天敵とされているのは、わずかばかりの大型鳥類や蛇の類です。空を横切ったり、にょろにょろとしたものを見せるとパニックになって気絶してしまうので絶対にやめましょう。
といっても室内で飼育していれば基本的に鉢合わせになることはないはずです。
スナネズミの怪我や病気
安全な環境で飼育している以上、一番心配なのは傷を負ったり、病に臥せったりすることですね。
動物はその種族によってかかりやすい病気が存在するので、事前に把握・対策を立てておくにこしたことはありません。ネズミは体調の悪化が早いので、こまめに様子を観察する必要があります。
下痢・風邪など
スナネズミはビタミンが欠乏しやすく、体温調節も苦手なため風邪をひきやすい体質です。そして人間にとってはたかが風邪でも、小動物である彼らにとっては致命傷に繋がりかねません。
また消化器官も弱いためお腹をこわしやすく、それが原因で死んでしまうこともあります。次からは、飼い主として特に注意すべき点をお教えします。
肥満から病気となる危険性が他のげっ歯類よりも高い
元々、食料が豊富な地域の生き物ではないので、スナネズミは栄養価が高すぎる食品に適応することができません。種子やスイーツタイプのハイカロリーフードばかりを食べさせていると、あっというまに肥満由来の病気にかかってしまうのです。
心配でしょうが、基本的に専用フードだけを与えていれば大丈夫です。
人間への感染症にも注意
スナネズミの一種であるオオスナネズミは、人獣共通感染症(人と動物が共通して感染する病気)の病原体を持ち合わせています。
リーシュマニア症、エルシニア・エンテロコリティカ感染症、中にはペストなど重大な病気もあるため、楽しいふれあいの後は必ず手洗いをするように心がけましょう。
スナネズミの値段
さて、スナネズミについて充分学びましたので、あとは迎え入れるばかりです。
譲り受ける以外にはペットショップやブリーダーから購入するしかありませんので、気になるのは肝心のお値段です。さて、1匹につき平均予算はいくらなのでしょうか?
1000円~3000円程度
価格はお安くて千円、高くても三千円ほどになります。子供のお小遣いでも買える範疇ですね。たまのセール時期では数百円まで下がることもあります。
安かろうが高かろうが一度迎えてしまえば、唯一無二の大切な家族です。終生大切に世話をしてあげてください。
体色・月齢によって異なる
若く毛色の珍しい個体であるほど高価になります。
また同じスナネズミでもおとなしく扱いやすい種類、たとえばファットテールジャービルなどはもう少し高価で、時に1万円近くになることもあります。ネズミにしてはなかなかの高級品といえます。
世界最小の動物たち
この世には人間の基準から考えると、生物であることが信じられないくらい小さな小さな生き物たちが存在します。
では一体、世界最小と呼ばれるレベルの動物たちはどれほど小さいものなのでしょうか?次からは驚愕のミニマムアニマルズをご紹介します。
ネズミ
スナネズミも充分小さいですが、世界最小の哺乳類とされているネズミは、体長4センチ、体重わずか1.8グラムしかないコビトジャコウネズミです。
長い鼻が特徴的で、見た目によらず食いで大自分の体重の倍以上の餌を必要とします
ハチドリ
世界で最も小さい鳥類、マメハチドリです。虫と間違えてしまいそうなサイズですが、実際、よく間違われるスズメガという昆虫も確認されています。
国内でハチドリを見た!という報告も聞きますが、日本には生息していないためそれは勘違いでしょう。