人は既存の常識とよく似ているか、または重複する部分さえあれば、根拠がなくともたやすくその情報を信じ、正しいものとして認識してしまいます。
「ネット上で語られる常識は不確定かつ絶え間なく移ろいゆく」と念頭に置いておかないと、我々はいとも簡単にミーム汚染を受けてしまうのです。
海外の人気ミーム
これまでは日本国内を中心に話を進めてきましたが、では外国のミーム事情はどのような状況なのでしょうか?
ウェブの世界は世界共通とはいえ、国が違えば好まれるミーム減も変わってきます。日本と比較して考えてみるのもおもしろいでしょう。
レイジ・コミックス
ラクガキ風味のカートゥーンがこの世のすべてをあらゆる角度で嘆き、怒り、あざ笑うシンプルなイラストアイコンです。
その汎用性の高さからまさに世界中で大流行しており、海外掲示板を中心に長く愛され続けている存在です。
グランピーキャット
するどい目つきにとんでもないへの字口で激怒するこの猫は、アメリカで「最も影響力のある猫」として有名なグランピーキャットです。
なんでもないテキストもこの写真に張り付ければシュールでおもしろくなると評判です。なお猫は別に怒っているわけでなく、生まれつきこういう顔なのです。
スレンダーマン
都市伝説としても名高いスレンダーマンですが、元はネット掲示板発祥の創作です。そのときアップロードされた画像があまりに良くできていたため、やがて創作は事実に置き換えられ、2014年にはこの話を信じた児童による殺傷事件が発生しました。
その後も次の記事のような巧妙な都市伝説型ネットミームが誕生しています。
ミームをつくろう!
それではこのあたりでひとつ、自分でミームの感染源を作成してみましょう。急にそんなこと言われても…できない!と思う方には、まずシンプルに海外でよく流通しているタイプをおすすめします。
これを掲示板に張り付ければあなたも立派なミームメーカーです。
基本は画像と文字のみ
日本は画像加工が凝った作品が多いですが、海外で主流なのはスクリーンショット画像に、黒枠白字のフォントを乗せるだけ、という実に簡素なものです。
その分インパクトは強烈で非常に高いミーム性を有しています。
①ジェネレーターを使用する
すでに所有している既存の画像で問題ありません。画像そのものの情報量が多すぎると伝染し辛い傾向があるので、フォントがない状態でも転用しやすいようなシンプルなものを選びましょう。
ミーム感染のコツは「誰でもできる」なのです。
参考はこちら:インターネット・ミームジェネレーター|Canva
②フォントを追加する
お好きなフォントを選択し、自由にワードを入力します。そして選択した画像と共にドラッグ&ドロップでテンプレート配置します。たったこれだけ、時間にして数分ほどで、あなたオリジナルのネットミームが完成しました。
③SNSで共有・拡散する
ここで絶対に欠かせないのが情報の拡散です。作成したミームはFacebookやtwitter、youtubeなど多数のSNSとボタンひとつで共有することが可能です。
また画像はダウンロード可能なため他にもご自由にお使いいただけます。
1度知ると元には戻れない!?ミーム汚染
ミーム汚染を受けたら簡単に元の常識を取り戻すことはできません。また新たに上書き感染する可能性も十二分にあります。
流行語程度であれば楽しい遊びの範疇ですが、重大な虚偽情報に振り回されて取り返しのつかない事態になることも想定されます。ネット情報を流し読みするだけでなく、自ら調査し見識を深める訓練を忘れてはなりません。
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