つまりここまで遺伝子の点から検証をして行った結果、慣習として行われてきたというのは嘘だということが判明したものの、生物学的な観点でゲノム内に証拠が存在していることが分かり、近親姦自体は実際にあった可能性はあったのではないかと考えられます。
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朝鮮半島の奴隷制度
ここまで半島内の近親間での性行為が行われていた可能性について見ていきました。そしてそうして生まれてきた場合にはほとんどの場合前述したように人に使われる人生を強制されます。ここからは半島内で実際に存在した奴隷制度について見ていきたいと思います。
白丁
この制度は19世紀後半頃まで存在しており、身分の中でも最も低い位置にあるものとして彼らは非常につらい差別を受けていました。国内でいうところの部落のような扱いを受けており、人として見られない、家畜同然の存在という認識だったのです。
受けてきた差罰としてはまず読み書きを行う事を禁止され、教育機関へ行くことすら許されず、また人として扱われないため戸籍が存在しませんでした。このような酷いことをされてもなお彼らは発言する事すら許されずただ機械のように働くことを強制されたのです。
また、彼らが受けてきた差別の中には、日当たりの良い場所に住んではいけないといったものや高地にも住むことを許されずに常に日陰で暮らすことを余儀なくされていました。時代とはいえ、あまりにもひどい仕打ちだと感じてしまいます。
屠畜業に就かざるを得なかった
そして彼らは職業の面に関しても基本的に人が嫌うものにしか就くことを許されませんでした。家畜を殺し、そこから骨や肉などを使って生活用品などを作る職業といったこの時代では低い身分の者が行う疎まれるような仕事を、やりたくなくともやらされてしまうのです。
もしこうした職業以外の行為をした場合には非常に重い刑罰が下され、場合によっては上の身分の者たちから罰という名の暴行を受けたうえで殺されてしまう場合もありました。そしてこれで殺した側には何の罪も課せられないのですから、この差別がいかに酷いものなのかがわかるかと思います。
しかしこの制度は最終的に廃止され、この身分を表す言葉はなくなることとなります。その後この身分出身の者で国家の職務に就くものも現れるなどしましたが、差別自体は消えることはなく存在しており、根本的な解決には至りませんでした。
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世界の近親婚と近親相姦の事例を紹介
ここまで半島で起きたとされ、最終的には嘘だと判明した行為について見ていきました。実際にはそういった行為事態は存在した可能性はあったと言われていますが、では世界を見渡すとこういった行為は行われていたのでしょうか。ここからは世界の近親婚などに関する事例を紹介していきたいと思います。
スペインハプスブルク家の近親婚の事例
この一族は王族としての血を濃く残すために他の家系の血を受け入れること青せずに血の近しい者同士での結婚を繰り返していました。具体的に言えば甥っ子や姪っ子と結婚をするなどしており、そしてこれは非常にリスクの伴うものでした。
このように親戚といった非常に近い家系から奥さんをもらい、他の家系から影響を受けないように血をより濃く残そうとしていたのですが、前述したようにこの方法は非常に危険な問題をはらんでおり、それによってこの一族には重大な問題を抱えることとなったのです。