田中蓮くん行方不明事件とは
2017年12月9日のこと、当時3歳の田中蓮くんが忽然と姿を消しました。蓮くんを連れて社用を済ませようとした父親は、10分間後に車に戻ってきましたが、そこには息子の姿はありません。付近を探した父親でしたが、見つからないまま奥さんと警察に連絡。直ぐに警察は捜索が行いましたが、有力な手がかりはありません。母親はTwitterで捜索の協力を求めるも、反対に様々な角度から叩かれ炎上します。憶測が飛び交う中、騒がれた事件といって過言ではありません。
目撃者のいない僅かな時間、疑われたのは父親で、瞬く間に犯人ではないかと騒がれたのです。母親もまた載せた服装との矛盾で、認識に甘さが噂され疑いの対象になります。祖父にまで疑惑は及び、周りでは推測だけが突き進みニュース映像まで狂気を感じるとされることになるのです。寒空の中行われた捜索を、無視するように悲しい結果を迎えることになります。本当の真相はどこにあるのでしょうか。疑問点が多い田中蓮くん行方不明事件の全貌をご覧ください。
田中蓮くん行方不明時の詳細状況
福井県越前市にも冬の訪れがきている寒い時期。ただ当日は雪ではなく、かなり強い雨が降っていたとされています。社用を済ますため、エンジンをかけたままその場を離れた父親と3歳の息子。祖父の経営する会社の裏手にあった駐車場でのことでした。全てはその「ちょっとだけ」の油断から始まったのです。
父親の用事を車中で待っていた蓮くん
助手席に座っていた蓮くんは、スマホを持ちアニメの動画を見ていたとされています。車には鍵はかけられてなく、エンジンだけはかかっていたのです。父親の降りた際には、シートベルトはしていたとされていますが、果たしてそれは適切だったのでしょうか。
土曜日は普段休みだった父親ですが、社内に用事があったのでしょう。雨の日が好きだったという蓮くん。父親の帰りを待つ、僅か3歳の蓮くんには長い時間に感じたのかもしれません。
車で待っていた時間は10分ほど
父親が用事から戻ったのは10分ほど後のことです。助手席にいたはずの蓮くんの姿はありません。その時、動画を見ていたはずの手に持ったスマホは助手席に置かれたままとされています。ドアの鍵も開けたままだったため、蓮くんはどこにいったのでしょうか。
しかも半ドアの状態だったので、付近を探した父親ですが、どこにも姿は見られません。会社の裏手だったことから、車から出て道にでも出たら危ないと必死に探します。ところが付近を探しますが見当たらず、妻と福井県警に急いで連絡をしたのです。
駐車場近くの川は雨で増水していた
当日は雨が強く降っていたことから、困難を極めた捜索に挑みます。駐車場付近は当然探しましたが、近くの吉野瀬川はかなり水かさが増していたのです。しかも、柵もなかったので非常に危険極まりない状態といえます。川の中を徹底的に探すも、蓮くんの姿はどこにも見当たりません。
ニュースになり事件なのか事故なのか、様々な意見が飛び交うことに繋がります。危険極まりない状況で目を離してしまったことに、落ち度がないとは言い難い出来事といえるでしょう。無防備な状態、疑われるのは父親だったのです。雨で増水している川の捜索は連日行われました。
その他の川にまつわる出来事に興味のある方はこちらもご覧ください。
田中蓮くん行方不明事件の経緯①事件発生
この行方不明事件ですが、今後の参考までに家族は3人、その他祖父を紹介します。田中蓮くん(当時3歳)の家族構成はこちらです。父親、田中了士さん(当時30歳)・母親、田中里奈さん(当時28歳)になります。また、蓮くんにとって、母方の祖父は田中康雄さん(当時54歳)です。その康雄氏の会社の裏手にある駐車場で起こった出来事でした。
父親の会社近くで2017年12月9日行方不明に
午後2時頃、福井県越前市で蓮くんは社用で向かった職場の駐車場で忽然と姿を消してしまいます。了士さんが会社から戻ってくる間のことです。半ドアの状態、蓮くんが持っていたスマホは助手席に置きっ放し、完全に行方が分からなくなります。
雨が強く降る中、外に出てしまったと考えた了士さんにとっても不思議なほどのことです。道に出たり、雨で増水した吉野瀬川に落ちたらとしたら、あらゆる角度から蓮くんの身に起こったことは何か検証してみるとどうでしょうか。
田中連くんの両親も懸命に捜索
了士さんが探しますが簡単に見つからない蓮くんに、母親であり妻である里奈さんと福岡県警に連絡したのです。第二子を生んで間もない母親の里奈さんは、動くことができずTwitterで服装や特徴を公開するのです。
懸命の捜索は範囲を広め、規模を広くし、増水している川の捜索は特に重要視されます。雨が邪魔をし、痕跡となるものは流されてしまっているのが痛手でしょう。航空隊や機動隊も出動する程の大捜索が、連日行われていたのです。
田中蓮くん行方不明事件の経緯②両親への誹謗中傷
蓮くんの行方が分からなくなり、なぜ1人にしたのか、ロックされないドアなど様々な点から両親に不信感が募ります。不思議な点がいくつか挙げられましたが、まずなぜ社内に連れて行かなかったのか、1人で歩いていたとして通行人の通報すらなかったのはなぜかなどまず挙げられたのです。
反論もできない状況で誹謗中傷は続きます。更には、その場にいなかった母親がネットで訴えかけたことで、我が子なのになぜ公の場に姿を出さないかとも言われたのです。公式の場でなかったことで、冷めた対応など非難は広がる一方でした。
母親のTweetが炎上
応援のメッセージもありましたが、なぜネットで情報提供したのかと非難の声はそれ以上に殺到したのです。我が子のためでもあったにも関わらず、疑いの目が向けられていることで、遂には母親のTwitterが炎上します。また2日後には康雄氏は蓮くんが障害を持っていたことにも触れたり、憶測だけが飛び交い遂に疑いの目は向けられます。
動揺していたとも言えますが、バッシングは続くのです。康雄氏にとっては初孫だったにも関わらず、了士さんが婿養子だったことも言われ、邪魔だったのでないかともされます。康雄氏は情報提供を求めるためFacebookに投稿しますが、反対に疑いが向けらるのです。被害者家族が疑いの眼差しで見られる一方でした。
父親が取材時に笑っていた?
