カワテブクロとは?もはや完全に男性のアレなヒトデの生態や会える水族館も

カワテブクロはTwitterやInstagramなどのSNSでもたびたび話題になります。水族館で見かけた人が動画や写真を撮って投稿する場合が多いですが、中にはオリジナルグッズを作っている人もいるようです。

ネットでの声

ネットでは好意的な声からネタとして扱う人まで様々です。「名前そのまま」「ゴムみたい」「かわいい」という声の他にも、『スポンジボブ』に登場するキャラクターであるパトリックにたとえる人もいます。もちろん男性器に見える人も少なからず存在し、中には画像を加工してわざとモザイクをかけたものを投稿する人もいます。

カワテブクロの裏側ってどうなっているの?

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ピンクの体にオレンジや赤の模様があるカワテブクロ。かわいらしい色づかいですが、その反対側はどうなっているか知っていますか?ここでは文字通り「カワテブクロの裏側」に迫っていきたいと思います。

溝の中には足がある

カワテブクロを裏返すと、5本の腕に沿って溝があります。その中には無数の管足(かんそく)と呼ばれる足があり、これを使って移動しています。管足の先は小さな吸盤のようになっており、その吸盤のおかげで垂直な岩や水槽のガラスにもくっつくことができます。また、貝なども管足を使ってこじ開けてしまいます。

胃袋を出して食べる!?

腕の根元の中央部分は盤(ばん)といい、その中心に口があってそこからエサを食べて生きています。有機物などの小さなエサは管足を使って口に入れて食べますが、魚などの死骸のような大きなエサは口から胃袋を出し、エサを覆って体外で消化します。エサの大きさにもよりますが、消化には半日から数日かかります。

カワテブクロって食べられる?

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カワテブクロは見た目はふっくらしていておいしそうに見えなくもありませんが、食べることはできるのでしょうか?同じ棘皮動物の仲間であるウニやナマコはよく食べられているため、カワテブクロも食べられるのか調べてみました。

食用には向かない

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カワテブクロを食べた事例は残念ながら見つかりませんでしたが、そもそもヒトデ自体が食用には向きません。栄養価が低く、内臓は渋くておいしくないためです。ただ、熊本県天草諸島ではキヒトデというヒトデの卵巣を塩ゆでして食べるという習慣がありますが、それも一部の地域にとどまります。

有毒成分があることがあるので注意!

ヒトデは外敵から身を守るためサポニンという成分を持っています。これは少量であれば抗酸化作用などを発揮し健康に良い成分ですが、ヒトデは含有量が多いので食べると強い苦みや刺激を感じます。

また、有毒な種類でなくても、大量に摂取すると体に悪影響を及ぼす鉛やカドミウムなどの重金属を体内に持っている場合があります。そのためもしどうしても食べてみようと思うのであれば水質の悪い場所で獲れたものは避け、自己責任で行ってください。

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