・南極のペンギンにも同じ兆候が見られます。
鳥類とヘビが天敵
天敵とされているのは、わずかばかりの大型鳥類や蛇の類です。空を横切ったり、にょろにょろとしたものを見せるとパニックになって気絶してしまうので絶対にやめましょう。
といっても室内で飼育していれば基本的に鉢合わせになることはないはずです。
スナネズミの怪我や病気
安全な環境で飼育している以上、一番心配なのは傷を負ったり、病に臥せったりすることですね。
動物はその種族によってかかりやすい病気が存在するので、事前に把握・対策を立てておくにこしたことはありません。ネズミは体調の悪化が早いので、こまめに様子を観察する必要があります。
下痢・風邪など
スナネズミはビタミンが欠乏しやすく、体温調節も苦手なため風邪をひきやすい体質です。そして人間にとってはたかが風邪でも、小動物である彼らにとっては致命傷に繋がりかねません。
また消化器官も弱いためお腹をこわしやすく、それが原因で死んでしまうこともあります。次からは、飼い主として特に注意すべき点をお教えします。
肥満から病気となる危険性が他のげっ歯類よりも高い
元々、食料が豊富な地域の生き物ではないので、スナネズミは栄養価が高すぎる食品に適応することができません。種子やスイーツタイプのハイカロリーフードばかりを食べさせていると、あっというまに肥満由来の病気にかかってしまうのです。
心配でしょうが、基本的に専用フードだけを与えていれば大丈夫です。
人間への感染症にも注意
スナネズミの一種であるオオスナネズミは、人獣共通感染症(人と動物が共通して感染する病気)の病原体を持ち合わせています。
リーシュマニア症、エルシニア・エンテロコリティカ感染症、中にはペストなど重大な病気もあるため、楽しいふれあいの後は必ず手洗いをするように心がけましょう。
スナネズミの値段
さて、スナネズミについて充分学びましたので、あとは迎え入れるばかりです。
譲り受ける以外にはペットショップやブリーダーから購入するしかありませんので、気になるのは肝心のお値段です。さて、1匹につき平均予算はいくらなのでしょうか?
1000円~3000円程度
価格はお安くて千円、高くても三千円ほどになります。子供のお小遣いでも買える範疇ですね。たまのセール時期では数百円まで下がることもあります。
安かろうが高かろうが一度迎えてしまえば、唯一無二の大切な家族です。終生大切に世話をしてあげてください。
体色・月齢によって異なる
若く毛色の珍しい個体であるほど高価になります。
また同じスナネズミでもおとなしく扱いやすい種類、たとえばファットテールジャービルなどはもう少し高価で、時に1万円近くになることもあります。ネズミにしてはなかなかの高級品といえます。
世界最小の動物たち
この世には人間の基準から考えると、生物であることが信じられないくらい小さな小さな生き物たちが存在します。
では一体、世界最小と呼ばれるレベルの動物たちはどれほど小さいものなのでしょうか?次からは驚愕のミニマムアニマルズをご紹介します。
ネズミ
スナネズミも充分小さいですが、世界最小の哺乳類とされているネズミは、体長4センチ、体重わずか1.8グラムしかないコビトジャコウネズミです。
長い鼻が特徴的で、見た目によらず食いで大自分の体重の倍以上の餌を必要とします
ハチドリ
世界で最も小さい鳥類、マメハチドリです。虫と間違えてしまいそうなサイズですが、実際、よく間違われるスズメガという昆虫も確認されています。
国内でハチドリを見た!という報告も聞きますが、日本には生息していないためそれは勘違いでしょう。
カエル
パエドフリン・アマウンシスという、2009年に発見されたばかりの新種のカエルです。脊椎動物の中で最も小さい7.7ミリというマイクロサイズです。
近年まで発見されなかったのが納得の小ささですね。主食はダニなどもっと小さな生物です。
クマムシ
その大きさ、最小でなんと0.3ミリ!ですが世間ではそのサイズより驚異的な耐性に注目されている生物です。宇宙空間、数十年を超える断食、極寒や高温、高濃度の放射線下でも生き残れるという、現実離れした強靭さの持ち主です。
なお小さくて愛らしい生き物は次の記事でも紹介されています。
おすすめ!魅力的なアニマル漫画
スナネズミが登場する漫画について触れましたが、ここからはかわいい動物たちが登場する作品をピックアップしていきましょう。
愛読していると、まるでその動物が隣で暮らしているかのようないとおしさが溢れてきます。中にはちょっと個性的な愛し方の作品も?!
いとしのムーコ
飼い主の小松さんが大好きな柴犬・ムーコのほのぼの日常コメディ漫画です。なお登場人物には実在のモデルがいて、秋田県で作中と同じようにガラス工房をかまえています。
ムーコちゃんは残念ながら2016年に看板犬を引退しましたが、SNSなどでその愛らしい姿を見かけることができますよ。
参考はこちら:ムーコ (@muco_vetro) | Twitter
俺、つしま
ふわふわした毛の質感までリアルなタッチで、愛猫つーさんへの愛に満ち溢れたSNS発祥のコミックです。
その表情やしぐさの細やかさは、猫を飼った人なら「そうそう!」と膝を叩きたくなる緻密さです。リアルな猫たちに対してデフォルメのきいた飼い主・おじいちゃんが実に味のある存在です。
犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
漫画家の松本ひで吉先生が飼っている、無邪気なトイプードルと手厳しいハチワレ猫ちゃんとの愛に満ち溢れた日記形式の漫画です。極端なほどに違う二匹の性格に振り回される松本先生は、大変ながらも充実したペットライフを過ごしているようです。
なお次の記事の紹介先からも、世界中のペットのほのぼのネタを収集することができますよ。
ゴールデンカムイ
こちらの作品においては動物はペットとしてでなく、主に捕食対象として登場します。命と真正面から向き合ってその身に取り込むことも、立派な愛なのです!
北海道の動物たちの生態から調理法、その味まで実に多彩に紹介されます。別名・バトルロマンス歴史グルメコミックです。
可愛いスナネズミは注意点を守って飼育しよう!
見た目にもとても愛らしく、小さく安価で買いやすいのでついつい気軽に手を伸ばしてしまいそうになりますが、同時に繊細な管理が必要な動物でもあります。
人気のペットだからといって考えなしに購入してはいけません。その特性を十分に把握し、万全の準備を整えた上で、生涯大切に育て、一緒に楽しい時間を過ごしていきましょう。
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