土壌をアルカリ性にすると、コケが育たなくなります。石灰で土壌が白くなるくらいまきます。目安は1㎡につき100gをまいてたがやしておきます。軽くひとつかみです。石灰を使う方法は土壌改善にはもっともポピュラーな方法です。
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ゼニゴケによる二次被害!?放っておくと大変なことに
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ゼニゴケは園芸ファンや、庭を大切にする人たちに忌み嫌われています。ゼニゴケもルーペで観察すると、なかなか面白いのですが、気持ち悪いとして駆除しようとします。嫌われる理由はどこにあるのでしょうか?
繁殖力も生命力も強いゼニゴケ!放置するとどんどんと広がることも
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ゼニゴケが嫌われる理由は強い繁殖力にあります。ほんのひとかたまりの石段脇のゼニゴケを放置していたら、梅雨どきに庭一面がゼニゴケのシートを敷いたようになっていたなんてことが起こります。
ゼニゴケは湿った場所を好むためナメクジや虫が発生しやすくなる
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ゼニゴケを足で踏むとヌルヌルしていて、ズブズブした感触です。コケ独特のふわふわ感とは明らかに違います。そして、そこにはナメクジやヒルや団子虫が住み着いてしまいます。考えただけでもぞっとします。大事な花や植木の根を荒らしてしまいます。
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そもそもゼニゴケってなに?その生態や特徴について紹介
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ゼニゴケは分類としてはゼニゴケ科ゼニゴケ属です。または類似のコケ類の総称としても使われています。葉状体だけではゼニゴケ亜種とツノゴケ亜種は似ています。植物物としての研究は古くからされています。
北海道から九州まで生息し1年中生長するゼニゴケ
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ゼニゴケは世界中に生息しています。日本では北海道から九州まで生息しています。お寺や日本庭園を美しく飾るコケとは違い地面にへばりつくゼニゴケはカビや雑草のような扱いで、駆除の対象、迷惑な存在なのです。
特徴的な見た目を持つゼニゴケ!名前の由来は“銭”?
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ゼニゴケの葉には細かい王冠状の無性芽がありますが、その中に円形の紋様が浮かびます。それを銭に見立ててゼニゴケといわれるようになったのだとか、葉の形ではないようです。葉の形は円形でも小判型でもありません。
ゼニゴケは雄株と雌株が存在する!それぞれの特徴は?
ゼニゴケは雄株と雌株があり、雄雌異体です。破れ傘と呼ばれる傘の骨のように開いた個体が雌株で、雌株には葉の下に造卵器があります。雄の個体は葉状体から長い先を出しその上器傘を広げます。傘の中で精子が作られて、雨に濡れると精子が出てきます。精子が雌株に到達すると胞子体が作られてやがて胞子をばら撒きます。
胞子によって繁殖し群生するゼニゴケ
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ゼニゴケの繁殖は精子と卵から胞子になり胞子はダン糸という粘りのある糸状の粘ついたものを利用して飛びます。ダン糸は湿度が乾燥気味の時に糸が捻れて胞子しを飛ばします。胞子が発芽すれば新たにゼニゴケが誕生します。
そのほかの庭に生えるコケ
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コケ は20000種もあるといわれていますが、庭に生えているコケはそんなに種類が多くありません。庭に生えるコケでプレーンなものをいくつか紹介してゆきます。どれくらい見たことがあるでしょうか。
ギンゴケ
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ギンゴケは庭に生えるコケでもっともプレーンなコケです。庭のコケは暗くてじめついた環境を好むコケと日差しが差す明るい環境を好むコケもあります。コケを駆除するのには、コケの種類を知ることが重要です。
ギンゴケははとても強いコケです。南極大陸にも生えています。汚染された環境にも強く、アスファルトや道路脇に生えているのはほとんどギンゴケです。ギンゴケも一般の除草剤は効果がありません。ゼニゴケの駆除剤を使います。
スギゴケ
スギゴケはスギゴケ科スギゴケ属とし、和名ですが、ニワスギゴケ属やスギゴケ科のものの総称です。庭に生えるコケではウマスギゴケとニワスギゴケに分類されていますが、肉眼では区別がつきません。緑も鮮やかで、コケ庭にはもっとも使われているコケです。
またテラリウムに使うこともよくあります。テラリウムだとボリュームと高さがでて、形を作りやすくなります。コケは自分で増やすことも可能ですし、インテリアにもなります。身近にあるコケを観察してみてください。ヒカリゴケのように絶滅危惧種もあります。
貴重なコケと美しく好まれるコケ
コケは今や鑑賞用として、好まれています。盆栽のように形の良いコケをガラスの容器に好みにあった形に並べて庭に見立てたり、ミニチュアのアイテムと組み合わせて、ジオラマのように作ります。
またコケテラリウムとして、販売もされています。鑑賞用に整えられたコケ庭は日本には昔からあります。日本各地にあるコケ庭の緑の美しさは息を飲むようです。コケは種類によっては成長がかなり遅いものもありますから、見事なコケ庭はかなり時間と手間がかかっているのです。
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ホソバオキナゴケ
コケ寺で有名な西芳寺の庭にもあります。ふわふわした大きい株で目にも鮮やかな緑色です。成長スピードが遅いため、庭に植えるのは成長したものを植えます。刈り込まれたまるい庭木のような形状です。
オキナゴケ
オキナゴケ、ホソバオキナゴケは、コケテラリウムを作ったり鑑賞したりするコケファンにはダントツの人気があります。白っぽい感じで柔らかく丸みを帯びた形が人気です。いくつか塊で植える場合が多いです。
ゼニゴケを見つけたら早めに対策することが大切
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ゼニゴケは極めて繁殖力が旺盛で、小さな群生があったかなと、思って油断していると、一雨降っただけで一面ゼニゴケだらけになっていたりして驚かされます。一般の除草剤はまったく効かないので、ゼニゴケ専用の駆除剤を使います。
ゼニゴケは見た目からしても、きれいな印象がなく、湿った日陰を好みます。陰になって湿った場所にはそんなところを好むナメクジや団子虫が住み着きます。見つけたら早いうちに剥がして直射日光にあて、乾燥させて処理しましょう。
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