【そうか、あかんか。一緒やで】京都認知症母殺害心中未遂事件の詳細とその後

また民生委員は地域と連携しているので、状況によっては近隣のサポートも受けられます。福祉事務所だけでなく、ありとあらゆる連絡網を使って相談することが大切でしょう。

一人で悩まないことが大切

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「介護うつ」にまで至らなくても、介護で悩むケースは断然多いことが伺えます。まずは一人で悩まないことが大切です。誰にも頼りたくない、頼っても無視される、と思い込まず連携を取る術を探すことが大切です。家族に殺意を抱くことの方が最も悲しいことなので、まずは一人で悩まず相談しましょう。

介護支援サービスを受けることが難しくても、相談窓口は必ずあるので相談が大切になります。自分で何とかしなくては、と思ったら抱え込む前に介護される側の顔を見てみると、思いとどまることが多いかもしれません。

介護の負担を軽減するには?

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介護の実態で大切なのは24時間は頼れないことが一因です。ただ各サービスを受けることで、介護の負担を軽減することは可能になるでしょう。そのために必要なのはどんな種類があるのか紐解いてみます。

各種サービスを活用する

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介護サービスは24時間ずっと受けられるものではありません。とは言え日中の負担を軽減することは可能になります。仕事との両立が可能になるだけではなく、誰もが「休息の時間」が必要だからです。仕事をしながら休むまもない実態ですが、各種のサービスを受けることが大切になると言えます。

また1人で閉鎖的になる環境から、脱出することも大切な要因です。閉鎖的な環境は「介護放棄」という悲しい現実もあり得ると言えます。

介護保険サービスを活用する

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介護保険を活用しても休まることがない介護の現状。そこで介護支援専門員(ケアマネージャー)に相談することも大切です。一時的にショートステイをして、介護の現場から離れることや、一時的に介護の立場から解放される方法を取ることも大切でしょう。

一時的解放をするのは介護している本人であり、レスパイトケアと呼ばれています。それには要介護状態で在宅介護をしていることが原則となっているのです。

介護保外サービスを活用する

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介護保険外サービスの活用も方法の一つです。介護にに直面する排泄や入浴のサービスだけでなく、介護する側の食事や掃除などもしてくれます。

ただし、介護保険外なので実質全額負担になるのですが、ケアマネージャーと相談することで地域によっては保険が適用される場合もあるのです。介護保険ではなく、国民健康保険でできるサービスなので相談し確認することも大切でしょう。

行政サービスを活用する

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行政サービスという考えもあります。買う市町村で違いはありますが、地域の相談員や福祉事務所に確認してみると明らかになるでしょう。中では支給されるものの違いなどがあるので、しっかりと確認し行政に頼ることも一つです。

紙おむつの支給、または地域によってお米や野菜など家族を助けることもあるので、行政に頼るなどありとあらゆる手段を活用することが大切になります。介護する側の負担の軽減や、サービスによってできる範囲は様々なので、まずは相談が大事です。

プロに相談する

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病院では対処してくれないと考えがちですが、認知症には専門の医師が存在します。当然介護する側の身体や精神的苦痛も理解しているので、介護される側はもちろんのこと、介護する側のメンタル面もサポートしてくれるのです。

病院の医師はまさにプロなので、まずは探してみることが大切になります。ケアマネージャーと同じく、専門の医師は秘密をきちんと守る立場なので、安心して相談できるのがポイントです。

介護スキルを身につける

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排泄面や入浴時など困ったことが多いのが介護です。そのためには、自身が介護スキルをつけておくことが必要になる場合もあります。特殊な方法は専門の知識が必要なのですが、介護についての「会」に出席することも手です。介護スキルだけでなく、同じ悩みを持つ人との交流が持てるなど、精神的な面でもサポートとなるでしょう。

老人ホームとは

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以前は「養老院」とも呼ばれたのですが、今では「老人ホーム」とも呼ばれています。生活環境や経済的に困った状態ではあるものの、自らのことはできます。健康管理だけではなく食事の提供をしてくれる介護施設です。

「有料老人ホーム」と呼ばれる実態

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入院施設ではないものの、医師も在中していることや、食事の提供があることから「有料老人ホーム」とされ、月に0円〜14万円と幅があります。市町村の職員が家庭を訪問し、状況に応じて入居が可能か不可かか分かるようになっているのです。養護が目的ともされていますが、地質的には要支援に近い高齢者が対応しているケースが多いでしょう。

0円になる理由には、生活保護などを受けていたり、災害時や一人暮らしが困難とされることが多いです。居住スペースがあり入居者が数多く、個室や多床室あるので養護が必要な時には便利の良いスペースでしょう。そのまま特別養護老人ホームに移るケースも少なくありません。

特別養護老人ホーム「特養」とは

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特別養護老人ホーム「特養」と呼ばれる理由には、完全に介護が必要とされる「特別さ」があります。健康管理や食事の提供だけではなく、身体のケアをしてくれる施設です。

特養には待機難民が多い理由

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医師が在住している他、病院との連携も取れている施設です。完全に「介護」を目的として設立されたのが特別養護老人ホーム「特養」になります。居住スペース、浴室、トイレ、食堂などは「老人ホーム」と同じですが、自力で食事が困難な場合には介助してくれることも可能と言えるでしょう。要介護3以上の認定が原則で、なおかつ待機難民が多い施設です。月に8万円〜13万円の費用がかかりますが、こちらも経済状況によっては減額が可能になります。

介護全般を補ってくれる場所といって良いでしょう。保護者は家族や親族など様々になりますが、それは老人ホームも特養も同じ扱いになっています。家での介護が厳しい場合に入居するので、家庭内の状況によって特養の入居者と施設の数が圧倒的にあっていません。そのために介護難民が増えていると言えます。

介護をテーマにした作品

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「介護」と一言で言っても様々な種類があります。中でも本になっているものが多く、そのほとんどが介護の実態を書いたものです。いくつかの作品の中から、参考までにこちらをご覧ください。

『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』

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こちらの作品は筋ジストロフィーになり病魔と格闘する姿と、それを支える周りのボランティアや学生などの日常を書いた作品です。こちら作品は介護問題を捉えた、ノンフィクションとなっています。

『最強のふたり』

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こちらはDVDで発売されていますが、スラム街で育った青年と、大富豪の元で育った真逆の青年。大富豪の青年は事故で下半身麻痺になってしまます。正反対のように思われた2人が待ち受けている、様々な苦難とともに笑顔も溢れ向き合うドキュメンタリーになっています。

『任侠ヘルパー』

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暴力団員が老人介護施設で働くようになったのです。そこで待ち受けているものは何でしょうか。老人介護施設と暴力団員という違いから、介護の実態とどのような展開になるでしょう。ヒューマンドラマとして全11話収録されている作品になります。

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