ピンギキュラはムシトリスミレ属です。花はスミレの花に似て可愛い花を咲かせます。ムシトリスミレは種によって育てにくいものもあります。80種くらいありますが、温帯低地生のものが育てやすいです。養分が少ない湿った土が適しています。明るい日陰で育てます。挿し葉で増やしたり、株分けで増やすことが可能です。
スミレにそっくりな花を咲かせる?粘着式のムシトリスミレ
ピギンキュラや、朧月、エセリアナなどが観賞用に出回っています。葉の表面から粘着する消化液を出して虫をくっつけて消化します。花は可愛いのですが、自然界を生きて行くための手段は恐ろしいですね。
落とし穴式のフクロノユキシタ!生物学にも貢献?
セファロタスフォリキュラスといいます。オーストラリアのかぎられた地域にしか生息していません。バラ目として分類されていましたが、分子生物学が発展すると、カタバミ目に分類されることになりました。
小さく可憐な花を咲かせる吸い込み式のミミカキグサ
ミミカキグサは200種類が確認されています。タヌキモ属の中で、地上に生える種類をミミカキグサ、水中に生える種類をタヌキモ類と分けられます。捕虫器は地中、水中の根や茎にあります。目視では確認できない小さなフクロです。
水中で生活する食虫植物!挟み込み式のムジナモ
モウセンゴケ科ムジナモ属の水生植物です1属1種です。多年草です。葉の先端に小さな二枚貝のような捕虫器があり、虫が入ると50分の1秒という速さで口を閉じます。昭和41年にムジナモの自生地が国立天然記念物に指定されています。羽生市の法蔵寺沼で、現在日本で唯一の自生地とされています。
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日本で見られる食中植物と植物園
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日本の植物園でも食中植物を見学できます。ついでに珍しい植物も見学して見ましょう。植物ってとても不思議な生物ですね。種類も形も様々で知れば知るほどエイリアンです。地底深くにいたり、一千年も生きていたり。植物園行って見ましょう。
夢の島熱帯植物園
東京都江東区の夢の島にある巨大な温室です。ゴミ処理の熱で、冷暖房を行なっている施設です。木製シダと水辺の景観、ヤシと人里の景観、小笠原の植物とオオギバショウの3つのエリアで構成しています。大温室を抜けると食虫植物の温室があります。ハエトリグサ、サラセリア、ムシトリスミレ、ミミカキグサ、タヌキモなど盛りだくさんです。
海洋公園熱帯ドリームセンター
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ブーゲンビリアやランが20000種以上も咲き誇る沖縄海洋公園のなかに、なんと食虫植物やオオエニバスも栽培されています。ウツボカズラやモウセンゴケの仲間サラセニア、ブロッキニア、ヘリアンフォラなど、一目観たい食虫植物がたくさんあります。食虫植物好きにとっては夢の世界です。
特大の食虫植物と特大の変な植物
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大きな食虫植物は小さなペットがいる家庭では栽培すると危険です。ネズミくらいは消化してしまいます。またラフレシアのように近年まで食虫植物と思われていた最大の花やショクダイオオコンニャクのように花が開くときの強い匂いに食虫植物を疑られたものめあります。
ネペンテス・アッテンボロギ
30㎝ほどの捕虫袋を持つネペンテス アッテンボロギは、クマネズミも捕らえて捕食してしまいます。フィリピンのパラワン島高山地帯で発見されたのは2009年のことです。比較的最近のことで話題になったのは記憶に新しいことです。
ショクダイオオコンニャク
別名スマトラオオコンニャクです。ウツボカズラに間違われることもあります。数年に2日間しか花を咲かせません。花は強い腐臭を放ちます。土の中のコンニャク芋は3mにもなります。日本でも各地の植物園にあり、花が咲くと話題になります。
花は可憐なものというイメージはここまででも十分打ち砕かれましたが、花は面白い、植物は楽しいとより興味を惹かれてきましたね。生物同士ですから、大切にしていい関係を築いていきましょう。
ラフレシア
これです。子供のころ知った人喰い花。ラフレシアは世界最大の花で、ボルネオ島のジャングルに生育しています。食虫植物だと言われていました。コガネムシがたくさんよってきています。受粉のためです。花は生涯に一度しか咲きません。しかも3日から5日だけです。花のサイズは最大で90㎝ほどです。昔は8mだとされていました。
見た目もかわいい!ユニークな食虫植物
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ホームセンターや街の花屋さんで、観葉植物と並んで販売されている食虫植物ですが、興味は人それぞれです。花の形や色がそれぞれ個性的で、眺めているうちに収集してしまったりします。捕獲の仕組みに惹かれてしまったり、形の愛らしさに栽培を始めたり、何種類も育てています。
貴重な品種もありますから、こうして認められると種の保存に力になります。食虫植物は元々厳しい環境に適応するため進化をしてきました。栽培はそんなにハードルは高くないので明日からでも楽しむことができます。