約1ヶ月後、取材に答えた了士さんがテレビでインタビューを受けた時、薄笑いを浮かべていたように見えると表情が取り糺されます。どこかそう見えるようでも表情は誰でも瞬間的に見えることもあるでしょう。
見つからない中で広がる、心無い誹謗中層にも耐え答えた姿でしたが、捉え方によって見えたのではないでしょうか。一瞬だけ見れば薄笑いに見えるかもしれないですが、判断は難しいと言えます。表情で全てが決まるわけではないので、一部分だけとってでは明らかではありません。
田中蓮くんの行方不明事件の経緯③警察と占い師による捜索
蓮くんの姿が見えなくなり、家族や警察が捜索にあたりますがただそれだけではありません。しかも、行方が分からなくなってから了士さんが警察などに連絡するのが遅かったこともないです。まずは近くを見てみるのが親なら取るべき行動ではないでしょうか。もしかしたら近所にいるかもしれない、そう願いたいのが正直な気持ちでしょう。
警察への連絡は20分後の午後2時20分ごろ
冬の寒空の中ですが、その日は雨が強く降りしきっていました。父親の立場で考えて見て、想像してみるとどうでしょうか。最初の段階にミスがなかったとは言えませんが、会社から車に戻って助手席を見ます。姿がないことが分かり、まずはそれでも車の中を探すかもしれません。3歳の蓮くんの背丈は約1mで痩せ型とされています。
見つからないなら車の下にでも入っているか、確認するのではないでしょうか。強い雨が降りしきっているので道に出たら、と考えるでしょう。事故・事件、可能性を考えもう一度車に戻り、置いてあったスマホを取り警察に連絡します。この過程を踏まえると、20分間探してから連絡するのは早いと考えるのではないでしょうか。
180人体制で捜索するも見つからず
警察に蓮くんの行方が分からないとの連絡を受けて、直ぐに捜査は開始されます。最初の段階が全てなので、100人体制で臨んだ捜索です。時間が経つに連れて雨の捜査は厳しくなっていきます。
警察だけではなく、航空隊、機動隊と人数は増えていき、10日には更に増え、11日には180人という規模です。川が増水していることが難点なので、足を滑らせた可能性も考えられるかもしれません。誰もが見つかることを期待して探すも、痕跡はどこにも見られません。
両親は霊媒師や占い師にも捜査を依頼
両親は騒がれているネットとは裏腹に、霊媒師や占い師にも捜索を依頼します。中には偽の占い師も登場しましたが、霊媒師にお願いするほど切羽詰まっていました。
名を広めたい目的の悪徳霊能者まで含めると、その人数は数十人とされています。だからこそ、素直に信じて惑わされてしまうこともあったのです。占い界では有名とされている人物の名もありましたが、解決に至りません。
田中蓮くんの行方不明事件の経緯④約1か月後の1月19日遺体発見
2018年1月19日のこと、それはクリスマスや年越しも祝うことなく、ひっそり静かに迎えた後の話です。お正月を過ぎたある日、誰もが考えたくなかったことが起こりました。田中蓮くんらしき遺体が発見されたのです。遺体は福井県警坂井西署にあったものの、初めは人物の特定がされていませんでした。
発見場所は九頭竜川の河川敷
田中蓮くんと思われる遺体が発見された場所は、了士さんの会社近くの吉野瀬川から離れること40kmほどの場所。探していた範囲から少しだけ先の場所だったのです。雨で増水した川に重点を置いていたのですが、その少し先のこととされています。
発見されたのは、九頭滝川の海に出る手前です。海に出てしまうと捜索は困難だったことでしょう。まさにギリギリのラインだったことが伺えます。河川敷と言える場所で発見されたのでした。
発見後DNA鑑定で田中蓮くんと確定
19日の午前9時50分頃、近くを歩いていた通行人によって発見された遺体。河川敷には冬のため、あまり人が少なかったのでしょう。発見はされたものの、特定が難しかったのは約1ヶ月の時間が経っていたからです。福井県警坂井西署で安置されていた遺体でしたが、すぐにDNA鑑定が行われました。