『魚』に『右』で何と読む?その意味が分かると怖い話と真相を徹底考察!

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しばらく呆然としてしまった男性ですが、突然ある言葉を思い出します。「『魚』偏(へん)と『右』で何と読むか」これが解決に繋がるかもしれないと思い、姉に尋ねました。すると姉は、一時押し黙った後に「小さい頃にも、いつもその質問をしていたけれど、なんで今そんなことを聞くの?」と、涙声で答えました。

姉は続けて、「小さい頃、何度もしつこく聞いてくるから『わからない』と答えた」「数日後に男性は、『魚に右と書いて、へびと読むんだよ』と言ってきた」「それを聞いて母親に確認をしたら、『そんな字はない、間違いだ』と言われた」と話しました。男性には、質問をした記憶が全くありませんでした。

『へび』と読むことを教えたのは知らない女の子

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「母親に間違いだと言われて、そんな嘘を誰に教わったのかを男性に質問したら、『知らない女の子に教えてもらった』と男性は答えた」姉は、ここまで話して何かに気がつきました。「へび・女の子」など、その後の姉の言葉が耳に入らないほど絶望的な気持ちになった男性は、ふと窓に目をやりました。窓ガラスにあった手の跡は消えていました。

『魚』に『右』の話の真相を考察

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『さかな』に『みぎ』で、なぜ『へび』になるのか?『さかな』に『みぎ』という鍵となる言葉の意味や、「『さかな』に『みぎ』と書いてなんと読むのか?」という、女の子の質問の意図についてを考察します。

意味が分からないとオチが分からない

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『さかな』に『みぎ』という言葉の意味を理解しないと、この話の本当のオチが分かりません。『さかな』に『みぎ』は、『魚』に『右』とは限らないので、この字でどうして『へび』になるのか?を考えてしまうと混乱してしまいます。『魚』に『右』は、現実には存在しない言葉です。



魚『偏(へん)』に右とは1度も言っていない

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「『さかな』に『みぎ』と書いてなんと読むのか」と質問されると、大半の大人は『魚』に『右』の漢字を想像してしまうでしょう。しかし、この漢字で考えてしまうと答えにはたどり着けません。そもそも少女は「漢字がよくわからない」と言っています。その上で、『さかな』と『みぎ』の漢字のことを聞いています。

本当は『逆名』と『身義』と言う説

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『さかな』は『逆名』で、『みぎ』は『身義』だと言う説があります。『逆名(本来の読み方は「ぎゃくみょう」です)』とは、生前につける戒名のことです。修行者ではない、一般人にとっての『戒名』とは、死後の名前を指します。『身義』とは、真名(まな)のことだと言われています。『真名』とは、本名または魂の名前のことです。

「あなたの『戒名』と『真名』は、なんて読むの?」つまり、「死んだ後のあなたを、なんと呼んだらよいの?」「あなたの魂の名前を教えて」と、少女は聞いてきたと解釈できます。神話や呪術の世界では、真の名を知られることは相手に支配されることに繋がります。

女の子は蛇の化身だった?

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霊能者の、「今の状態は相乗効果によるもの」「女の子は生前、頻繁に竹やぶで遊んでいた」という話から、女の子と竹やぶの蛇は、男性と出会う前から深い関わりがあったと推測できます。女の子と蛇が別の個体として働いて、相乗効果が起きたのではなく、すでに魂が混ざり合ってしまった状態だったために、相乗効果が起きた可能性があります。

大量の蛇と混合してしまった女の子の魂、この時点で女の子の『逆名』や『身義』が『へび』になったと思われます。幼い頃の男性が、女の子の『真名』が『へび』だと知った時、なにを考えていたでしょうか?「もっと一緒に遊びたい」と思っていたとしたら、それが『真名』を知る相手からの命令として、女の子を縛っていたとも考えられます。

ベランダの端に置かれた白南天の木の効果とは

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南天(ナンテン)は、「難転(難を転ずる)」を連想させるため、厄災を退ける力がある縁起の良い木として親しまれてきました。果実や葉は鎮咳作用がある生薬にもなります。主人公の男性の厄災を払うには最適な植物だといえます。逆に縁起が悪いという噂がある、シュロの木の真相を知りたい方は、こちらもご覧ください。

