「飛影はそんなこと言わない」って何?
ネット上で検索してはいけない言葉になっているほどの言葉ですが、セリフを発したキャラクターは誰しも読んだことのあるあの人気漫画の登場人物です。
しかし、その人物の名前が出て来るこの言葉は、そもそも何なのか意味が分からないし、検索してはいけないほどの恐怖を感じるものでもありません。いったいどういう意味が込められているのか、その調査を行っていきましょう。
検索してはいけない言葉をして有名
飛影とはそもそも幽遊白書という大人気漫画の登場人物です。登場は主人公が霊界探偵として活躍する初期のころから登場する人物で、非常に人気の高いキャラクターでした。
そんな人物名が登場するこの検索禁止の言葉は、とある一つのAV作品から誕生したとうわさされています。
その作品は結論から言うと、お蔵入りになるような内容だったのですが、その作品内でどうやら漫画の飛影ではあるまじき発言内容を発したことからこの言葉が誕生したようです。
そして、この一文を検索すると、あまりにもひどいこのAVの内容にヒットするということで検索してはいけない言葉と認識されるようになったようです。とはいえ、一般的な検索してはいけない言葉と比べ恐怖映像やグロ映像とは違うので安心できます。
AVの素人女性が言った発言が元ネタ
この一文が誕生した元ネタは何かというと、先ほどお伝えした過去に作られたAV作品になります。そこの登場する素人の女性が発言したこの言葉を発言したところを発端にして、この一文が誕生したのです。
連載初期の言動を指す意味もある
元々の言葉の誕生はAVの素人女性の言葉といわれているのですが、数多くの人の目に留まり面白半分で使われることの多くなっていきます。その結果、実際の漫画連載初期の飛影の行動を指して使用されるようにもなります。
けっして、揶揄するような意味で使わているわけではなく、単純に面白半分で使用しているだけですが、連載初期の飛影のキャラクターと照らし合わせて、この言葉を使って面白半分にして笑えるような内容になっているのです。
「飛影はそんなこと言わない」本当は言っていない?
検索してはいけないとまでなったこの言葉ですが、概要が分かったところでより具体的な情報を見ていきます。この言葉を聞いたことがある人自体は多くいるでしょう。しかし、その内容ははっきり分かっている人は少なく真実でない部分があります。
なかでも最も勘違いを起こしている内容が、実はこの言葉、厳密にはAVの作品中では発言さえれていないのです。確かに誕生のきっかけにはなったのでしょうが、とある企画と混同して出来上がった言葉になるのです。詳細を見ていきましょう。
動画には発言は残っていない
実際にはAV動画内で発発言されていないとはどういうことなのか、順を追って説明しましょう。詳細な内容は後述しますが、このAV内ではどうやら女性が男性との行為を、鞍馬と飛影が行っていると妄想したことから始まります。
そして、行為に及ぼうとしたタイミングで、女性の方が男性に向かって鞍馬と発言しているのですが、男性側がママと聞き間違いをしたのです。当然聞き間違えした男性側は、女性のことをお母さんと呼びます。
当然、意味が通じず、そのまま行為を続けようとするのですが、女性の思い描いたシチュエーションと違ったために女性は怒り始め、男性も行為どころではなくなります。これが、実際には発言していないの真相になります。
女性側もあまりにも思い描いたシチュエーションとかけ離れているためか、男性側におじさんと怒りはじめるシーンもあり、その映像はお蔵入りに値する衝撃があります。
『オタク文化論』内の発言と混同されている
実際には発言していないことはわかりましたが、ではここまではっきりとした言葉が誕生した理由はなぜなのでしょうか。その理由はとある別の企画で発せられた、「幽助はそんなことと言わないよ」という言葉と組み合わさって出来上がったと考えられています。
その言葉が誕生したのは、オタク文化論といわれるゼミ講座内のコメントからです。東京大学教養学部において岡田斗司夫さんが青木光恵さんという漫画家を呼んで講座を行った一コマで発せられたコメントの中にあります。
講座内で、女性のオタクについて語るのですが、上記のAV動画の内容を話題に挙げていくのです。その中で、動画内の男性が女性を盛り上げようと「幽助がみているぞ」と発言するシーンがあるとコメントをします。
男性のその発言は、当然相手女性の思い描く幽助とは違ったわけですが、そのことを語る際に青木氏が「幽助はそんなこと言わないよ」と評したようなのです。そのコメントが上記のAV内容と重なり、創作されていったと考えられます。
「飛影はそんなこと言わない」の元ネタAVはどんなものだったのか
元ネタとなるAV動画内の内容は一体どんな内容だったのでしょうか。その内容は実はかなり製作者人が苦労した内容だったようです。今では伝説としても語り継がれています。
素人AV『私の処女を破りに来てっ!!』
ことの発端となった話題の作品は、1994年にアテナ映像が作成した作品になります。素人の処女の女性を対象とした作品で、オムニバス形式の素人ものだったと言います。中身に登場してくる人は、どうやら素人の方が自主的に参加するスタイルだったもののようです。
動画のあらすじ
動画の内容は、素人の人からの希望で男優と制作会社の方が女性と行為に及ぶというもので、女性側からの誘いがあって初めて成立する規格のようです。この作品にも、実際話題の女性ともう一人別の女性が登場します。
