いっぱいちゅきってなに?
まんがライフWINに連載されている大川ぶくぶ先生の作品としては第二作目にあたるポプテピピックは、登場する14歳の女の子二人組の全く展開の読めないやり取りを描いた四コマ漫画です。アニメの放送をきっかけに認知度が急激に高まった「いっぱいちゅき」というセリフの起源はもともとは四コマ漫画から始まったものです。
「いっぱいちゅき」という言葉は現在Twitterやインスタグラムを通じてたくさんの人が利用しています。当記事ではその話題のセリフについて掘り下げつつ、実際のアニメのシーンや用途についてお話していきます。当記事はポプテピピックのネタバレを多数含みますのでご注意ください。
いっぱいちゅきが登場したのはポプテピピックアニメ第1話
「いっぱいちゅき」という言葉がこれほどまでに世間に浸透するに至ったのは、アニメ第一話です。もともとが四コマ漫画ということもあり、「いっぱいちゅき」が採用されているのはアニメ内でもごく一部ではありますが、その初登場シーンについて詳しくご説明します。
アニメを見たことのある方や動画を見ていただいた方にはわかると思いますが、「いっぱいちゅき」の登場するシーンは一般的なCMと同程度の約15秒となっています。Youtube上には多数の方がこのシーンのみ切り取ってアップロードしているので、アニメを知らなくても見たことのある方も多いかもしれません。
いっぱいちゅきが登場の回でピピ美の「私は神だ」の発言が始まり
アイキャッチ直後のシーン冒頭で背後より後光の差したピピ美の「私は神だ」というセリフから物語は展開します。なんでも教えると言いつつ途中で一瞬wikipediaを思わせる画面がちらつくことから、調べて答える気が満々であることが伺えます。少々不遜な物言いにも聞こえますが、思わずクスっと笑ってしいますね。
しかしピピ美の想定とはポプ子の問いは思いもよらぬものでした。詳細は次の項目でご紹介致しますが、もともとの四コマ漫画のイメージを崩すことなくアニメならではの演出を取り込んでいる所や、可愛らしい見た目と声のギャップがさらに際立つシーンとなっています。
「いっぱいちゅき」発言はピピ美
自らを神と名乗るピピ美の「なんでも教える」という内容にポプ子は「わたしのことどれくらい好きか教えて?」と質問します。この予想外の問い掛けに対してピピ美は冷静になり、テレた表情を見せつつ「いっぱいちゅき」と応えます。
ピピ美は基本的にクールなツッコミ役なので感情が表情に出ないことが多いのですが、この時はセリフとともにテレた表情を見せています。このテレ顔もセリフと合わせて話題になりました。実はピピ美の貴重なテレ顔はセリフ違いで第一話にもう一度登場しています。気になる方は検索してみてください。
「いっぱいちゅき」の声優は大塚芳忠と日髙のり子
アニメ内で「いっぱいちゅき」のシーンの声を担当したのは大塚芳忠さんと日髙のり子さんです。ポプテピピックのアニメは同じ話を2回ずつ毎回演者を変えて繰り広げられます。なので同じシーンでも声の担当が二人ずつ採用されているので、役者ごとの違いを楽しむことができるのもポプテピピックの魅力の一つと言えるでしょう。
大塚芳忠さんと聞いてピンとくる方も多いと思われますが、男性です。女の子なのに男性声優さんが起用されているのです。ちなみにこの時のポプ子の声を担当したのは江原正士さんです。男性声優さんが起用されているのは第一話のみではありませんので、気になる方はぜひご覧ください。
「いっぱいちゅき」は原作漫画にも登場している
「いっぱいちゅき」が世間に認知され拡散の取っ掛かりになったのはアニメ放送ですが、実際には原作の四コマ漫画にも登場しています。四コマ漫画は2019年6月現在でシーズン3まで公開されています。アニメの完成度の高さを知るという意味でも、一度読んでみると良いかもしれません。
原作は竹書房より提供されている「まんがライフWIN」にて無料で読むことが出来ますので、気になる方はぜひ検索してみてください。大川ぶくぶ先生の前作「ミッソン インパッセボーゥ」も一緒に読むことができるのもお勧めです。
いっぱいちゅきがブレイクしたわけとは?
ポプテピピックには「いっぱいちゅき」を始め「怒った?」や「もう見た」など数々の有名なセリフが存在します。しかしSNS上で実際に使われているのは「いっぱいちゅき」が非常に多いことが見受けられます。
もちろん元ネタに関係なく使用されている方も多くいらっしゃいますが、半数以上の方がポプテピピックを意識して使用をされているようです。ではなぜここまで認知度が高まったのでしょうか?それではさっそく解説いたします。
いっぱいちゅきが人気の理由①ポプテピピックではポジティブな言葉
「いっぱいちゅき」がここまで流行した理由で最も大きいのは、ポプテピピックに登場するセリフの中では希少な明るいセリフであるという点にあります。無論ほかのセリフに人気がないなどということは決してありませんが、やはり日常的に使いやすい言葉であるというのも大きなアドバンテージだったみたいです。
後程細かくご紹介致しますが、作中に登場するセリフで名言と云われているいるのは大抵が高圧的なものが多く、使用するタイミングを見誤ると人間関係に亀裂が生じてしまう可能性もあるようなものが多いです。そういった観点から見ても「いっぱいちゅき」の使いやすさに対するハードルの低さが伺えますね。
いっぱいちゅきが人気の理由②大塚芳忠のダンディな声とのギャップ
第一話のAパートでピピ美の声を担当されたのは大塚芳忠(ほうちゅう)さんです。大塚さんの出演している作品で有名なものは「NARUTO」の自来也役や、近年であれば「幼女戦記」のハンス・フォン・ゼートゥーア役があります。どちらも年を召された男性で非常に味のあるキャラクターです。