南天は厄除けや魔除けになる

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南天には、白南天と朱(赤)南天があります。家相学や風水では、凶とされる場所や、鬼門に南天を植えると、不浄や穢れを払えると言われています。白南天は表鬼門(東北)、朱(赤)南天は裏鬼門(南西)に植えるのが吉とされています。

南天の果実は「のど飴」としても有名な鎮咳薬

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南天の果実(南天実)は、気管支喘息や百日咳などの咳を止める鎮咳薬として、昔から使われてきました。江戸時代の文献では、「咳には、乾燥させた南天の果実を砂糖と混ぜて煎じて飲むと良い」と記載されています。

しかし、南天の果実に含まれる「ドメスチン」という成分は、咳止めに効果がある反面、たくさん摂取すると知覚神経や運動神経を麻痺させる恐れがあります。用法や容量を間違えると大変危険なので、扱うには注意が必要です。

南天の葉には腐敗を抑える作用がある

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南天の葉(南天葉)は、胃を丈夫にする作用や解熱、鎮咳作用がある生薬です。南天の生の葉に含まれる「シアン化水素」は、強い殺菌作用があり、食品の腐敗を抑えるのに役立ちます。「シアン化水素」は猛毒として知られていますが、含有量は極微量なため、人体に危険はほとんどありません。

祝儀の際に出される赤飯には、南天葉を添える風習があります。縁起が良い上に防腐作用もあるため、食べるまでに時間がかかる祝儀などの料理に添えられたのだと考えられています。現在は赤飯に、プラスチック製の南天の葉を模したものが添えられ、縁起が良いだけではなく彩りも良いために、風習は受け継がれています。

古来から世界中で崇められ恐れられた蛇

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蛇は、独特な姿で毒をもっており、脱皮をして成長していく生命力から、「生と死の象徴」「豊穣の象徴」「神の使い」として、蛇を崇める風習が世界中で発生し、古来から人々の信仰の対象でした。また、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教では、「悪魔の化身」「悪魔そのもの」とされてきました。



ギリシャ神話での蛇は「生命力の象徴」

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1匹の蛇が巻き付いている杖は、「アスクレピオスの杖」と呼ばれ、「医療や医学の象徴」として世界保健機関のシンボルにもなっています。この杖を救急車に描いている国も多く、軍医や衛生兵などの兵科記章にしている軍隊もあります。

1匹の蛇が巻き付いた杯は、「ヒュギエイアの杯」と呼ばれ、「薬学の象徴」とされています。このように、ギリシャ神話に登場する「生命力の象徴」としての蛇を含んだシンボルが、欧米では多く存在しています。

インド神話に登場する「ナーガ」と呼ばれる蛇神

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インド神話には、「ナーガ」と呼ばれる蛇神が登場し、宇宙の創造や世界の構成において重要な役割を果たしています。このような蛇神の形象が中国に伝わり、竜のデザインに反映されたとも考えられています。

日本でも蛇は信仰の対象となっている

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日本でも、蛇は「豊穣の神」「天候の神」として信仰の対象となっています。また、閉じることのない目や光を反射する鱗が鏡を連想させるため、太陽信仰における対象にもなっています。また、弁才天では「神の象徴」や「神の使い」として蛇が置かれていることもあります。日本に生息する蛇について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

書物では、「古事記」に「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」が登場します。「日本書記」には、百襲姫の三輪山伝説や箸墓伝説が記載されており、百襲姫は「大物主(三輪山の蛇神)」の妻となります。「平家物語」では、「緒方維義の祖先は明神の化身たる大蛇」と、「祖蛇信仰(蛇を先祖とした信仰)」を、権威として利用したことが記されています。

意味が分かると怖い『魚』に『右』の話

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主人公の男性は、「偶然1番悪い部屋に住んでしまった」「偶然女の子と波長が合っていた」ただそれだけで、幼少の頃から狙われ続けていました。そして、霊感がないにもかかわらず、霊障によって「死の世界」へ引っ張られてしまいます。これは、だれにでも起こりえる厄災だと言えます。

女の子も蛇に引っ張られてしまった可能性があり、主人公の男性も危ういところでした。幼少の頃に出会っていたはずの、女の子の記憶が男性にはなく、狙われ続けているという自覚が全くない状態で、人間にしか見えない女の子に『戒名』と『真名』を聞かれます。もしも、何かを答えていたら、男性は女の子と同じ状況になっていたかもしれません。

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