アジングロッドの選び方ひとつで釣果が決まってしまう
「アジ」という魚は日本人にとってとても身近な魚です。一般的に出回っているマアジは、サイズが15㎝から30㎝程度であり、食卓にもお馴染みの魚であるのはもちろんですが、釣り人の間でも人気の魚です。
程よいサイズと高いゲーム性で釣り初心者から上級者まで幅広い釣り人から親しまれているアジ釣りは、主にサビキ釣りと超軽量ルアーを用いて狙うアジングの2つに分けられます。初心者はアジのような小さな魚は手軽に釣れるとイメージするかもしれませんが、今回メインで紹介するアジングにはとても奥深い世界があるのです。
アジは釣り針に掛けるのが難しい魚
アジ釣りを難しく、そして面白くしている要因は、アジの口の特徴にあります。アジは他の魚と比較しても口の周りがとても薄く、通常の釣りの要領で合わせを行っても、口周りが裂けてしまい針が簡単に外れてしまいます。またアジはルアーを一度飲んでから吐き出すまでの時間が驚くほど短く、ルアーが口の中にある間に合わせるのはまず不可能です。
そのため、確実にアジを仕留めるには、口の中で最も堅い上あごに針を掛ける必要があります。そのためには通常の釣り竿(ロッド)ではなく、軽量のルアーをアジの泳ぎに合わせられる操作性の高いロッドが求められます。せっかく他の装備をしっかり準備しても、ロッドが原因でルアーを思い通りに動かせないといった事態になりかねないのです。
おすすめのアジングロッドをご紹介!
アジは簡単に針が外れてしまう魚です。そのためアジングでのアジ釣りはアジの動きを読んで確実に食わせる必要がある難しいながらも非常に面白い釣りです。初心者であっても、しっかりとした装備で臨まなければ、一匹もつれないということも珍しくありません。
そして、アジを狙う場所としては漁港や防波堤などが一般的です。そのような場所では、手軽に足を運んでアジが釣れると思うかもしれませんが、そのような場所のアジは警戒心が強くなかなかヒットしません。そのためルアーを自在に動かせたり、高感度性能の高いロットが求められます。ここからは、おすすめのアジングロッド10選を紹介します。
おすすめのアジングロッド: その①
シマノ(SHIMANO) スピニングロッド ソアレBB アジング S604ULS
入門用に最適な1本
シマノ(SHIMANO) スピニングロッド ソアレBB アジング S604ULS は、まだ釣りそのものやアジングの経験がない初心者にお勧めのアジングロッドです。ロッドの長さは6.4フィートで、アジングロッドのレングス(長さ)としては比較的短めの部類に入ります。そのため初心者に優しい取り扱いの容易なロッドといえます。
取り扱いに慣れるまでは長さの短めなロッドがおすすめ
アジングロッドを選ぶ際の基準として、ロッドの長さで選ぶ人も多いですが、特に初心者には5フィート程度の短めのロッドがおすすめです。その理由はロッド本体の取り扱いの容易さにあります。初心者の間からあまりにも長さの長いロッドを持っていると、キャストの際にラインがどこかに引っかかってしまったりなど、様々な支障が出てきます。
そのため、キャストの感覚を養ったり、ロッドの取り扱いに慣れてくるまでは、シマノ(SHIMANO) スピニングロッド ソアレBB アジング S604ULS のような取り扱いやすいロッドがおすすめです。初心者モデルですが、感度は高めで、アジのか弱いアタリでもしっかりとアングラーに伝えてくれます。
スペック
- 長さ 6.4フィート
- ロッドタイプ スピニングロッド
- 自重 66g
おすすめのアジングロッド: その②
シマノ スピニングロッド ソアレBB アジング S704LS 7.4フィート
遠投型のアジングロッドが欲しい人におすすめ
シマノ スピニングロッド ソアレBB アジング S704LS 7.4フィートは、上述の「シマノ(SHIMANO) スピニングロッド ソアレBB アジング S604ULS 」と同系統のシリーズとなっています。
S704LS は、入門モデルという位置づけではなく、より遠くにキャストできるロッドを求めているユーザー向けに開発されたアジングロッドです。ロングキャストと高感度が魅力の1本で、ルアーの水中でのわずかな動きまでアングラーに伝えてくれます。アングラーからの動きが多いアジングでのアジ釣りに最適な1本です。
コスパ重視の人におすすめのロッド
