アマラとカマラがオオカミに育てられた子というのは嘘!顛末や真相とは

なんと、このような記述があったことです。人間の目が暗闇でギラギラ光るというのはタペタム(輝膜)が目の中にないといけませんが、人間はタペタムがないので生物学上、光りません。人間で目が光る条件は、かなり特殊なため限りなく存在しないだろうという結論になった記述です。

アマラとカマラは犬歯が異常に成長している

身体的特徴として狼のような歯が発達していたという記述があります。これは、まず彼女たちの年齢での犬歯の有無が疑問視されました。カマラは8歳なので犬歯はあるがアマラは一歳半なので歯がすべて生えておらず犬歯が生えているかどうか分からない上に異常に発達するという状況が考えづらいとして、この記述の信憑性が低いと結論づけられました。

アマラとカマラは汗をかかない

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疑わしい記述の中でも特に目立っています。これが本当であれば体温調整をどのようにしていたのかが気になります。他にも汗には肌の保湿にも関わってくるので、汗をかかないイコール人間ではないとまで言えます。このような事実から、この記述も信憑性が極めて低いと断定されました。

 

アマラとカマラ「オオカミ少女」説は嘘だった!

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これらの矛盾点からノンフィクションの作品からフィクションの作品へと見方が変わってきた狼少女ですが、他にも不可解な点が多く物議を醸した内容になっています。その他どのようなことが問題となったのか紹介していきます。

アマラとカマラはオオカミ少女ではなかった

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1940年代になると本が出版され1950年代からは翻訳も開始されました。その一方で様々な調査が開始されました。現地に行く専門家も増えたこともあり結論としては99%嘘であるという事実が発覚したのです。今では、日本だけで未だに信じられている都市伝説として位置づけられています。

アマラとカマラは寄付金目当てででっち上げられた

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アメリカのデンバー大学の教授である心理学者アーノルドゲゼルがシン牧師の日記に目を付け、しっかりと検証もせずに共同出版の話を持ちかけました。孤児院の経営にお金が必要だったシン牧師はゲゼルから出版の印税として500ドルのお金を受け取ったというのです。したがってお金になると踏んだ教授が嘘の内容を後押ししたということです。

アマラとカマラ発見時インドは未開の地だった

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この当時、インドは秘境として有名で未開の土地でした。また専門家や記者も現地に行く人はおらず、シング牧師の記述のみが一人歩きしていたのです。しかし後に現地に行けるようになったことで、日記に記されている村が存在しないことや、その他の捏造が明らかになりました。

アマラとカマラの真相!二人は重度の精神障害者の子どもたち

シング牧師の記述や出版されている本の記述から狼少女は存在せず、登場する二人の姉妹は重度の精神障害児だったことで締めくくられています。なぜ精神障害児だったことが分かったのでしょうか。ここでは二人の衝撃の事実を紹介していきます。

アマラはレット症候群

アマラはレット症候群という精神障害者だったというのです。この病気の症状は女児だけに生後7か月から2歳までに発症し言葉が話せなくなり背骨が曲がり、てんかん発作が起こり重度の知的障害に至ります。おそらく、このような症状を見て架空の狼少女を作り出したのではないかと専門家は言っています。

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