『魚』に『右』で何と読む?その意味が分かると怖い話と真相を徹底考察!

夏休みに入り、就職して家を出ていた姉が帰省してきました。男性は、「何かが憑りついているのが体調不良の原因であれば、お祓いをすれば治るのではないか」と考え、姉に相談しました。姉は少し考え込んでから、「なにも見えない」「就職してから、霊感が弱くなった」と言いましたが、「ある人に電話してみる」と、部屋を出ていきました。

『魚』に『右』のあらすじ③霊能者の女性に会う

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姉は、「会社の先輩が行く馴染みのバーの年配女性オーナーは、霊視が凄いと評判の霊能者だ」「自分も初めて会った時に、『霊感が弱まっている』と指摘された」「先輩のおかげで、半年先まで埋まっていた霊視の予約が2週間後にとれた」と男性に話しました。男性の父親は鼻で笑っていましたが、母親は「治る可能性があるならば」と大賛成でした。

姉の紹介で霊能者に会いに行った

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2週間後、男性はバーへと向かいます。咳が酷く新幹線での移動は大変でしたが、母親と姉に付き添ってもらい、なんとか辿り着きました。霊能者は、男性を見るなり「なるほどね」と笑いながら言いました。男性の現状がわかっているようでした。男性は、霊能者に促されて、タロットカードの中から2枚のカードを選びました。

住んでるマンションが蛇に祟られている

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霊能者は、氏名と住所・部屋の間取りを男性に書かせました。「住んでいるマンションが建っている所は、昔は竹やぶだった」「たくさんのヘビがいたが、今は無数の死骸が見える」「マンションで一番悪い位置に勉強部屋がある」と、霊能者は男性を見ながら伝えました。

女の子も男性に憑りついていた

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「あと、右肩に女の子が憑いている」と霊能者が言いました。男性は、公園で出会った少女のことを思い出し、背筋が寒くなりました。男性の隣にいた姉も、思い当たる節があるようでした。「随分と波長が合うのだろう」と、霊能者は付け加えて言いました。女の子の特徴を知りたかったのですが、男性には確認する勇気がありませんでした。

『魚』に『右』のあらすじ④お祓いをしてもらう

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霊能者は、「男性がタロットカードの1枚目を選んだ時に、『死』を意味するカードだったので、男性の寿命が尽きると思い肝を冷やした」「でも、2枚目に選んだカードは、1枚目の意味を打ち消すカードだった」「もう大丈夫、安心していい」と、ゆったりとした口調で言いました。

白南天の木を毎朝拝む

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「どうすれば男性の病気が治るのか」を姉が尋ねます。霊能者は、「ベランダの端に白南天の木を置くこと」「毎朝、ベランダの白南天に手を合わせて拝むこと」「そうすれば、病気は治る」と、姉に向かって答えました。

女の子を祓ってもらった

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「病気の原因は、竹やぶのヘビによるものか」「女の子の霊によるものか」と姉が質問すると、「今の状態は相乗効果によるもの」「女の子は生前、頻繁に竹やぶで遊んでいた」「女の子は、今から祓う」と霊能者は答え、男性に憑いた女の子のお祓いを始めました。

お祓いが終わり、男性たちは店を出ました。帰りの道中で男性は、女の子の話が出た時の姉の反応について、思い当たる節があったのかを質問します。姉は、「塩を振りかけた時、男性の横に目を閉じた女の子の顔が見えた」と答えました。姉が続きを言いかけたところで、母親が「もう、そんな話は止めなさい」と会話を遮りました。

憑りついていた女の子と公園の少女は同一人物か?

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霊能者が祓った女の子や姉が見た女の子は、男性が公園で出会った少女と同一人物だったのか、男性は困惑しました。何故かというと、公園で出会った少女が、生きている人間にしか見えなかったからです。



咳がぴたりと止まった

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男性がバーから帰宅した翌日、父親が市内中を車で回り、どうにか白南天を入手できました。霊能者の指示に従い、白南天の木をベランダに置いて、毎朝家族で拝みました。そして1週間後、男性の咳はピタリと治まりました。これには、信心深くない父親も「不思議なこともあるもんだ」と驚き、母親は涙を流して喜びました。

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