S704LSのもう1つの魅力は、コスパの高さです。遠投タイプのロッドレングスが長く、なおかつ高感度性能を両立させているロッドは、メーカーの中でも上位モデルに位置付けられ、価格も高価になりがちです。しかしS704LSは、1万円台前半の価格で販売されており、エントリーモデルと同程度の価格帯です。
これはシマノ上位モデルのロッドに採用されている技術を取捨選択して取り込むことで、価格が高価になりすぎず、幅広い人が購入しやすい価格帯での販売を実現しています。そしてなおかつ上位モデルの技術を採用しているため、性能も妥協せず、満足度の高い1本に仕上がっています。
スペック
- 長さ 7.4フィート
- 適合ルアーウェイト 0.5gから12g
- 仕舞寸法 114.5cm
おすすめのアジングロッド: その③
シマノ(SHIMANO) メバリング アジング ロッド 18 ソアレ SS S76UL-S
中級者におすすめのミドルクラスロッド
シマノ(SHIMANO) メバリング アジング ロッド 18 ソアレ SS S76UL-Sは、エントリーモデルよりもステップアップしたロッドを求めている中級者におすすめのロッドです。シマノオリジナルの耐久性向上技術である「ハイパワーX」を搭載し、ロッドの無駄なねじれが少なくアングラーが狙った場所にキャストできます。
頭の切れるアジと対決するにはこのロッド!
そして、 ソアレ SS S76UL-Sは、軽量ジグヘッドとの相性が良好な点が特徴です。特に漁港や防波堤を回遊しているアジは、頭がよく、なかなかヒットしないと言われています。そんな味をヒットさせるには、軽量ジグヘッドを自在に扱い、アジを騙す技術が要求されます。そんな頭の良いアジと相対するときに持っておきたいロッドです。
スペック
- 全長2.29m
- 自重 72g
- 適合ルアー重量 0.5から5g
おすすめのアジングロッド: その④
ダイワ(Daiwa) アジングロッド スピニング アジング X 59UL-S 釣り竿
ダイワの代表モデルを低価格で欲しい人におすすめ
これからアジングロッドを選ぼうとしている人は、是非「ダイワ(Daiwa) アジングロッド スピニング アジング X 59UL-S 」を候補に入れてみてください。ダイワのロッドといえば、ライトフィッシング向け上位モデルの月下美人が有名ですが、アジングXは、月下美人の技術を盛り込んだ贅沢なエントリーモデルとなっています。
ダイワのオリジナルテクノロジーであるブレーディングXをエントリーモデルながら搭載し、経験者も満足させる操作性を実現しています。狙ったところにキャストする性能、ルアーを思い通りに動かせる性能はエントリーモデルとは思えません。初心者を卒業しても長く使っていけるコスパの高いアジングロッドです。
大き目のアジからメバルまで守備範囲
アジングXは、1万円を切る格安なモデルとなっていますが、作りが簡素で耐久性が低いというわけではありません。25㎝を超える大型のマアジの引きでも十分に耐えられるほか、中型のメバルであれば、アジングXでも対応できます。アジに似たサイズであれば、いろいろな魚を狙える守備範囲の広さも魅力です。
見た目はエントリーモデルらしからぬデザイン
エントリーモデルと聞くと、見た目が何となく安っぽいというイメージを抱く人もいるかもしれませんが、アジングXは見た目にもこだわったエントリーモデルです。全体的に黒をベースとした高級感あふれるデザインで、十分物欲を刺激するデザインです。安かろう悪かろうともいわれるアジングロッドですが、アジングXは安価でも十分な性能です。
- 全長1.75m
- 仕舞寸法92㎝
- 自重98g
- ルアー重量0.3から5g
おすすめのアジングロッド: その⑤
ダイワ(DAIWA) アジングロッド スピニング 月下美人 74L-S アジング メバリング釣り竿
アジング上級者をも満足させる上位モデル
ダイワ(DAIWA) アジングロッド スピニング 月下美人 74L-S は、釣り人の間で「月下美人」といえば通じるほどのダイワの代表モデルです。74L-Sは、アジング上級者も満足させる完成度の高いロッドとなっています。大型アジの強い引きでも的確にロッドを操作できるフィット性の高いグリップなど、きめ細かい配慮が魅力です。
高感度・高耐久性に優れたロッド
