苦悩の梨はどんな拷問器具?使用方法や目的を解説!使ってみた人もいる?

拷問を目的とした器具として開発されましたが、拷問という目的では採用されていたのは、18世紀まででした。文明の進歩が飛躍的にのび始めた18世紀には、すたれていきました。さらに、拷問者が簡易的に行えるよう技術の粋を施した拷問のやり方が生まれたきたからなのか、倫理的な観点からなくなっていったのかは、定かではありません。

現代ではSM用として使用されることも

Sponchia / Pixabay

現代においては、拷問で使われることはないですが、性的嗜好のための道具として使われることはあります。特に、加虐性愛や被虐性愛を持つもの俗にいうSMの世界では、苦悩の梨を使用してプレイを行う人々もいます。構造上、無理な使い方をすると危険ですので、ご使用する場合はしっかりと把握した上で使用する必要があります。

ヤフオクに出品されていたことも

geralt / Pixabay

18世紀までに使われていたものではなく金属加工の職人の方がレプリカとして売り出したことがありました。実際中世に使用されていたものは博物館などでしか見ることができないそうです。博物館と言えば静岡にある少年少女博物館をご存知でしょうか。拷問の世界とはまた違いますが怪しい世界観に興味がある方は是非こちらの記事もご覧ください。

実際に苦悩の梨を使ってみた人の感想は?

Tumisu / Pixabay

世の中には現に今の時代に使用した人々もいます。彼らは、この器具を使用してみてどのように感じたのでしょうか。経験していない人から見れば、想像することしかできませんが、それでも充分えもいわれぬ感覚に襲われてしまうかもしれません。ほとんどの人々は、仮に興味があったとしても実際に行う気にはならないといえます。

生涯味わうことの無い恐怖

xusenru / Pixabay

苦悩の梨を口に使用した人の話では、口が裂けてしまうほどまで拡張はしなかったようですが、経験したことのないような恐怖と恥辱を味わったそうです。口が開きっぱなしのこともあり、当然ものを飲み込むことも出来ないので、よだれが垂れ流し状態になったそうです。唾液が絶えずでることから、より淫靡な雰囲気を醸し出しているととも言えます。

本当は使われなかった?苦悩の梨の問題点

RobinHiggins / Pixabay

ここまで、おどろおどろしい詳細をご説明してきましたが、実は構造的に欠陥があったともいわれています。まだ、中世ヨーロッパという技術も発展段階の時代でもあり、想像している効果や遂行する上では、実はとても困難だったのではという推測もあります。どのような点で問題があったのか、1,2点ほどあげてご説明していきます。

当時の技術では強度が確保できない?

kiragrafie / Pixabay

身体を痛めつけるどころか、当時の技術では器具の方が壊れてしまうのではないかと言われています。また、より拷問に特化させるのであれば表面を滑らかにするよりは、凹凸があったり、棘があったほうが良いのではという声もあがっています。なので、実際のところは単に自白をさせるための脅しに使われていたのではないという説もあります。

開いた苦悩の梨は元に戻らない?

Mandyme27 / Pixabay

さらに苦悩の梨は、部位によっては内側の肉を挟んでしまうため、開いたままもとに戻らないのではないかという指摘もあがっています。また、そうなると体の中で広がったままになってしまうので、自白したところで抜けなくなってしまうのではとも言われています。実際、自白に追い詰められる段階の頃には相当広がってる可能性があります。

苦悩の梨の他にもある!残酷な拷問器具

FuN_Lucky / Pixabay

苦悩の梨だけでも十分恐ろしいですが、他にもたくさんの拷問器具があります。ここでは代表的なものからマイナーなものまで述べていきます。拷問器具に関しては、ネーミングもユニークなものが多く、名前からは想像するのが難しいものがたくさん存在しています。どれも残酷で恐ろしいものばかりですが、いくつかこれからご紹介していきます。

ファラリスの雄牛

拷問器具でも最も残酷で名高いものですが、実際はほぼ処刑器具です。真鍮製の牛を模したもので、中が空洞になっていて広さは人が一人は入れるくらいになっています。そこに人を入れて、外から火を焚き中を熱くします。中でもだえ苦しぬ人の声を変換して牛の唸り声のように聞かせる演出まで施されている残虐すぎる設計までされています。

さらに悪趣味な趣向

Pexels / Pixabay

牛の中で焼き殺されたものの遺体は、高温で熱せられることにより最終的に宝石のような骨をなってしまいます。それを、アクセサリーであるブレスレットとして使っていました。製作者のぺりロスは、支配者ファラリスの残虐の指示により、この装置の最初の犠牲者になりました。皮肉にも最後の犠牲者は、ファラリス自身だったとも言われています。

異端者のフォーク

文字通りに宗教がらみのもので中世ヨーロッパで使われていました。反カトリック教の立場の者に使用されました。画像のように両端がフォークの先のような形になっていて、対象者の首にとりつけます。基本的には対象者がカトリック教会に対して批判的な発言をしたことに対して、その発言を撤回するまで装置を外すことが許されないという代物です。

ネズミ拷問

manfredrichter / Pixabay

古代の中国や中世ではドイツで主に行われいました。色々なやり方があります、ここでは一例を紹介していきます。飢えているネズミたちを入れた容器を対象者の腹に設置し、容器上部を高熱で温めていきます。すると、ネズミたちは騒ぎ出しあたりかまわずかじり、熱さから逃れようとします。最終的には、対象者は腹をかじられまくって死に至ります。

NEXT スカフィズム