こちらは2010年にネブラスカ州で、ボアコンストリクターを首にかけてたわむれていた男性が、そのまま締め付けられて窒息死したという事故です。
蛇は空腹状態でなく、捕食対象と間違えた可能性は低いとされています。人間は一緒に楽しく遊んでいるつもりでしたが、取り返しのつかない事態になってしまいました。
「特定動物」に該当するボアコンストリクター
犬や猫とは異なり、ボアコンストレクターのような生物は、政令により特定動物に指定されているため、公的な許可を取得する必要があります。
特定動物って何?許可はどうやって取るの?本当は飼わない法がいい?次からは過去の事故例を交えつつ疑問に答えていきましょう。
「特定動物」とは?
ペットとして世界中で広く流通しているボアコンストリクターですが、大型の蛇で事故例もあるとういことで、日本では動物愛護法にる飼育制限がかかっています。
飼育するには地方自治体の許可や、マイクロチップの埋め込みなど、厳密な管理が義務付けられた動物です。手続きの不備などが起きないよう、各団体に詳細を問い合わせてください。
ボアコンストリクターは特定動物から外されるべき?
ボアコンストリクターの事故例については先に触れましたが、では、個人としての飼育を禁止した方がよいのでしょうか?
決して獰猛ではありませんが、攻撃や逃走などトラブルが起きた際の対処が難しいため、特定動物の指定を外さないまでも、個人での飼育を禁止すべきという声もあります。
2012年に発生した日本国内の負傷事例
東京都では、逃げ出したボアコンストリクターが女性に噛みつき、巻き付いて締め上げるという国内初の負傷事例が発生しました。飼い主である都内在住の男性は書類送検されています。
被害者が成人女性であったから、体力的にも判断的にもまだ無事で済んだものの、これが幼い児童であったら最悪の事態が起きていた可能性もあります。
日本でも摘発された無許可飼育
また特定動物としての許可を得ず、無断で飼育している悪質なオーナーもいます。ボアコンストリクターが逃げ出したことにより発覚、近所で捕獲されましたが、そのまま街中や学校の近くに逃走でもしていたら大変な騒ぎになっていたことでしょう。
安易な気持ちで危険性の高い生き物を入手し、ずさんな管理で飼育するなどあってはならないことです。
温和な反面、飼育には細心の注意も
ボアコンストリクターが攻撃的な手段に出るのは、必ずしも怒りや空腹のためとは限りません。結果的に人に危害を加えてしまったとしても、彼らは単に脅え、身を守るための手段としている場合だってあるのです。
遠い国まで連れてこられて一方的に猛獣呼ばわりなんてあまりに気の毒な扱いです。
ヘビにまつわる雑学
ここからは閑話休題です。ボアコンストリクターに関わらず、蛇全般に関する雑学知識を学んでいきましょう。
蛇に興味があるあなたはいくつご存知でしたでしょうか?もちろんすべて知っているという方は、みなに誇るべきスネークマスターです!どうぞこの知識をみんなに広めて蛇の魅力を伝導してください。
空飛ぶヘビがいる
この世界で唯一の空飛ぶ蛇、それがトビヘビです。厳密にいえば自ら羽ばたくわけでなく、ろっ骨をムササビのように広げ気流に乗って滑空するのです。
その距離なんと100m!体をうねらせ方向転換もできるというスーパーテクニックの持ち主です。もし知らずに見かけたら神の使いかと勘違いしてしまいそうですね。
年単位で食べなくても死なないヘビがいる
蛇の中でも数種類のものは、餌がない状況が続くと自ら新陳代謝をコントロールし、省エネモードになることで飢餓状態を乗り切ることができるのです。
冬眠の作用とよく似ています。我々人間と根競べしたら、確実に蛇に軍配が上がることでしょう。