七生報国がなぜ右翼のスローガンとなったのか?言葉の由来から真の意味を考える

一般的に、「右翼」とは「保守的」な勢力を指します。国家主義です。「日本」という国を愛し、日本の文化を大切に想い、天皇への敬意はつねに忘れません。日本の伝統を重んじる…というと、少しお堅く聴こえてしまいますが、ありのままの日本をこよなく愛する人たちです。

「右翼といえば街宣車」というイメージも強いかもしれませんが、彼らは「街宣右翼」と区別されます。警察からは「行動右翼」と称され、右翼団体とは分けて考えられます。ちなみに街宣車が黒いのは、「ほかの何色にも染まらない」ためだそうです。

「左翼」とは?

一方の「左翼」は、日本にあまり固執した考えを持たない、国際主義的な側面をもちます。「革新派」と称されます。日本をよりよくするために、他国の革新的な思想や制度を摂り込んでいこう!と訴えかける勢力です。

「左翼」の源流は、明治期の「自由民権運動」にあります。「左翼」と正式に称されるようになったのは、大正期だと言われます。「右翼」の街宣車での訴えに対し、「左翼」は「デモ行進」で意志を表明します。

「ネトウヨ」・「ネトサヨ」とは?

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SNSが盛んな現代では、インターネットのあらゆる掲示板に辿りつくことも多いはずです。そんなときに、「ネトウヨ」とか「パヨク」なんて言葉を目にして、何だろう?と思ったことはありませんか?

「ネトウヨ(ネット右翼)」とは

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「ネトウヨ」とは、日本人であることを誇りに思い、ネットで日夜「愛国活動」をしている人のことを指します。日本批判の書き込みを見つけると、自分のことかのように烈火のごとく怒るのが特徴とも揶揄されます。また、意見が異なる人を「反日」「パヨク(左翼の蔑称)」と攻撃する側面もみられます。

しかしそのような人ばかりではなく、穏やかに日本を愛し、日本のすばらしさを説く「ネトウヨ」も存在していることは、決して忘れてはなりません。そのような「ネトウヨ」は、理性的な議論を好みますが、ほとんど意見に噛みつくことはしません。

「ネトサヨ(ネット左翼)」とは

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「ネトサヨ」という言葉はあまり聞きなれないと思います。先の左翼の蔑称である「パヨク」の方がよく耳にするかと思います。「ネトサヨ」を自称する人はあまりいません。「ネトサヨ」と言われる人の特徴として、自分自身が日本において社会的弱者だと強く訴える傾向があります。

ネットにおいて、日本の政治に対し何かと悪態をつく、他国と比較しては、日本を陥れようとする…また、自分の生活が良くならないのは日本のせいだ!というような言葉を声高に言う…などといった「反国家活動」をしていると「ネトサヨ」だと認識されてしまいます。

レッテル貼りに過ぎない

ただしこれらはレッテル貼りに過ぎないので、自称するのは構いませんが、他人に対し「ネトウヨだ」「ネトサヨだ」などと認定するのはやめましょう。

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「七生報国」は楠木正成の名言だった!

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湊川神社に祀られた際、楠木正成には「大楠公(だいなんこう)」という尊称が与えられました。今でも地元の人々からは、「楠公さん」と親しみを込めて呼ばれています。国と君主に最期まで尽くした、いわば英雄です。

国のために七度生き返り、敵を討ちたいという意味の込められた「七生報国」は、正成のような忠臣であったからこそ、後世にまで影響を与えた言葉です。「七生報国」は思想の偏った言葉だと最初から決めつけず、その時代背景に目を向けることの大切さが伝われば幸いです。

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