月下美人74L-Sは、「メガトップ」と呼ばれるダイワオリジナル技術で開発されたカーボントップを採用しています。元来カーボン素材のロッドは、手に伝わる感触に優れており、上位モデルのロッドに採用されていますが、74L-Sはアングラーに伝わる感触の感度がさらに高まっています。
74L-Sに搭載されているメガトップは、手に伝わる感触と同時に、竿先の動きも、魚の動きを正確にキャッチしアングラーに視覚的情報ももたらします。アタリが僅かに遅れるとされているスプリットリグ使用時でも、バラシが少なく正確な合わせを可能にしています。
棚を制する操作性
アジングにおいてまず重要な点は、アジが潜んでいる棚を探り当てることです。表層から深層までくまなく泳ぐアジは、棚探りが釣果を左右するといっても過言ではありません。74L-Sは操作性の高いロッドで、浅い棚から深い棚まで自由自在に探れます。他のアングラーよりもアジが潜む棚を仕留められれば釣り上げられる確率もぐっと上がります。
そしてアジングにおいて、棚を探る縦の動きも重要ですが、アジをおびき寄せる左右、つまり横の動きも重要になります。特にアジが表層を泳いでいるときは、ルアーを左右に動かした方が、アジの興味をひきやすくなります。月下美人74L-Sは、どのような動きでもアングラーの思い通りにロッドを動かせる、上位モデルにふさわしい性能です。
スペック
- 全長2.24m
- ルアー適合重量0.6から10g
- 自重92g
おすすめのアジングロッド: その⑥
ダイワ(DAIWA) アジングロッド スピニング 月下美人 MX 55L-S
上位モデルとも遜色ないミドルクラスロッド
ダイワ(DAIWA) アジングロッド スピニング 月下美人 MX 55L-Sは、エントリーモデルよりも1段上のロッドを探しているひとにおすすめです。月下美人の特徴といえば、アングラーの思い通りにロッドを動かせる高い操作性が魅力ですが、MX55L-Sにもその高い操作性を持ったロッドです。
HVFナノプラスと呼ばれるダイワオリジナル素材をロッドに採用しており、大型のアジとのファイトにも安心して臨める高耐久性と、取り回しの容易な軽量化を実現しています。東レと共同開発したロッドのための素材をミドルクラスモデルにも採用しています。
アングラーの立場に立ったきめ細かい作り
MX 55L-Sはロッド全体の完成度も高いモデルですが、細かい部分の配慮も行き届いたロッドといえます。ラインガイドは、アジングロッドでは珍しい中口径サイズになっています。これはラインをより通しやすくしてほしいというユーザーからの要望と、短めのロッドレングスでもラインの通りを向上させ飛距離アップを目的としているためです。
そしてグリップ部分は、手に自然にフィットするように改良されたグリップを採用しており、防寒着のような厚手の服装の時でも、手に自然になじみます。このような完成度の高いモデルながら、価格は2万円を切る価格帯を実現しており、上位モデルまでは届かなくとも、ダイワのレベルの高さを実感できるアジングロッドになっています。
スペック
- 全長1.65m
- 自重62g
- 先端径0.8㎜
- 適合ルアー重量0.3から5g
おすすめのアジングロッド: その⑦
ダイワ(Daiwa) アジングロッド スピニング 月下美人アジング 71UL-S
浅い棚を得意とするロッド
ダイワ(Daiwa) アジングロッド スピニング 月下美人アジング 71UL-S は、表層の棚を重点的に狙いたいときに特に能力を発揮するアジングロッドです。アジは、深層、表層、中層と様々な棚を回遊していますが、特に浅めの棚を泳いでいるアジは動きが活発であるのが特徴です。
浅い棚を活発に泳いでいる際には、ルアーを盾に使うのではなく、どちらかというと、ルアーを横に動かし、アジが食いついてくるのを待ちます。そして、アタリが来た際にも、ロッドの大きな動きはあまり必要とせずに、必要最低限の合わせを行えば、ロッドが自動的にアジの口にフックを掛けてくれるようになっています。
軽量モデルで腕力に自信がない人にもおすすめ
月下美人アジング 71UL-Sは、他の月下美人シリーズと比較しても、軽量な部類に入ります。そのため、初心者で腕力に自信がない人でも扱いやすい利点があります。また、釣りを始めたての人が悩む点がキャスティングですが、軽めのロッドのため、少ない力で遠投も可能です。
スペック
- 全長 2.16m
- 先端径0.8㎜
- 適合ルアー重量0.8から9.4㎜
- 仕舞寸法112㎝