日本の蛇はこんなにいる!その種類や生態を画像付きで徹底解説!

皆さんは日本にどのくらいの種類の蛇がいるか知っていますか?誰もが知る蛇ですが詳しく知っている人は少ないと思います。蛇は噛みつかれると毒を注入してくる種類もいます。この記事では日本に生息する蛇を詳しく解説していきます。

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趣味は、読書、映画鑑賞、漫画、アニメ、動画投稿サイト閲覧、麻雀、チェス、料理、家庭菜園、養蜂、旅行、ドライブ、歴史、民俗研究、ネットオークション、カクテルなどです。日本各地に移り住み、仕事やアルバイトもいろいろとやってきました。

蛇ってどんな生き物?

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蛇とはどういう生き物か、改めて見てみると、不思議な特徴をいろいろと持っている動物です。見た目はもちろんのこと、その体には独特の機能が備わっています。蛇の体の驚くべき構造を解説します。

長細い体が特徴的

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蛇とは、生物学的に言うと爬虫類の綱有鱗(ゆうりん)目ヘビ亜目に属する動物のことを言います。手足が退化して無くなっており、長細い体をしているのが大きな特徴です。その長さは、10mに至るものから、10cm程のものもいます。骨格は、首から尻尾の先まで、たくさんの関節で分かれており、全身を柔軟に動かすことができます。

体表は鱗で覆われており、剥がれることのない油脂が潤滑油として分泌されているため、テカテカとして見えます。細長く、柔軟で、滑らかな体を駆使して、地上、木の上、地中、水中とあらゆる場所での生活に適用した生物です。

大きな獲物も飲み込む

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蛇はその種類の全てが肉食性ですが、捕らえた獲物を丸呑みするという、その食べ方も特徴的です。自分の頭の何倍もある餌を呑み込むことができますが、それを可能とする秘密は骨の構造にあります。

一つは、あごの骨です。あごを外して呑み込むとも言われることが多いですが、実際には関節が外れているわけではありません。蛇のあごは関節が2つあるため、より広い角度で口を開くことができます。さらに、下あごの骨は左右に分かれているため、上下のみのらず、左右にも大きく口が広がるのです。

口に入ってもノドを通らないのでは?と思われるかもしれませんが、蛇には胸骨がなく、肋骨が広がる構造をしているため、問題ありません。これが二つ目の秘密です。

様々な感覚器官がある

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蛇の持つ感覚器官にも注目してみましょう。まず目ですが、蛇の目には瞼がありません。コンタクトレンズのような一枚の透明な鱗が目を覆っており、常に開きっぱなしです。視力はあまりよくありませんが、至近距離で動くものはよく見えると言われています。聴覚に関しては、耳の穴と鼓膜を持たないため鈍いです。ただし、地面の振動には敏感です。

より鋭敏なのは、嗅覚です。ちょろちょろと出す舌で空気中の微粒子をとらえ、ヤコブソン器官と呼ばれる感覚器で匂いとして感知し、獲物や天敵を察知します。さらに一部の種類の蛇は顔にピット管という器官を持っています。この器官は赤外線を感知するもので、動物の体温を感じ取ることができるのです。

毒をもっている個体も多い

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蛇と言えば、毒蛇を連想する人も多いのではないでしょうか。実際、毒を持つ爬虫類の99%は蛇です。蛇の種類は3000種に及びますが、そのうち25%が毒蛇で、人を殺すほどのものは約300種います。

毒蛇は上あごに2本の鋭い毒牙を持ち、相手に噛みついた際、そこから毒を注入するのです。中には、毒牙から毒液を噴出し、相手に浴びせかけるという攻撃をする種類もいます。毒蛇に興味のある方は、以下の記事も是非ご覧ください。

日本に生息する蛇『本土に生息する蛇』その①

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3000種類に分かれる多種多様な蛇ですが、日本においても数多くの種類が生息しています。農作業やアウトドアレジャーなどの際に、よく見かける身近なものから、めったに見られない珍しいもの、また、比較的安全な種類のものもいれば、命にかかわる危険な種類もいます。

ここでは、それら日本の蛇の全種類について、特徴や生息域、毒の有無など含めて紹介していきます。まずは、日本本土に生息する種類のうち、比較的名前の知られた4種、アオダイショウ、シマヘビ、マムシ、ヤマカガシです。

アオダイショウ

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沖縄を除くほぼ日本全土に生息しています。全長は100~200cm。胴の直径は5cmほどになる日本最大の蛇です。体色は主に、黄色に近い褐色からくすんだ緑色をしています。4本の縦じまがうっすらと見えるものが多いです。餌は主に小鳥やネズミ。樹上や地上で生活し、昼行性で、夜間は岩の隙間や穴の中で休んでいます。

毒はありません。性格も比較的おとなしい種類です。人の生活域に近い野山に生息しています。時として家屋に浸入することもあり、比較的人の目に留まりやすい、身近な蛇と言えます。

シマヘビ

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本土及び、大隅諸島など広く分布している蛇です。全長80~150cm。その名の通り、淡い黄色の地に4本の黒い縦じまが入っているのが特徴です。小鳥、ネズミ、トカゲ、カエルなどを餌とし、木を登ることはほとんどなく、主に地上で生活しています。

毒はありません。ただし、比較的攻撃的な性格で人を噛みやすく、口内から破傷風菌が見つかることもあるので、注意が必要です。噛まれた場合はすぐに患部を水で洗い、消毒する必要があります。農耕地や野山に生息し、頻繁に見られる種類の蛇です。

マムシ

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本土及び多くの離島に分布しています。褐色から赤褐色の姿で、五円玉のように二重になった、楕円形のまだら模様が連なっています。頭は三角形で、首はくびれており、全体的に太くて短いずんぐりした体型です。ほとんどの場合、地上で生活し、主にカエルやネズミを餌とします。夜行性ですが、昼間に見られることも多いです。

強い毒を持っています。性格は比較的おとなしいとも言われますが、刺激すると容赦なく攻撃してきます。森林から里山、農耕地などによく出没する蛇です。

ヤマカガシ

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本土及び多くの離島に分布する蛇です。全長は70~150cmで、褐色の地に黒い斑点と赤や緑っぽい褐色が混じった体色をしています。カエルやオタマジャクシ、小魚を餌とするため、田んぼや川沿いによく出没します。活動時間は朝から夕方が多いですが、夜でも行動することがあるようです。

口の奥にある牙に非常に強い毒を持ち、首筋からも毒を分泌します。ただし、性格はおとなしく、めったなことでは噛みつくことはありません。たとえ噛まれても毒が体内に入るケースは非常に稀です。そのため、1974年まで、毒の無い蛇だと思われていました。

日本に生息する蛇『本土に生息する蛇』その②

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日本本土に生息する蛇は全部で8種類います。上記の4種の他はジムグリ、ヒバカリ、シロマダラ、タカチホヘビという名のものです。どのような蛇で、どこで見つかるのか、毒はあるのかなど、詳しく紹介します。

ジムグリ

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日本本土や大隅諸島など広く分布しています。全長70~100cmほどで、色は赤っぽい茶褐色。黒い斑点がある姿です。また、腹にある黒いまだらが市松模様(元禄模様)に見えることから「元禄蛇」とも呼ばれています。餌はネズミやモグラなどで、特に、生まれたてのネズミを好んで食べるようです。

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