そして、話題の女性と出会う制作陣は、手紙を送ってきた28歳の処女の女性と40分にも及ぶ奮闘を繰り広げていきます。
撮影を開始するも中断してしまう
内容のより詳細な部分を紹介していきましょう。まず男優の方が女性にインタビューを行っていきます。今回、処女を喪失することになってもいいのか、そして行為をしたい理由などを詳細に聞いていきます。
女性側はそれにこたえていくのですが、すでにこの時からその卑屈さや性格がにじみ出ている会話が繰り広げられているようです。そして、そこで自身が幽遊白書にはまっていることを打ち明けます。
オタク文化に今ほど寛容な時代ではなかったので、スタッフ陣も怪訝な表情を浮かべながら進行していきます。とはいえ、その段階ではまだまだ女性もアニメの話などはありながらもまだ本格的な変化はなく、つつがなく進行していました。
しかし、いざ行為になると一変します。男性側が体を見せると女性の方があまりにも強がりを見せてからかうような発言を男性に発するのです。そして、女性と男性は口論になり、結果男性が暴力をふるってしまうほどの喧嘩になってしまいます。
その後も女性の態度は男性を怒らせるものばかりで、ついには男性側は撮影を中断し、部屋の外へ出てしまうこととなります。
スタッフで会議を行う
スタッフはこの事態を大変なことととらえ、会議を行いました。再開を何度か繰り返し何度も中断したのち撮影を始めたのです。何度目かの撮影再開時に、挑んだ男性は無事女性と行為をすることができたのですが、男性がなえてしまったシーンもあります。
どうやら動画上ではカットされているシーンがあり、そのカットの中には挑んだ何名かの男性にも女性が不可解な行動をとって迷惑をかけていたようなのです。そういった幾度もトラブルがあり、何度か会議を行い本格再スタートを行います。
そして、ここでとうとう女性側の妄想がいきつくところまで行きます。なんと自分を鞍馬、相手男性を飛影と見立てて妄想し話しかけてきたのです。スタッフ陣全員が怪訝な表情で撮影をする中、男性も演者としてプロのふるまいを見せていきます。
女性に話を合わせて、続けようとしたのです。しかしそこでトラブルが起きました。女性が鞍馬と呼んでほしいといった発言をママと聞き間違え、お母さんと発してしまったのです。なおも男性はくじけず女性と続けていきます。
しかし、それも限界が訪れます。男性が「幽助が見てる」と発言をきっかけに、女性の頭の中の設定が暴走し始めます。どうやら、その場には幽助の設定はなかったようで、そのせいで、またもや男性があきらめ部屋を出ていき、再度本格会議を始めます。
幽遊白書を勉強し撮影を再開
幾度かの撮影と中断を繰り返してもなお、撮影を続けられないことに頭を悩ませた制作陣は、ついにはその場で幽遊白書の勉強会を開き、撮影再開を試みます。勉強会を行った際には演出面もいろいろ考えたようですが、誰しもあきらめかけていました。
しかし、ある一人の男性が手持ちカメラで自分一人で撮影を行うと英断し、勉強を行って撮影を再開しました。もちろん、女性側の設定に付き合っての再開です。しばらくは撮影は進んでいたようです。
しかし、最終的にはこの挑んだ男性も設定についていけず、意味不明なことを言いながら女性から逃げるように撮影は終わりを迎えることとなります。
今では伝説になっている
制作陣にとっては非常にか過酷な環境だったようです。それでなくとも処女の女性を撮影することは初めてのことだったそうで、その題材の向き合い方や演出でかなり悩んでいたそうで、今回の女性の設定だったのでどうしていいかわからなかったそうなのです。
それ加えて、このような女性の設定という内容だったので、非常に扱いが困ったのでしょう。内容は単純なAVとは思えない、一種のドキュメンタリーのような内容で、お世辞にも良いものとは言えないものでした。
そして、後程広がる今回の言葉でさらに、内容のひどさが大衆の目に触れることになり、現代の作品の扱いのひどさも相まって、検索してはいけない言葉として伝説となっていったのです。
今は飛影の発言をからかう意味になっている
現在では色々な所で使われる言葉となってしまい、その使用用途は飛影のキャラクターをからかうような意味合いが強く使用されています。実際に使用されるセリフと共に紹介していきましょう。
ネット上で話題になっているセリフ
話題となっているからかいの対象となるセリフは実は沢山あります。最初は敵として登場するキャラクターですが、明らかに引き立て役の敵ではなくメインどころとなる顔を持っているにもかかわらず、発言は顔に似合わないことを口にしています。
その一例をピックアップしていくと、「あの女を使って楽しめそうだな」や「さぁ楽しくなってきたな!今度は追いかけっこをしようか! 」などが存在します。美少年の顔をしながらも何とも愉快な言葉を吐きかけてくるのですが、あまりマッチしていません。
これ以外にも数々の発言を残している飛影ですが、どれ似つかわしくないものばかりで、キャラクターをからかう用途で使われることもわかる気がすするようなものばかりです。
連載初期はまだキャラが固まっていなかった
なぜそこまで、キャラクターと発言がかみ合わないのかというと、このキャラクターが登場したての当時は、まだ個性やキャラが固まっていなかったからだといわれいます。
最初敵対はするものの、後程仲間として主人公と戦うのですが、その設定すらもまだ未定だったのです。そのため、連載当初に幾度となく発言された言葉が、どれも言いそうにないふさわしくないものとして認識されることにつながったのです。